SONY αアカデミーで撮影の基本を習いました

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4~5年使用していたOLYMPUSのPEN Lite5が、シャッターを切るとそのまま電源まで切れてしまう状態になってしまいました。修理するか、買い換えるか迷ったのですが、うまくレンズにセットしたジャンク品としてメルカリで売ることができたので、ミラーレス一眼を買い換えることにしました。

迷った末に選んだのがSONYのα6000です。最新機種ではありませんが、PL-5よりはワンランク上のカテゴリーと言えるのではないでしょうか。ユーザーの評価も概ね高いようです。そして、ちょうどキャッシュバックキャンペーン中だったこと、レンズキットが60,000円を切るレベルまで価格が下がっていたことも後押しして購入に踏み切りました。

さて、買ってはみたものの操作感がPL-5とは違う部分もあり、説明書を読むのも面倒だなぁと思っていたところ、SONYから「αアカデミー」という写真講座の案内と購入特典で受講料半額クーポンが届いたので、銀座ソニーストアで行われた「撮影基本講座1 写真の基本を学ぶ 短期集中コース」に参加してみました。

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コースの概要

αアカデミーには、受講者のレベルに応じて多彩なプログラムが用意されており、入門~初級の一部はSONYの講師が、中級以上はプロカメラマンが指導をされています。カメラマンも風景やポートレートなど専門分野ごとに人選されているようなので、実践的な指導が期待できるのではないでしょうか。

費用は、無料の体験・入門講座から、数日間に分けて行われる3万円台の講座まであります。上級講座は花火や飛行機、水族館の撮影など、ニッチといえるカテゴリーまで多種多様なメニューが用意されています。ほとんどの講座は1万5千円以下で、プロカメラマンに教えてもらえる前提で考えればリーズナブルではないでしょうか。

なお、僕が今回参加した「撮影基本講座1 写真の基本を学ぶ 短期集中コース」は、4時間の集中講座で受講料は6,600円でした。αアカデミーのウェブサイトから申し込み、先にクレジットカードで受講料を支払う仕組みです。キャンセルの際は手数料が1,000円かかりますのでご注意ください。

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講座の様子

今回の講座は、満席の16名で開講されました。平日の講座だったからか、受講者の半分くらいは女性です。このαアカデミーはαシリーズのカメラを持って参加することが受講要件になっていますが、αシリーズのラインナップも多いので、会場には様々な種類のカメラがありました。ほとんどの方はミラーレス一眼だったようです。

本日の講師はFさん(お名前は聞いていますがウェブサイトではイニシャル表示になっていたのでそれに従います)、会場がかなりタイトで前に置いてある交換レンズを落としそうになったりと少々やりにくそうでしたが、フレンドリーな雰囲気の先生でした。

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この講座のメニューは、”写真の基本を学ぶ”ということで、デジタル一眼カメラの構造、撮影モード、露出、フォーカス、ISO感度、絞りとシャッタースピードの関係、ドライブモードといった内容でした。僕はフィルム時代から一眼レフで写真を撮っていたので、知識としては露出やISO感度、絞りとシャッタースピードの関係(開放にすると被写界深度が浅くなり背景がボケるといったこと)は知っていたので、実はいちばん役に立ったのは、「ミラーレス一眼では見ているものがそのまま写真になる」という点でした。

いちばん初めに、カメラの原理、デジタル一眼カメラの構造についての説明がありましたが、ミラーレス一眼の場合は見えたものがイメージセンサーにダイレクトに届くので、写真の明るさやボケ具合など、モニターやファインダーで確認することができるのです。PL-5の前はEOS kiss、その前はコンデジだったのですが、現在のミラーレス一眼では、適正露出にするためブラケット撮影などする必要があまりないのですね。

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また、αシリーズという前提で各機能の説明をしてもらえるので、僕のように初めての”α”というユーザーで、AUTO以外のモードを使って自分のイメージした写真を撮っていきたいという方には特にオススメです。講座では、たくさんの撮影例が紹介されるので、いつかこんな写真を撮れるようになりたいというモチベーションが高まります。

各受講者席に撮影用の小物が用意されているので、知識を学んだ後は実際に自分のカメラで撮影して身につけることができます。
↓は、絞り開放でボケを出すサンプルです。
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この講座で学んだTIPSをいくつか紹介します。

  • ズームレンズでボケを出したい時は望遠側で撮ると効果が出やすい
  • ISOはISO AUTOのデフォルト設定は上限12800 よほど拡大しなければ12800でもさほどザラつき感はない
  • 集合写真をセルフタイマーで撮る時は連写(H)設定をしておくと目つぶり対策になる
  • 露出は、後々PCで補正をかけることを考えるとアンダーめの方が無難
  • ISO固定しても「おまかせオート」で撮ると無効になる

まとめ

座学の後に、学んだ機能を使って実際に撮影してみることができ、非常に充実した講座です。他の写真講座に行ったことがないので比較しての話ではありませんが、価格もリーズナブルだと思います。

ちょっと残念だったのが、ウェブサイトに記載されている講座内容に関する情報がやや少ないことでした。(自分がしっかり内容を見比べて講座を選択すればよかったのですが)今回の受講目的は「α6000でできることは何か、どこをどう操作すればそれができるのか」を知りたいという部分だったので、その点では少々不満が残りました。一通りの基本操作も初級講座に含まれるものと勝手に思い込んでいましたが、実際に受講してみるとそうした操作面の解説は機種を揃えたところで行わなければ難しいということが理解できました。

そのため、受講後にウェブサイトを再度見直し、「使い方基本講座 α6000シリーズの操作」の方がよかったかなと思い、こちらは、改めて受講を申し込みました。非常に多くの講座が開講されているので、各講座の内容をよく見比べて自分のニーズ・ウォンツにあったものをチョイスしてください。

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