7時半に起床し、8時前にランクル乗場になっている広場に行く。ランクルは4~5台停まっていたが、公安の姿もあったので、しばらく遠目に様子を伺う。ここの公安は仕事熱心らしく、8時前には制服姿で大通りを隊列で走っていた。
公安がいなくなったのを見計らって、八一行の値段を聞くと100元との答。情報では80~100元ということだったので、こんなもんかと思ったが、一応他の車も聞いてみることにして保留。とにかく車には乗れそうなので宿に荷物取りに行くと、途中で別のランクルドライバーから80元で行くぞとオファーを受けた。その車は満席に見えたので、交渉しなかったのだが、席あったんだなぁ。もちろん快諾、荷物を取ってきて後ろのトランクルームに載せると、お前も乗れという。はぁ?と思ったが、よく見るとランクルのトランクルームに横向き座席がついていた。そういうわけか…ま、かえって見つかりにくいからいいかもしれない。
8:15に波密を出発。ゲートはなし。しばらくは舗装道だったが、30分くらいするとダート道に変わった。ここからルナンの手前まではほとんど全面工事中という状況で、かなりの悪路。今日は座席じゃないので、曇ったリアウィンドウ越しに過ぎ去っていく眺めを見るしかない。ずーっと川沿いの道だが、森林ゾーンなので見通しがイマイチ。ここは新緑の季節に来たほうがいいかもしれない。しばらく行くとコンクリートの橋で川を渡る。ここにゲートがあったが、ドライバーが書類を書くだけで済んだ。このあたりで標高2000mくらい。かなり下ってきたことになる。この先ひたすら川沿いにダート道を進むのみ。
4時間くらい走ってようやく舗装道路に戻る。さすがにほっとした。車酔いこそしなかったが、胃が跳ねまくって変になっている。食欲もない。その先、ルナンは店が10数軒並んでいるだけ、周りには畑が広がっている。
ここからセチラ峠に向けジグザグ道を上がっていく。この峠越えはこのルートのハイライトの一つだろう。今日は珍しく雲が多く、遠くの山は見えないのが残念だ。晴天ならナムチャバルワ峰が見えるらしいが、分からなかった。峠は標高5000m近く、北側の斜面は道路にも積雪がある。1台落っこっている車があった。ランクルだから大丈夫だと思うがやはり怖い。峠周辺には展望台が数箇所あるが、当然停まってくれない。
タルチョはためく峠を越えると快適な下り、林芝を2時頃通過。八一手前で並木道になるが、そこにゲートがあり、ドライバーに隠れろと言われる。幸い停車させられることはなく通過できた。乗車人数オーバーの車を見るためのチェックだったようだ。
休憩なしで八一には2時15分に到着。八一は近代的な団地まである大きな町で道路も広くいかにも計画的に造りましたという感じだ。バスターミナル前にランクルが着いたらすぐラサ行バスの客引きおばさんが来た。今日ラサまで行くつもりはなかった(行けると思ってなかった)が、公安の姿もなく、バスもほとんど満席ですぐ出発しそうだったので乗ることにした。ラサまで400km以上あるのに料金は60元と安い。ちなみにバスは16人乗りのIVECOだ。
2時40分バスは出発、町出口にはゲートなし。八一は公安厳しいという話だったが、滞在時間が短かったせいか姿は見かけなかった。あとはひたすらニャンチャ川沿いにラサを目指し突っ走るだけ。途中、2ヶ所ゲートあったがドライバーが書類を記入して済んだ。西へ来るにつれ標高は同じくらいでも雪がついた山が多くなってくるような気がする。ラサへ行く道沿いも周囲には雪山が多い。
約4時間で松多に到着。ここはトラックステーションで、食堂・商店が並んでいるだけ。食事休憩後、7時頃出発。ここからすぐ最後の峠越え(標高4900m)、もう暗くなっていたので景色はよく分からなかった。峠から下り2時間半ほどで、ラサの町の明りが見えてきた。朝から14時間近く車に乗りっぱなしだったので、さすがにほっとした。ラサに入る直前、ラサ大橋手前でポリスチェックがあったが、乗り込んではこなかった。
10時にラサ東ターミナルに到着。とりあえず近くの招待所に泊まる。捕まる心配がないという解放感と達成感に包まれ眠りにつく。めでたしめでたし。
↓道中はウイグル人に変装

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