シリア・アラブ共和国 (Syrian Arab Republic)

人口 1820万 ●訪問都市  
首都 ダマスカス ダマスカス パルミラ
言語 アラビア語 ハマ ヨルダン国境
宗教 イスラム教 ラタキア  
通貨 シリアポンド(1US$=54.5SP 06年/1月) アレッポ  
  

 

 

 

 

○物価水準(2006年1月)

安宿 150SP〜 チャイ 5SP〜
ファラフェルサンド 10SP〜 インターネット 50SP/h〜
ジュース(200mlビン) 5SP〜 セルビス(市内) 5SP前後  
クラック・ド・シュバリエ

○シリアという国: 中東各国の中では物価が安く、治安、人もいいので居心地が非常によく、おまけに遺跡や城跡など見所も多い。シリア人は親日的で非常に親切なので早めにカタコトアラビア語を覚えて困ったことはどんどん聞いていくといいでしょう。ほとんどの見所、博物館には外国人料金が設定されており、シリア人の10倍もとられるのが痛い。学生なら国際学生証は必携。

交通費が安い(特にタクシー)ので移動にはあまり金がかからないうえ、国土も狭く端から端まで移動しても6〜7時間程度。移動はダマスカス、アレッポくらいにして後は日帰り小旅行を繰り返すというのも一つの手か。長距離バス、鉄道を利用する場合はパスポートが必要なので携帯しておくこと。

*使ってみよう アラビア語!

Hello−マルハバ、How much?−アッデーシュ?、Where is ○○−フェーン○○?、Thank You−シュクラン


○ダマスカス(1/9〜10、18〜24)

ウマイヤドモスク

首都というだけでなく、(近郊も含め)見所も多いのでシリア滞在の中心になるはず。宿代は近年上昇傾向の模様。 市内にはセルビスが 縦横無尽に走っているが全てアラビア語表記なのでどこからどこへ行くのかさっぱり分からないのが問題。警官が多いので彼らに停めてもらうのがGood。

・ウマイヤドモスク★★★ 旧市街の中心にあり、シリアを代表する建築物。キリスト教会の建築様式とイスラム建築が融合された巨大かつ美しいモスク。外側のモザイクや内部のステンドガラスなどじっくり時間をかけて見たい。

・スーク(市場)★★ 旧市街には巨大アーケード商店街「スーク・ハミディエ」をはじめとするスークがいくつかある。個人的にはスーク・ハミディエのメインストリートはみやげ物系と洋服屋が多くて大して面白くない。スーク・ミドハト・パシャにはアラブ風の服やスパイス、アラビアコーヒー屋などが多い。なお、このスーク、アーケードを出たあたりに「あられ(25SP/100g)」を売っている店が並んでいる。

・国立博物館★★☆ 入場料150SP(学割10SP)。古代はメソポタミアから近代では中東戦争まで多彩な歴史を持つシリアは展示品も充実。難点は解説の多くがアラビア語&フランス語であること。遺跡好きの方はここを見てからどこを見に行くか決めてもいいと思います。一通り見るのに2時間以上はかかるでしょう。

・軍事博物館★☆ 入場料5SP(学割3SP)。国立博物館のすぐ隣になる安い(笑)博物館。展示はかなり大雑把な感じで解説はほとんどない。サーベルや銃器の展示が中心。

・クネイトラ★★ 要パーミット、ガイドが同行。第4次中東戦争時イスラエルが破壊していったゴラン高原の町。破壊された建物がそのまま残っており痛々しい。現在も国連の監視下にあり、自由には見学できないのが残念。
<行き方>ダマスカスのマルキ広場上のオフィスでパーミットを申請(要パスポート、無料)する。30分弱でパーミットが出るのでそれを持ってガラージュ・バラムケから出るクネイトラ行セルビスに乗る(20SP,所要1時間)。クネイトラ手前の街で降ろされるので、セルビス乗換えてさらに先へ(5SP)、廃墟の町クネイトラまで行く人はほとんどいない。ドライバーがガイドのいる詰所で停まり、そこでガイドが乗り込んできてパスポート、パーミットをチェックした上で同行。クネイトラの街に入ったところから一緒に歩いて回ることになるが、そこから先はガイド次第。ガイド料を要求する人もいれば、せかすように30分だけ回ってオシマイという人も、じっくり付き合ってくれる人もいる。ただ、基本的にアラビア語のみなので、解説は期待しないほうがいい。

・マアルーラ★★ 聖テクラ、聖セルジウスと2つのキリスト教会が見所だが、その2つの教会を結ぶ切通しの通路が面白い。町自体が谷に収まるようなロケーションでこぎれいな雰囲気。ダマスカスから日帰りで1〜2時間散策して帰るのにちょうどいい。ガラージュ・マアルーラからミクロバスで45分(25SP)。

ボスラのローマ劇場

・シャハバ★☆ 博物館入場料75SP(学割5SP)。ローマ時代の遺跡があることとドルーズ教徒が多いことで知られる町。ボスラに比べると遺跡の規模はかなり小さく、ドルーズ教徒といってもそれらしい服装のばあちゃんが多いかなぁといった程度。博物館にはこの近くで出土したモザイク画が7点展示されている。
ガラージュ・バラムケまたは南ガラージュからバスで20SP〜(所要1時間)スウェイダ行を途中下車することも可能だが1〜2km歩くことになる。

・ボスラ★★★ ローマ劇場入場料150SP(学割10SP)。 ヨルダン国境に近い小さな町だが、かなり大きなローマ時代の遺跡がある(世界遺産)。 特にローマ劇場はパルミラのものより規模がずっと大きく、今でもコンサートが行われるほど保存状態もいい。
ローマ劇場以外の遺跡は雑然と広がっており、町と遺跡が混然一体とした雰囲気も面白い。 ガラージュ・バラムケからバスで50SP(所要1時間半)。ダラーへはセルビスで30分(20SP?)。

 

・Backpacker's Info 

安宿: Al Rifae Hotel(シングル250SP〜)いろんなタイプの部屋があるので予算に応じて選ぶといい。建物は新しくきれい。マルジェ広場北の安宿街にある。フロントは全く英語ダメ。
Al Halamain(ドミ250SP、シングル350SP)隣のAl Rabie(値段は同じ)と並ぶパッカー宿。情報ノートあり。ドミ250SPはちょっと高いのでは…泊まってません。

両替: シリア商業銀行でT/Cも両替可能(レートは現金と同じだが、100USD替えて35SPのコミッションをとられた)。空港やヒジャーズ駅前の銀行などにVISAやPLUS対応のATMがあるので、カードでの引出しも可能。現金ならマルジェ周辺などチェンマネ屋多数。

大使館: 日本大使館 2005年より移転。シャムパレスホテルから徒歩5分。レターは即日作成してくれました。
パキスタン大使館  街の西Mezzeh地区にある。Taxiで50SP前後。ビザ受付は火、木、日の9:30〜11:30。日本人はビザ代無料。要日本大使館のレター、写真2枚、パスポートコピー、面接があります。

ハマム: 入浴料100〜175SP。その他頼めばアカスリ、石鹸代などが加わる。「歩き方」に紹介されているAl Bakli(入浴料125SP 毎日17時までは女性、17時以降は男性)は冬でも高温でオススメだが、旧市街の奥なのでマルジェからはいささか遠い。節約派は石鹸、シャンプー、タオルを持参すべし

ネット屋: マルジェから北へ向かう通り沿いなどに数軒あり。Al Halamainを奥に入ったモスク脇に2軒あり比較的安く(50SP/h〜)、日本語読書き、持参PC接続も可能。

ツーリストインフォ: やる気は感じられないが、)ダマスカスなどの地図は入手可能。英語OKの人もいる。

交通: 空港から市内(ガラージュ・バラムケ)へはエアポートバスあり(25SP)。ダマスカスにはバスターミナル(ガラージュ)がいくつかあるので事前にどのバスターミナルからバスが出ているか確認しなければならない。大雑把にいって、北部へはガラージュ・プルマンから、南部へはガラージュ・バラムケと南ターミナルから、近郊へはいくつかあるミクロターミナルから出発。どのガラージュにしても近くをセルビスが走っているはず。

食: Al Deek Al Fiddi ローカルに人気のくるくるチキン専門店。ハーフチキンにホブス、ピクルス、ガーリックソース付で60SPと安く、しかもウマイ。「歩き方」にも紹介されてますが、かなりオススメです。

酒: マルジェ近辺ではナスル通へ出る比較的広い道沿いにワインショップあり。ヨルダン、レバノンビール500ml缶50SP、他にワインやハードリカーも各種あり。小ぎれいな店ですが、値段は(たぶん)普通です。

旅行代理店: シャムパレスホテル周辺に多数あり。あまり値段に差はありませんが、対応よく比較的安かったのは「Round The World Travel」(電話 963-11-2317773、メール roundtheworld@mail.sy)。


○ハマ(1/11〜12)

ダマスカスから3時間強(90SP)。水車で有名な緑の多い街。交通の要所であるホムスまでは頻発するミクロで30分(18SP)。ホムスにはいい宿がないのでここのRiad Hotelに泊まったほうがいいかもしれない。

・水車めぐり★★ 街中に巨大な水車が10基以上ある。現在は観光用に電力で動いているらしいが、近くに行くとギーッと重たい音がして迫力十分。

・クラック・ド・シュバリエ★★☆ 入場料150SP(学割10SP)。アラビア名はカラアット・ホスン。「天空の城ラピュタ」のモデルとも言われる(真偽は不明)丘の上にそびえる古城。保存状態がよくションベン臭さもない。ホムスからミクロで1時間弱(25SP)。城の前で降ろしてくれる。

・Backpacker's Info 

安宿: Riad Hotel(シングル250SP〜)非常に清潔、ホットシャワーあり。BT付の部屋、ドミもある。情報ノート、宿主催の近郊ツアーもあり各国のパッカーに人気。街の中心、時計塔のそばでバスターミナルから歩くと30分ほど。シーズンは満室の可能性も…その際は、すぐ隣にCairo Hotelというのもあります。


○ラタキア(1/13〜15)

シリア随一の港町。おかげで海沿いに行ってもコンテナの並ぶ港しか見えず地中海の眺めは楽しめない。が、気候温暖で冬場はありがたい。シーフードレストランもある。何があるわけでもないが、街歩きはけっこう楽しかった。

・サラディーン城★★☆ 入場料150SP(学割10SP)。十字軍の侵攻を食い止めた由緒ある城だが、かなり遺跡化している。すぐ近くになるまでその姿が見えず、ジグザグ道を登っていくあたりはちょっとマチュピチュを思い起こさせる。
ミクロターミナルからアル・ハッフェ行(10SP)で1時間弱、ハッフェの町から歩くと1時間程度。バイタクで行く人が多い模様(35SP程度?)。

・Backpacker's Info 

宿: Latakia Hotel(ダブル1人利用200SP)共同ホットシャワーあり。情報ノートあり。カタカナで看板が出ている親日宿。
Omayad Hotel(ドミ100SP)値段相応。フロント英語ダメ。ここに泊まるならすぐ近くのLatakia Hotelのを強くオススメします。

鉄道: ラタキア駅からアレッポまで1日3本(7時、15時、17時)あり。急行で所要3時間弱(一等105SP、二等85SP、学割あり)。道中の景色はGood、余裕があればゆったり座席の一等車がオススメ。切符購入時と乗車時にパスポートチェックあり。プラットホームに行く前に切符の裏にスタンプをもらうこと。なお、スーク・ダヘール地区から駅まで徒歩20分強、Taxiだと25SPくらい。


○アレッポ(1/16〜17)

シリア第2の街でトルコから来た場合は玄関口になるだろう。巨大なアレッポ城を中心とした城下町でアラブ風の服装が目立つ他、クルド人(?)も多く、他の街とは違った雰囲気がある。オリーブ石鹸の産地としても有名。冬は寒い。ホムスからバスで2時間弱(50SP)。

アレッポ城

・アレッポ城★★ 入場料150SP(学割10SP)。名実ともにアレッポの中心にある巨大な城塞。内部は遺跡公園のような趣で家族連れなどが多い。城もさることながらここからアレッポの街が360度見渡せるのでやはり足を運んでおきたい。

・スーク★★☆ 屋根が低くイランのバザール的な雰囲気。個人的にはダマスカスの巨大アーケードよりこちらが好み。

・Backpacker's Info 

安宿: Spring Flower Hotel(ドミ185SP) パッカー宿で情報ノート(トルコ情報が多い)もあるが全体的に狭苦しい雰囲気でコストパフォーマンスはやや疑問。周辺に安宿多数あるので、パッカー宿にこだわらない人は他をあたってみたほうがいいかも。

交通: バスターミナルは時計塔から徒歩10分ほど。街の規模の割にはショボイ。パルミラ直行はないのでホムスで乗換えとなる。

買物: アレッポ石鹸の問屋が時計塔南側の通りに連なっている。値段は1kgあたり70〜300SPとピンキリ。ローレルの含有量を示すという★印はあまり参考にならないらしい。くすんだ濃い緑で香りがいいものが良品というが、実際のところ素人には識別不能。

食: 時計塔近くに食堂が並んでいる商店街(?)あり。臓物、野菜などスープ30SP(ホブス、野菜食べ放題)。ご飯20SPなど。サンドウィッチに飽きた方はどうぞ。


○パルミラ(1/18)★★★ 
四面門

入場料: ベル神殿150SP(学割10SP)、アラブ城75SP(学割5SP)、博物館150SP(学割10SP) 
砂漠の真ん中にある広大な遺跡。博物館は現在日本の援助で大幅改修中(見学は可能)、2階の奥にミイラが4体あるので見逃さないように。夜は列柱道路の一部がライトアップされる。シーズンオフは意外なほど観光客が少なく、宿もレストランも大幅ディスカウント可能。

・Backpacker's Info 

安宿: Baal Shamee Hotel(シングル150SP) バスを降りたら宿の兄ちゃんに左記の料金で呼び込みを受けたが、当然オフシーズン料金と思われる。BT付で部屋も清潔、グッドバリュー。日本人にはSUN Hotelが人気。

交通: 大型バスは町外れにある各社のオフィスに発着する模様。遺跡周辺からタクシーで25SPくらい。ホムスから所要約2時間(ボロバスで50SP)、ダマスカスまでは3時間半(カドゥムース社などで125SP)。ダマスカス行は1時間に1本以上出ている。


○ヨルダン国境(1/25)

ダマスカスのガラージュ・バラムケからアンマン行バス、乗合タクシー共出ているが、僕はボスラに寄ってからダラー経由で国境を越えた。ボスラまで1時間半(50SP)、ダラーまではセルビスで30分(20SP?)。ダラーのバスターミナルから国境行セルビスはなく、タクシー(言い値2JD)でヨルダン側ラムスの国境へ出てイルビット→アンマンと向かえばよかったのだが、僕はヒッチでダマスカス〜アンマンのハイウェイ上の国境に行ってしまった。シリア〜ヨルダン間の国境は基本的に車で越えるようになっており、国境までの公共交通機関がない。一応、歩いて国境を越えることは可能だが、国境を出たところからヒッチとなる。
さて、国境の手続はシリア側イミグレに行って外国人窓口で入国時に記入したカードを提出し、出国スタンプをもらう。ここを出て国境地点で両国の警官からパスポートチェックを受け、隣町ほど離れたヨルダン側イミグレへ行く。(滞在期間にもよるかもしれないが)日本人はビザ不要(15日滞在可能)なので、外国人の窓口に並んでスタンプをもらうだけ(書類記入なし)。チェンマネ屋が3軒ほどあり、レートは米ドル現金で1USD→0.7JDだった。なお、シリア側イミグレにはシリア商業銀行がありこちらでも両替可能(レートは悪い)。
ヨルダン側のチェックポストを出て国境通過となるが、直近の町マフナックまでは20km離れており、ヒッチしかない。アンマンまでは約90km、1時間強で着く。僕の場合はポリスが車を探すと言って勝手にアンマン行タクシーと話をつけてしまったのでこれでアンマンまで行ってしまった(2人乗で5JD)。