Day32 草原の競馬祭

ラサを出て当雄(ダムシュン)という青蔵公路沿いの町で開催されているという競馬祭を見に出かける。

8時前にチェックアウトしバスターミナルへ。9時のナクチュ行に乗るが、またも出発してすぐ故障。修理で30分ほど停車。どうしてちゃんと整備しないのだろう[:ぶー:]
再出発してからしばらく眠っていたらいつの間にかバスは草原の中を走っていて2時間ほどで当雄到着。同じバスに乗っていた漢族旅行者も競馬祭に行くというので、彼らが話をつけてくれた軽トラで草原へ。
無数の遊牧民テントが村と化している。当然、辺りは遊牧民ばかり。ダシェーをしたチュバ姿のカムパやおしゃれをした女性も多く、おぉ、これぞチベット民族衣装と!目を奪われる。ラサではなかなか見られない美しい衣装にあふれている。彼らを見るだけでもわざわざ来た価値があるというものだ。
残念なのは女性の多くがスカーフを顔に巻いていることだ。遊牧チベタンギャルは細身で精悍な顔つきのコが多く、ついつい目を惹かれてしまう[:ラブ:]
ゲートをくぐり、車から降りてまずは朝食。テント村には商店も食堂もあるが、(旅行者向けの)宿はないらしい。チベタン食堂で初めてのトゥクパ・モモ以外のチベット料理(笑)「シャムデ」を注文。羊肉をじっくり煮込んでジャガイモとカレーを加えたチベット風カレーライスだ。ちょっと量が少なかったが味はまずまず[:ラッキー:]
ここで荷物を置かせてもらい、早速競馬を見に行く。競馬といってもレースではなく、曲乗りみたいなものらしい。地面に置かれたカタを馬に乗って走りながら拾っていく。うまい人もいれば、馬が歩いてしまったり、違う方へ行ったりと笑いを誘うようなシーンもあった。
草原の馬はとても小さく(だから地面のカタを拾えるのだが…)かわいい。観客は家族連れが多く、写真に応じてくれる人もいれば、嫌だという人(たいてい女性)もいる。チベット語で話しかけてみるのだが、僕の発音が悪いのか、遊牧民がラサ語はよく分からないのかあまり通じない[:ムニョムニョ:]
競馬が続く間、観客の間をぶらぶら歩いては写真を撮ったり、人々を観察したりして過ごす。カタ拾い種目に続いては流鏑馬(馬上から的へ向けて弓を放つ)。これも皆がかっこよくできるわけではなく、しょぼい人も多い[:たらーっ:]
競馬は2時間くらい続いたが、終盤は雨が降り出し、観客も走るようにテント村へ帰っていった。僕も荷物を預けてある食堂テントへ走り雨宿りをしつつトゥクパを食べる。
雨が小降りになったのを見計らって当雄の町へ帰ったのだが、運悪く車の荷台に乗ってすぐ大粒の雨が降り出し町に着く頃にはずぶ濡れになってしまった。この辺りはラサより500m以上標高が高いこともあり、かなり肌寒い。しかも宿探しにてこずってしまい、宿に入ったときは震えるくらいだった [:困惑:]

本日の1曲 Love Psychedelico「Lady Madonna」

↓弓を引いてみせる遊牧民の少年

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