Day36 ラサ最終日

今日がラサ滞在最後の日になる。昨夜は月が出ていて珍しく雨が降らなかったので今日は晴天を期待していたが、その通りになった[:おてんき:]
今回の10日間のラサ滞在では昨年ほど寺巡りをしなかったが、ショトゥン祭も見ることができたし、Kさんといろいろ話をしていたのでまあまあ充実していたと思う。
まだラサで行ってないエリアを考え、西蔵大学とキチュ川の対岸にあるツェチョリンゴンパに行ってみることにする。
西蔵大学はチベット随一の大学で、チベット語学科については外国人留学生も受け入れている。パンフを見せてもらい話を聞くと、年間の授業料は2000USドルで、秋開講の1学期1年間のカリキュラム。授業は英語とチベット語で行われ中国語は使われないという。現在、日本人は3人と在籍ということだった。チベット語の勉強も面白そうだが、将来何に使うのかと考えるとどうも???である。
一般のクラスについては70%以上がチベタンだと言っていたが、実際キャンパスで見る顔つきはあまりチベタンが多いようには思えなかった。やはり男子生徒の方が圧倒的に多いようだ[:ポロリ:]
そこからキチュ川を渡って山の麓にある集落に建つツェチョリンゴンパへ向かう。ラサの町から川を渡っただけで風景はのんびりした田舎のそれに一変。道も未舗装だし、商店もない。ナムツォの湖岸道路を舗装整備するなら、この村の道路を先に舗装してやればいいのに…観光優先のインフラ整備がチベットの基本路線なのだろう。
山の斜面に見えたゴンパがツェチョリンゴンパかと思ったが、行ってみると別の寺だった。そこから下の集落の奥にやや大きな寺が見え、そっちが目指すゴンパであることが分かった。人気のない村で犬に吠えられながら奥へ奥へと歩いていく。
ばあちゃんに道を聞いたりしながらツェチョリンゴンパ到着。文化大革命時に破壊されたままの部分も多く、本堂以外はまだ再建途上といった状態だ。本堂でお参りをすませ、中を回ってみる。正面こそ普通のゴンパだが、中や側面は破壊されたままの痛々しい姿を晒している。通路には壁画が消され、その上に「毛沢東思想万歳」等といった中共のメッセージが書かれた跡が残っている。この文字の跡ほど文革の傷跡を如実に語っているものはないだろう。チベットに来てまたも中国政府の横暴の跡を見て、無性に悲しく同時に腹がたってしかたがなかった[:ぶー:]
帰りはトラックをヒッチしてラサの中心部まで帰ってくる。愛想の悪い兄ちゃんだったのでいくら請求されるかと気になっていたが、金はいらないよと言ってくれた[:イヒヒ:]

本日の1曲 Soul Asylum「Misery」

↓壁画が消され毛沢東思想を賛歌するメッセージが書かれている跡

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