今日は世界三大仏教遺跡の一つ「ボロブドゥール」に行く。そもそもジョグジャカルタまで来た目的はこの遺跡を見るためなのだ。早起きするつもりだったが目覚めたらもう8時過ぎ。どうもパキスタン出国以来睡眠時間が長くなっている。暑さで熟睡できていないからだろうか???
町の北へ延びる通りからバスを拾う。乗車時にボロブドゥールに行くか確認しているにも関わらずずっと手前までしか行かないバスに2本乗ってしまう。この国もかなりの「いい加減」国家らしく、平気で適当なことを言って金を取ろうとする。金は取り返すが時間を無駄にしてしまう。3本目のバスでようやくボロブドゥール到着。もう10時を過ぎている。外国人料金があると聞いていたがチケット売場には何も書いてないので、ダメモトでしれっとインドネシア語で「チケット1枚」と言ってみる。売場のオヤジはちゃんと顔を確認しているようで「どこから来た」と返された。この時点で失敗は決まったようなものだが、一応「ジャカルタ」と言ってみた。するとインドネシア語であれこれ言われるが、聞き取れず。ジェスチャーで身分証を出せといってると分かった。「ない」と言うと、別の建物でチケットを買うように言われた。やはりインドネシア人には見えないようだ。外国人料金は10US$or90,000Rp、インドネシア人は7,000Rpなので10倍以上だ。取り過ぎ(怒)。幸い学割があり、大人の6割でチケットを購入できる。学生証の期限が3月で切れているので心配したがバレずに54,000Rpで買うことができた。
この先で荷物チェックを受けいよいよ遺跡へ。小学生の集団が多くてうざったい。ここはアンコールの遺跡群とは違ってピラミッドのような巨大な石積みの寺院があるだけだ。石の大きさはピラミッドのように巨大なものではなく、コンクリートブロック程度だが、全体の大きさは半端ではなく相当離れないとカメラのフレームにも納まらない。階段を数段登って時計回りに回廊を歩く。ローカル観光客のほとんどは回廊には全く興味を示さず、そのまま頂上へと上がっていく。回廊の幅は約2m、内側にレリーフがあり、仏教に関する様々なストーリーが表現されている。特に第一回廊は内側の段が高いため、レリーフが2段に分かれており、外側にもレリーフがある。上段のレリーフでは仏陀の生誕から説法を始めるまでの場面が描かれており、いくつか「あ、この場面だ」と分かるものもあった。当然だが下の階ほど距離が長いので第一回廊をゆっくり見るだけで30分くらいかかってしまう。第二回廊から第四回廊まではほぼ同じ造りで両側にレリーフが続く。内側のレリーフは一段のみ。各階の間には仏像がたくさん置かれているが、頭の欠けているものも多い。この遺跡は 世紀に建造されたらしいが20世紀になってオランダ人によって発掘されるまで土に埋もれていて全く手つかずだったという。これは遺跡にとってはすごい幸運だったと言えるだろう。なぜなら普通に遺跡の存在が認識されていたらイスラム教の浸透に伴いムスリム達によって破壊されていたに違いないからだ。
第四回廊の次はストゥーパ群がある階となる。菱形の窓がある各ストゥーパの中には仏像が置かれている。この菱形ストゥーパ階が2段続いた後、四角窓のストゥーパが1段、最後、頂上は大ストゥーパになっている。上層階に来ると視界が開け眺めがぐっと良くなる。ストゥーパが仏教徒にとって神聖なものであることすら知らないローカル連中がストゥーパに登って休んでいたので、何人かに降りろと注意する。本来ならちゃんと監視をつけるべきだと思うのだが…。そもそも禁煙になっていないことが不愉快だ。イスラム国家だから仏教遺跡に対する敬意が欠けているのだろうが、世界遺産なんだからちゃんとしてほしいものだ。
2~3時間かけて寺院見学を終了。見応えは十分だったが、やっぱりスケール、彫刻のレベルなどの点でアンコール遺跡群には敵わない。階段を下り、出口へ向かう。わざと出口を遠くに設けぐねぐねした商店街をずっと歩かせるようになってある。ショッピングに関心のない僕には非常に煩わしい。ようやく外に出て、1.5kmほど先にある 寺院へ行くがここはしょぼかった。近くで昼食にガドガドを食べさらに先にあるムンディッ寺院へ。寺院の外観はヒンドゥー的なのだが中には大きな仏像が三体ある。外壁のレリーフもなかなかのものだ。
ここからジョグジャへ戻るバスに乗るが、来た時と同じように適当なことを言われ、やはりバス3本乗り継ぐことになった。しかもものすごい大回りをしたため2時間半以上かかってしまった。
宿に戻ってシャワーを浴びてから伝統芸能の一つ「ワヤン・クリッ」という影絵芝居を見に行く。ガムランなど数種類の楽器による演奏をバックに影絵師が数十種類にも及ぶ人形を一人で操り、物語を展開していくものである。影絵なので人形はペラペラだが、水牛の皮で作られており強度は十分、激しい動きにも耐えられる。また、きれいに着色されておりそれ自体が芸術作品でもある。ゆったりとそして透明感のある演奏の中で影絵師が両手を使って人形を操りつつ、固定マイクでストーリーを語り、さらにクライマックスでは足の指で鐘(?)をカンカン鳴らして盛り上げるという八面六臂の活躍を見せるすごい芸だ。なので、影絵(シルエット側)も美しいが、裏で人形使いの技を見るのも楽しい。これが観光客向けではないものだとオールナイトで影絵が繰り広げられるというからスゴイ。ただ残念なのは口上が全て現地語なのでストーリーが分からないこと。演劇と違って人形の動きは少ないのでそれからストーリーを察することは難しく、言葉が分からないと中国語で紙芝居を見ているような状態になってしまうのだ(涙)。そういう僕も2時間のプログラムだったが、途中退屈になり1時間ちょっとで出てしまった。
↓ボロブドゥール
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