昨夜9時過ぎの寝台列車でブッダガヤーへ向かう。エアコン付寝台車両で料金はAC無し車両の3倍もするのでよほど設備も違うのだろうと思っていたが、布団をくれるサービスがある程度で造りは同じだった。ちょっとガッカリ。一番上のベッドだったので、11時前には横になる。8時過ぎに起きたが、下のベッドではまだ人が寝ていたので仕方なく横になっていた。こういうとき、上のベッドは不都合だ。もっとも、自分が下だったら上のインド人は遠慮なく僕を起こしにきただろうが…。
9時過ぎに停車した駅と時刻表を見比べて既に2時間以上遅れている事に気づく。インドの列車には車内アナウンスがないので、停車した時に駅名を確認しないとどこを走っているか分からない。前回の夜行列車も遅れたし、未だに数時間の遅れは当り前のようだ。できるだけ始発に乗るようにしないといつ来るか分からない列車を何時間も駅で待ちつづける羽目になるかもしれない、気をつけよう。
車内では時刻表と格闘して今後のスケジュールをきっちり立てていたが、その作業も終わったので久々に本を読む。カトマンドゥで交換してきた「アルジャーノンに花束を」だ。数年前のベストセラーを日本で読むのはちょっとかっこ悪い気がして気が引けるので、旅先で読むのはいい機会だ。最初はひらがなばかりの文章に疲れてしまうが、普通の文章になると引き込まれていく。タイトルから恋愛小説だとばかり思っていたが違っていた(^^;A
精神遅滞者が手術で人並み以上の知能を手に入れるが、それとともにもっと大事なものを失っていく、そしてそれに気づいたとき、彼にはもう時間が残されていなかったという筋書きを考えた段階で勝負は決まっていた。興味を引かずにはいかないテーマだ。世界的ベストセラーになるのもうなずける。
旅をしていると人間は優越感を本能的に求める(それは潜在に感じている劣等感の裏返しなのだが)動物なのだということがよく分かる。白人はアジア人や黒人に対し優越感を感じ、黒人は中国人に対して優越感を感じている。中国人(漢民族)はまた漢民族=No1と考えている(これは本能よりも教育・洗脳によるものかもしれないが)ので、自国民以外に対し優越感を感じているのだろう。日本人もまた白人に対し劣等感を持つと同時に中国人など他のアジア人に対し優越感を感じている。そして、僕もやはりその中の一人であることは否定できない。仮に今、ヨーロッパを旅しているとして、白人にインド人と同じ仕打ちをされたとしても感じる屈辱感や自分の反応は違ったものになるだろう。
さて、ガヤー駅には3時間遅れで到着。ここから乗合オートリキシャを乗り継いでブッダガヤーへ。幸い暗くなる前にいいゲストハウスを見つけることができた。ホットシャワー付ダブルで100Rs。2日ぶりに人目を気にせずゆっくりできる。
↓プーリーの漁村
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