昨日、珍しくなかなか眠れなかったので、今日はゆっくり起きてラサ郊外にあるデプン寺に行くことにする。ここはかつて1万人もの僧が学んだ大きな僧院だが、例にもれず文化大革命後、僧は激減、現在は500~600人ほどらしい。
ミニバスで寺の麓まで行って、そこから20分くらい歩くと駐車場があり、左に入口がある。入口とチケット売場が離れていたので、チケット買わずに入ってみる。問題なく入れた。後でここの青年僧に聞いたところでは、入場券の収入は政府のものなので寺はあまり気にしてないらしい。それよりもお賽銭収入の方が重要なのだろう。
寺の敷地は広く、最初の建物に入るまでにかなり坂道を上がらなければならない。途中で水力マニ車(笑)を発見した。マニ車は人が回さないと意味がないと思うけど…。
ポタラ宮ができるまでダライ・ラマの居城だったガンデン宮殿を出て大集会場(ツォクテン)へ。今ではこの大きな集会場を使うことはほとんどないらしいが、ここにかつて1万の僧が集まってお経を読んでいた風景を想像してみる。寺の様子は昔も今も大して変わらないんだろう。
僕的にはここは今まで見たチベット寺院の部屋の中で一番気に入った。まず、かなり明るい。たいていの寺は小さな窓から差し込む自然光(これが香の煙にあたるとくっきりとした光線になりとても美しい)にしょぼい白熱球、それにバター灯明の明りしかないので、かなり暗い。そのため、壁画などはあまりよく見えないのだ。この寺はわりかし明るく、ガイドブックを読みながら壁画に描かれている仏を確認したりすることができた、また、巡礼者も少なく落ち着いて回ることができた。仏像も魅力的なものが多い。これからラサ見物をする人はポタラ宮やジョカンに行く前にここを見て寺院の様子を知っとくのがいいかもしれない。
ここがメインの建物で、後は大学(学堂)が4つ、その他こまごまとしたお堂がたくさんあり、ゆっくり見ていたら全部回るのに4時間近くかかってしまった。僕もチベット寺見学に慣れてきたので、数珠を片手に、大事な仏には額を擦りつけ、適度にお賽銭(基本は1角=約1.4円)をあげ、1角札がなくなったら賽銭箱から両替したりと、すっかりエセ仏教徒ぶりが身についてきた(と思う)。
見学途中で少し話をした青海省から来たチベット人青年(多少英語を話す)とその友人(ここの青年僧)と出口でまた会い、ラサの印象などを話す。彼らが僧坊に招いてくれたので遠慮なくお邪魔してお茶とチベットパンをごちそうになる。彼の部屋は4畳半くらいでスペースは狭いが、ちゃんとプロパンガスとコンロがあって何か作ろうか?と言ってくれた。僧侶は共同生活かと思っていたが、ここでは一人一部屋与えられるんだそうだ。また、チベット仏教に限らず仏教の僧侶がきたら無料で宿泊、食事ができるらしい。その他にもチベットにまつわるいろいろ興味深い話を聞かせてくれた。日本の地震はどうだった?と聞かれたのにはちょっとビックリ(笑)。
お礼を言って彼らと別れ、近くにあるネチュン寺というもう一つの寺を見る。ここは密教的な雰囲気が漂う面白い寺だったが、もう5時近くで閉館の雰囲気だったので、そそくさと見て帰る。いい1日だった。
↓バター灯明
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