2004年11月20日

Day126 優しくなれない男

8時半頃起きて、外の様子を見るが、人通りもなく、まだ店も閉まっている。バスが来そうな雰囲気は全くない。ただ、いつ来てもすぐ出られるように荷造りだけしておく。連れの子は昨日から寒い寒いばかり繰り返している。それでも僕が荷造りまでしているのを見て何とか寝袋から出て支度をしていた。氷点下の部屋でぼけーっといつ来るか分からないバスを待つ。何度か外へ出てみたが車が通る気配はない。
10時近くなって下の食堂が開いたので宿代を払うついでに寄り、暖をとりつつ朝食。10時半頃、いくら待ってもバスが来ないので、とりあえず温泉への分岐点まで歩くことにして食堂を出る。するとラサ側からバスがやって来た。しかし、このバスは今日ラサへ戻るのだろうか?と思って見ていると100mほど先でUターンしたので、すかさず駆け寄ってどこ行き?と聞くとラサの返事。早速乗り込む、これで1日ムダにしなくて済んだ。隣のチベット人はチベットGood、中国Badと盛んに言っていた。車内にいるのはみんなチベタンだからいいが、下手に同意するのも危ないなぁなんて思って半分聞き流す。
来たときと同じルートを通ってメルドグンカルでしばらく停車。車内の人はほとんど降りてお菓子を買って食べている。僕も降りてしばらく足を伸ばしていたが、連れの子は車内に残っていた。バスにほぼ全員戻って来たころに彼女は「いいなぁ、みんなおやつ食べて…」なんて言ってるので、だったら買ってくりゃいいじゃんと言うと、もう微妙な時間みたいだしいいと言う。この子は一人旅に来ていて、いちいち人にオファーを受けるのを待ってるのだろうか?僕は昨日あたりから一人で来なかったことを少し後悔していたが、今日になって本当にイヤになってきた。(遠慮もあるのかもしれないが)自分で行動できないなら一人で旅になんて来なければいいのにと思う。チベタンと話したいなら、本に書いてある程度のチベット語、中国語を覚えて話せばいいのに、そんな努力はせず何言ってるのか分からないと聞いてくる。だったらツアーに入ってガイドにでも聞いてくれ…。
普通の「優しい男」ならこういう時こそとばかりに、気を配って親切に振舞うのだろうが、僕にはそんな真似はできない。自他共に認める「女心の分からない男」だから仕方がない。
バスが発車して30分ちょっとでガンデン寺の麓に着く。ラサに帰る途中にこの寺があるので、寄って行こうと話していたのだ。寺は山沿いに建てられていて標高差500mもある。もう2時だったので、歩いて行く時間はないかなと思って、先に寺への道までさっさと歩き、車をヒッチできないか待つが、さすがに時間が遅すぎるようだ。彼女はとぼとぼと歩いてきて、数分後到着。歩ける?と聞くと、ダメ、帰りますというので、一緒にラサへ戻ることにする。
幸い、すぐラサ行のバスが来たのでそれに乗って帰る。昨日から彼女の荷物を持っていたので宿まで送っていったが、彼女も気まずい雰囲気を感じていたらしく、荷物を受け取ると挨拶もそこそこに部屋へ帰っていった。やっぱり俺は一人がいいや。環境が苛酷であればあるほど、誰かと一緒にいると疲れるということを再認識した。もちろん、気があって自分と同程度の能力がある相手なら大歓迎だけど…。

↓雪が降る前後の景色
雪前.JPG
雪後.JPG

Posted by kimkatsu at 2004年11月20日 19:30 | トラックバック
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?