今日もラタンとチッタゴン友人宅周遊ツアー(笑)。今日の夕方ストは解除される予定だが、今朝の新聞によるとチッタゴンエリアのみまた明日から3日間のストが始まるという。何なんだこりゃ…というわけで予定通り今夜の夜行でダッカへ向かったほうがいいだろうということで僕らの意見が一致、今日が彼と過ごす最後の日となる。
まずは街の東にある彼の友人宅を3軒訪ねて(もちろんまたお茶をご馳走になり)から、近くの仏教寺院・瞑想センターへ行く。ラタンは衣料品等を輸出する仕事をしているので顔が広い。しかし、彼曰く僕の仕事上の友人はみんなムスリムで彼らは僕のことを信用しているけど、僕は彼らを信用していない部分がある。イスラム国でマイノリティである仏教徒が生きていくのがいかにタフなことか彼や彼の兄の言葉で痛感させられる。単一民族である日本人(つまり自分)には彼らの苦労は想像し難い。
それから彼の付き合いで銀行へ。ストのためか客も少ない。ラタンについてカウンターの中まで入れてもらい、マネージャーらしき人を紹介してもらった。ここで驚いたのが、カウンターにいる行員が(マネージャーから丸見えの位置で)自席のPCでゲームをして遊んでいることだ。勤務時間中であっても客がいなければ何をしてもいいのだろうか?銀行員でさえ仕事へのモチベーションがこの程度しかないというのだから、日本人のように仕事に「やりがい」を求める人なんてまずいないのだろう。
銀行を出て駅へ行き、切符を購入。なんとラタンは切符代まで払ってくれた(しかも一等席)、というか払わせてくれないのだ。もう僕への出費は1000TK近くなっているだろう。あるときなど彼がタバコを買っている間に僕が英字新聞を買うとそれを見つけ新聞屋に俺が払うからその金を受け取るなと言ったので、僕は新聞代さえ出すことができなかった。ここまでしてもらうと感謝を通り越して怖くなってくる。
それからFoy's Lakeという湖近くにある動物園と遊園地に行くが、さすがに野郎2人では持て余してしまう。1時間ちょっとでここを出て、一度彼の家に戻る。少し休憩し、汗を流してからネット屋に連れて行ってもらうが、なぜかノートPCは接続できず。しかも、この店の兄ちゃんが勝手にいろいろいじくってハードウェアデバイスからNICを削除してしまった。ドライバのCD-ROM持って来ていないのに(涙)。おかげでドライバが見つかるまでこの先10日間ほどPCをネットにつなぐことができなかった。
ネット屋を出て、もう1軒彼の友人(珍しく女性だった)宅へお邪魔してから、おととい行ったお兄さん宅へ。しばらくここの双子たちと遊んでからお別れを言って、最後はおじさん宅へ。ラタンの話では、おじさん一家とお兄さん一家が両方とも食事に招待してくれていたらしいが、お兄さん宅ではおとといご馳走になったという理由で今晩はおじさん宅で夕食をとることにしてくれたらしい。おじさん宅でまたおかずタップリの夕食をご馳走になり、お別れを言って家へ戻る。パッキングをして一息ついたらもう出発の時間だ。いくらかでも僕への出費を返したかったが、彼が受け取らないのは明らかだし、そう申し出ること自体彼にとって失礼に思えたので、チベットで買ってずっと使っていた数珠をプレゼントした。
いよいよ出発。僕はテンプーを拾って一人で行けるからと何度も主張するが、ラタンは見送ると言って聞かない。しかも、彼の弟や友人まで一緒に駅まで連れて行くつもりだったらしい(弟は家の門までのつもりで靴を履いてこなかったのでそこで別れたが…)。結局、彼と友人1人が駅まで見送りに来ることになってしまった。。
ホームにはもう列車が入線していたので、座席を探して乗り込む。彼はその間も車掌に日本人の友人がこの席に乗ってるから気をつけて見ていてくれと頼んでくれている。出発までしばらく座席で3人で寂しくなるなぁなんて話をしていると、ラタンと僕はもちろん友人までちょっとウルウルしている。(僕もアメリカで数ヶ月のホームステイをしたことがあるが)「世界ウルルン滞在記」を見ていて、1週間程度の滞在で別れ際に涙が出るもんか?とウソくさく思っていたが、心からのホスピタリティに触れると滞在時間など問題ではないのだと実感できた。
でも、ある瞬間から僕のウルウルは消えた。それは、いつかきっと戻ってくると誓った瞬間だ。だから列車が動き出したとき、僕はGood byeではなく、こう言った「アロ デガーボ(チャクマ語でまた会いましょう)」。
↓チッタゴンの夕日

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