予定通り7時半に起きて、公共バスで「彩色沙林」に向かう。稲刈り真っ最中の田舎道を抜け約30分で到着。入口には巨大な砂像(?)があった。
彩色沙林はその名の通り、砂岩が林のように並び、風景をなしている所だ。また、三国志で有名な諸葛孔明が、孟獲を七縦七擒(七回捕え、七回許す)した場所とも言われている。よく、映画の撮影に使われるらしく、セットの一部も残されていた。
この沙林は1枚の岩でも微妙に色が違っていて、光線の具合で自在に色が変わっていくのが美しいらしいのだが、残念ながら今日は曇りでその変化は楽しめなかった。
まだ早いようで、観光客もまばら、売店も開店準備中だった。早速入園。少し行くと、砂岩の中をうねうねと進む小道になる。ちょこちょこ道沿いに小さな洞窟があって、壁画があったりするのだが、これは明らかに後から作られたものだろう。グランドキャニオンみたいな大自然の中の峡谷をイメージしていたので、人工的に作られた部分がこんなにあるとは思わなかった。石林もそうだったが、ここも大勢の人が草むしりや掃除に従事していて、非常によく整備されている。高い入場料をとって地域の雇用も確保するのだろう。自然を見て楽しむだけでは満足せず、テーマパーク的な娯楽性を求めるのは中国人の一般的な傾向なのだろうか。もっとも、人工物だらけの日本と自然ならいくらでもある中国を比べても、比較にはならないかもしれないが…。
日本なら、国立公園など国が重要な景勝地と指定した場合、それには基本的に手を加えない姿勢だが、中国はとにかく観光客を呼べるものにしようと、保護より営業の姿勢が前面に出てしまうらしい。
UNESCOが中国において遺跡の保護の目的で世界遺産に指定した地域が、観光客向けの露店の出店ラッシュによって逆に景観を損ねてしまうということで、近年ではUNESCOが監視、指導をしているという話も聞いた。
さて、沙林に話を戻そう。ここは確かに美しいところではあるが、正直いって、中国だったらちょっと探せばこれくらいの地形は珍しくないように思える。だから、人工的にスゴイと思わせるものだ必要なのだろう。現在、ここの目玉のひとつは世界各国のアーティストが着色した砂岩で作った岩像(?)だ。雪祭りの雪像みたいなもので、なかなかユニークなアイデアだと思う。ゆっくり回って2~3時間で一通り見終えた。僕が帰る頃に続々観光客が到着してきた。それなりにいいところだったが、昆明からここまで1日かけて高い入場料を払ってまで見ることはなかったかなというのが感想。
陸良に戻り、昨日の砂鍋屋で食事をして宣良へバスで移動。このバス車中、隣に座っていた子連れの女性(20代前半だろう)が何とバスの中で平然と赤ちゃんに小便をさせた。中国では幼児用ズボンの股は開いていて、パンツも穿いてないのでいつでもどこでも簡単に大小便ができるのだが、さすがにバスの中でするのには驚いた。怒られないのだろうか?
宣良の町についても何の情報もないので、バス停にくっついている地図を見ながら中心部へ向け歩く。かなり大きな町で宿の心配はない。中心部にロータリーがあって、その近くの新しそうな宿を見る。予想通りきれいだったので、ここにチェックイン(20元)。宿のおばさんに翌朝「九郷熔洞」に行きたい旨告げると、バスターミナルを教えてくれた。
ここのターミナルは町の規模の割には小さかったが、ロータリーからすぐなので便利だ。宣良の中心部は昆明-石林ラインから1kmくらい外れるので、たいていのバスはここまで入らず、幹線道路で乗客を降ろしてしまうのだろう(僕もそうだった)。夕食に名物「宣良ダック」を食べてみようと思ったが、一羽売りしかないようなのであきらめる。この町は食堂が少ない。
↓彩色沙林
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