2004年11月24日

Day130 とうとうラサにも…

今日はサムイエ寺へ泊まりで出かけるので6時半に起床。準備を済ませ宿のドアを開けると
!ついにラサにも雪が降った。いよいよ冬の到来ということか。積雪は7cmくらい。予定通りバスが出るのか不安になってきたが、とりあえずバス停まで行ってみる。すると普通にサムイエ寺行バスに案内されたので、運行停止ということはないのだろう。しかし、7時に乗車したバスはなかなか出発せず(これが雪の影響なのか、いつものことなのかは不明だが)、氷点下のバス車内で2時間以上待たされる。
9時過ぎにようやく出発、このバスも巡礼者で満員。ラサ市内では朝からせっせと雪かきをしているが、歩道はともかく車道の雪が意外と溶けない。東京あたりで雪が降っても、車が通りだせば轍ができて車道から雪がなくなっていくものだが、ここは反対だ。それだけ気温、路面温度が低いということなのだろう。市内を走っている間にタクシー事故2件遭遇。こんな状況でもタイヤチェーンをつけている車などほとんど見当たらないから当然か…。自分のバスが事故らないことを祈るのみ。
しかし、ラサ市内を抜けるころ眠ってしまった僕が1時間後に目を覚ますと雪はなくなっていた。というか、ラサの南ではほとんど降っていなかったようだ。よかった~、バスも快調に走っていく。周囲の山には新雪がついていて寒々しいが美しい。曲水の町を過ぎ、シガツェ方面へと続く中尼公路と分かれると、あとはヤルンツァンポ川沿いに東へ進むだけ。数年前まではサムイエ寺に行く場合、対岸からボートに乗って川を渡らなければならなかったようだが、最近は橋が架かったためバス一本で行けるようになったらしい。
ゴンカルの空港まで2時間弱、チベタン巡礼者は飛行機が珍しいようで身を乗り出して滑走路を眺めていたが、残念ながら飛行機の姿はなかった。空港からサムイエは50~60kmくらいだと思うが、一向に橋が見当たらない。1時間半以上たち、どうなってるんだろー、と思ったらもうツェタンの町に入ってしまった。え~、サムイエ過ぎちゃったよ!と思ったが、それは早とちりで、実は橋がツェタンの先に架かっていたのだ。超大回りだが仕方がない。
橋を渡ったら未舗装道路に変わり、バスはガタガタと揺れながら進む。橋からサムイエまでは約45km。川の北岸は砂丘が多く、途中の集落は1つだけ(たぶん)。この道も完全にサムイエ寺のためにあるようなものだ。
3時前にサムイエ寺到着。皆が泊まる桑耶寺旅館に入ろうと思ったが、登記で混んでいたので先に昼食をとることにする。東門を出て、チベタン食堂で炒飯を食べ、宿にチェックイン。スプリングベッドのドミ部屋だが、巡礼者の中には寺の敷地内で野宿(焚き火&毛布だけ…)する人も多いので、とてもぜいたくはいえない。
持参したネスカフェを飲んでからいよいよサムイエ寺へ。ここは寺(本殿ではなく全ての建物で)自体がマンダラを表しているという非常にユニークなところだが、それは上から全体を眺めないと分からず、地上レベルだとやけに広々とした敷地に建物が点在しているなというくらいにしか感じない。メインの建物であるサムイエ・ウツェは5階建で見事な壁画が楽しめる。この寺の面白いところは寺の中に内部コルラ道があり、お堂の裏を回って1周するようになっているところだ(こんなの通ってみる人も少ないと思うが…)。内部コルラ周りにも壁画が描かれているのだが、暗くてほとんど見えないのが残念。仏像は他の寺に比べ立像が多いように思った。僕的には入口左にあるお堂の千手観音菩薩像が印象に残った。
サムイエ・ウツェを出て、コルラしつつ敷地内に点在するお堂やチョルテンを巡る。回っていて、そういえば今まで行った寺は(ジョカン以外)みんな斜面に建てられていたなぁと気づく。その点からもこの寺はジョカン並に特別な存在なのかもしれない。
ほぼ全ての建物を回り終わった頃、もう5時半を過ぎていたので、一度敷地の外に出て近くにあるヘポリ山に登り、この立体マンダラ寺を上から眺めることにする。ガイドブックには必見みたいに書いてあるが、ご利益を求める巡礼者の興味を惹くものではないらしく、誰も登っていなかった。おかげで僕はこの立体マンダラとヤルンツァンポ川、そしてさらに向こうに連なる雪山という絶景を独り占めすることができた。

↓ヘポリから見たサムイエ寺
samye.JPG

Posted by kimkatsu at 2004年11月24日 18:29 | トラックバック
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