ファンシパン最終日。
初日と同じルートを降りるだけなので7時過ぎに起床。起きたら足だけでなく、腕まで筋肉痛になっていた。体がなまっているなぁ。登りに5時間かかったので下りは4時間くらいで行けるだろう。
9時前にテント撤収、昨日のレンジャーに一応下山の挨拶をしてから出発。初日200m近く下った道を登り始める。朝イチなので体力に比較的余裕があり、意外とサクサク歩ける。40分くらい上がったところで、何となくこんなとこ通ったっけ…という思いがして時計の高度計を見ると2200mを越えている。おかしい…最後のピーク下の水場で2150mくらいしかないはずだ。あわててGPSを出して位置を確認。やっぱり初日に通ったルートからかなり外れている。普通にトレイルを辿ってきたはずなのに、どこから間違ったのだろう。ただ、方向的には目指すピークとさほど離れていない。どうしよう…戻るか、もうしばらく行ってみるか。
まだ、朝で体力・時間とも余裕があったので、この道を上がってみることにした。30分近くかかってピークに着く。標高2260mくらい。このあたりは牛の糞と踏み跡だらけでルートだか、牛が通った跡だか訳が分からない。
GPSで見たところ、本来向かうべきピークは1つ向こうに見えるやつで、直線距離は約400m。その方角へ向かう踏み跡もあるようなので、何とか間にある谷まで降りてルートに復帰できないだろうかと考え、やってみることにした。歩きやすそうなところを選んで慎重に谷へ向かっていく。
が、しばらくいくと踏み跡はなくなり、完全なやぶこぎになった。しかも、谷は思っていたよりずっと深く、傾斜も急なようだ。結局、直線距離で100mほど行って断念。これ以上進んで滑落でもしたら取り返しがつかないことになると思った。一人でやぶこぎをしたのは初めてかもしれない。道を作るということは考えていたよりずっと大変なことなのだと実感。人の先を行くという意味で、登山に限らず全てにおいて先駆者(パイオニア)と言われる人は大変な苦労をしてるのだろう。プロジェクトXを思い出したりした。
さて、再びやぶこぎをしてさっきのピークまで戻る。シャツ、ズボンは破け、腕は切り傷だらけになってしまった。ここからさっき来た道を辿って、ルートを外れた地点まで戻ることにする。
しかし、一度ルートを外れると戻るのはなかなか大変だ。GPSがあったので、楽して中途半端なところから戻ろうとしても思ったとおりに進まない。きっちり間違えたところまで戻るのが結局は一番の近道だと痛感。まさに「急がば回れ」を地でいっていた(笑)。
1時間半近くかかって何とか初日のルートに復帰。さすがにほっとした、と同時に疲れがどっと出た。さっきまでは、気が張っていたのであまり疲れは感じなかったのだが…。
ここから先は気を引き締めてこまめにGPSで位置をチェックしながら進む。 30分ほど稜線を歩いて、最後の下りに入る。このあたりはトレイルが非常に怪しかったのでかなり注意して歩いたのだが、それでも2回ほどルートを外れてしまった。GPSがなかったら遭難していたかもしれない。下ってきて改めて、このルートがノーマルルートではないと確信した(笑)。ほとんどケモノ道だ。GPSを見ていても本当にこんな道でいいの?と思ってしまうくらい。
何とか最初の水場まで戻ってくる。ここまで来ればもうちょっとだ。トレイルもはっきりしているのでサクサク下り、2時20分シンチャイ村到着。無事下山!
最後まで疲れる山だった。川で汗を流し、少し休んでからそのまま歩いてサパまで戻る。途中、カットカット村に寄ってみたら、最後に石の階段が続いていて、すごく疲れてしまった。5時過ぎサパに到着。宿に戻り、シャワーを浴びてから洗濯。それから待ちに待ったビアホイ。一人で登頂を祝し乾杯。最高にうまい。
↓ファンシパン山頂
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