予定通り7時半に宿を出て、ヒッチポイントのガソリンスタンドへ行く。谷なので明るくなっても日は射してこない。当然、めちゃめちゃ寒く、靴下二重でも足先の感覚がなくなってくる。
しかし、トラックは全然来ない。来るのはランクルと近場の乗合タクシーが給油に寄るだけ。ここでトラックがないということはおそらくこの先もヒッチはかなり難しいだろう。シーズンの問題なのか、たまたまなのか、あるいは時間帯なのか…。
8時10分頃、マルカム行バスが来たので、トラックをあきらめ(リスクは高いが)これに乗車するつもりだったが
…停まってくれない(><)。ウェイシェンマ~(どうして)。
見たところ、荷物も人も満載のようだったので、もう満員だったのかもしれない。8時半のバスに賭ける。
…またも通過。ヤバイ…チベット最初の町にすら入れない。
一応9時までトラックを待つが、全然来ない。GSの小姐に、マルカムへ行くトラックないの?と聞いてみたが、「メイヨウ」らしい(その後何か言ってたが分からなかった)。
カンボジアでこのルートを行った人が中国語できないと難しいと思うよと言ってたのは外国人と悟られないということに加え、現地での情報収集が不可欠という意味もあったのだろう。
とりあえず、今日の出発はあきらめ、近くの宿に入る。体が冷え切っていたので、お湯をもらって手足の指先だけ暖めて布団に入る。震えながら撤退も含め、いろんなプランを考える。とにかく誤算だったのがこの寒さだ。外が寒いのは仕方がないが、暖房もホットシャワーもないというのはキツイ。チベットに入ってもカイラス行はムリかもしれない。
さて、明日もダメだったらどうしようか。このルートはあきらめ、成都~ゴルムドと移動し、一般ルートでラサを目指すか、一度昆明まで戻ってバンコクへ出て帰国するか、暖かいインドにでも逃避しようか。とりあえず、明日塩井まで移動できなかったら、その日のうちに香格里拉まで戻ることにしよう。そっから先はまた明日考えよう。
日も差してきたので、階下へ行くとここのチベタン夫婦がバター茶とちょっとした食べ物を出してくれた。チベタンは親切だというが、ここもそうだ。少し話をしてから町へ出る。小さな町だが、全部歩いてみた。何の見所もない(笑)。
そして、物は試しでバスターミナルへ行ってマルカムと言ってみたら、マルカムはない、塩井だとの返事。おぉ、外国人だとバレていないようだ!塩井でいい、一人と言ってささっと紙幣を出すと
…買えた!買えてしまった!
これで一安心。このウイグル人服装はいけるかもしれない。数時間前消えかかっていた希望の火がまた少し息を吹き返してきたようだ。
明日、バスに乗るところでバレなければ、何とかチベット自治区内には入れるだろう。もっとも、どこまで行けるか楽観はしていないが…。
↓徳欽の町
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