今日は日曜日。どこか近郊の村でマーケットをやっているのではないかと当たりをつけ、老孟という村へ行ってみる。食事をとって、乗合バンに乗って待つがなかなか人が集まらない。10時近くなってようやく出発。帰りはよさげなところから棚田を見ながら帰ってくるつもりなので、道沿いの景色をチェックしていく。
しかし、ここの棚田はスゴイ。間違いなく世界一の規模だろう。5000段あるというのはホラだと思うが(1段50cmでも2500mになる→ここの標高は1500mくらい)、山の斜面から谷底までが田んぼになっている。緑の等高線が引かれた山を見ているような感じ。
昔、高校の文化祭で作った発泡スチロール製白馬岳立体模型を思い出した。アンコールワット以来、久々の感動を味わう。ハニ族って信じられないものを作るなぁ。平地から追われて来たのだろうか???
老孟に近づくにつれ、標高は下がっていく。ここは元陽から60kmくらい離れているらしいので(GPSで見た直線距離は26km)、車で1時間半くらいかかった。マーケットの気配はあるが、どれくらいの規模か分からない。人の流れに逆らってしばらく進むと、予想以上に大きなマーケットに出た。大成功!
ハニ族がたくさんきている。観光客は全くいないので、土産物を売っている人などだれもいない。完全にローカル向けマーケットだ。そんなとこでも、ギャンブル屋台が出るのが中国らしい。民族衣装の中に混ざると、普通の洋服を着ている自分の方が目立つようで、カメラを構えるとけっこう目ざとく見つかって、シャッターチャンスを失うことが多い。何人か写真撮らせてと頼んでみたが、OKしてくれた人はいなかった。
でも、写真屋では記念写真を撮ってたりするので、本当に嫌いなわけではないのだろう。1時間ちょっとぶらぶらして食事をして帰る。
ハニ族は元陽とは反対側の村方面から乗合トラックで来ているようで、僕が帰る頃にはトラックの出発ラッシュだった。
さて、僕は元陽へ帰る途中にある集落(漢字が日本語にない)で下車して、道路沿いに棚田を眺めながら歩いた。今は刈入れがちょうど始まった頃のようで、田んぼが少し黄色く、畦道沿いの草が緑になっていて、多少コントラストができていた。11月になると刈入れも終わり、田んぼに水が張られて幻想的にまで美しい景色に変わるらしい。
よく見ると、ずーっと下のほうで稲刈りをしている姿が見える。道沿いでも数人、農作業をしている人たちにあった。変な顔で僕のほうを見ているが、警戒心はないようだ。ここもできるだけ観光化してほしくないところだ。
農業をしている(こんな不便なところで米を作って暮らしているのだから)人々は貧乏のはずだし、観光客がどっとやってきておいしい土産物ビジネスにでも染まりだしたら、田んぼを作るのが馬鹿馬鹿しくなってしまうのではないか。
中国政府はこの棚田を世界遺産に申請しているので、もしかしたら近々ブレイクして日本からも世界遺産ツアーが来るようになってしまうかもしれない。そっとしておいてほしいと思うのだが…それは自分が見つけた宝物を人には見せたくないっていう独り善がりな気持ちなのだろうか。でも、金じゃなくて、人並み以上の好奇心と気力、体力、時間がないと見れないものがあってもいいじゃないか。
さて、棚田を見ながら10kmくらい歩き、日も傾いてきたのでオート力車に乗って元陽へ帰る。帰ってみて気づいたが、昨日(=土曜)は元陽(新街鎮)がマーケットデーだったからあれだけの人と屋台が出ていたのだった。今日は昨日に比べ、ずっと人が少ない。知っていれば、昨日頑張って写真を撮ったのに…。
↓ハニ族の女の子
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