Day64 Give Up!

8時半頃、通算7泊くらいした宿をチェックアウト。町の北にあるウイグル人食堂街へ行き、ここで新疆へ向かう車を探す。イエチョンへ行くというウイグル人おじさんがいたので彼の近くで車を待つことにした。
アリは新疆への出発ポイントなので通っていく車を停めて交渉するのではなく、停まっている出発前のトラックと交渉することになる。概してじっくり交渉することになるので外国人にはちょっと厳しい。何台か交渉してみるが、どれも言い値は400元と高い。新疆へ向かう人はけっこういるのにバスがないからヒッチ代の相場が売り手市場で上がっているようだ(去年の情報だとイエチョンまでバス300元、トラック200元だった)[:ムニョムニョ:]
トラックを決めないまま車を待っているとウイグルおじさんが僕を呼び四駆チャーターの交渉を始めた。が、これは1人500元というので高すぎ。おじさんも同感だったようで交渉決裂[:バッド:]
午後も本を読みながら車待ちを続ける。ウイグルおじさんは350元でトラックを決めたらしい。どうしたものかと考えているとさっきの四駆が420元にディスカウントしてきたので、これでいいかと荷物を預け出発を待つ。…が、人が集まらないらしくいつまでたっても出発する気配がない。これは他のトラックも同様で朝から停まっているのに何時間経っても出発しないのが多い。結局、3時頃になって四駆は「今日は出ない」ということになった[:ぶー:]

振り出しに戻ってしまった。そろそろ車を決めないと乗り損ねそうなのでやむなく粗大ゴミ満載のトラックと交渉し350元で妥協。このトラックの出発を待つ。しかし、これまた出発する様子がないまま時間だけが過ぎていく。出発は5時45分。発車してすぐ町外れの検問を過ぎる。その少し先にタクシーで(定員オーバーで捕まるのを避けるため)検問逃れをしていた人たちが5人待っていた。彼らが全員乗り込むとトラックの助手席+後ろの寝台に計8人が乗ることになった。さすがにキツイ。足も伸ばせないし、これで丸二日耐えろというのはムリだろう[:撃沈:]
出だしのうち道はまずまずで30km/hくらいは出ていそうだ。出発してわずか30分…

パンク

いくらなんでも早すぎるんじゃないの。ドライバー達は慣れたものでテキパキとタイヤ交換を済ませ30分ほどで出発。

そして再出発後45分…

またパンク

おいおい、タイヤもうないんじゃないの?と心配になったが、粗大ゴミの中にもう一つスペアタイヤが隠されていた。しかし、パンクに加え、荷物積みすぎで荷台右側のへりが外へ曲がり、荷が大きく傾いているという問題も発覚。ロープで荷物の調節をしつつ並行してタイヤ交換。今度は1時間半くらいかかった。
再々出発は8時15分。1時間くらいで暗くなる。そして、僕の足と尻の痛みはどんどん耐えがたいものになっていった。こまめに動いて重心を変えてみるが焼け石に水という感じで3分と持たずまた痛み出す。これではどうやっても眠ることはできないし、30時間などとても乗っていられない。いちばん最初の町、120km先にある日土でギブアップし、翌朝別の車を探すことにしよう。
日土着は11時半。もう限界だった。他の人もやはりつらいようで僕以外にも足を引きずりながら歩いている人がいた。ドライバー達が食事をしているときにここで降ろしてほしいと言って、抜ける。金は請求されなかったので払わず。

日土の広場ではチベタンのお祭りが行われているようで、いくつかの焚き火を囲んで歌いながら円になって踊っている。宿をさっさと決め、カメラを持って祭りを見に出かける。お祭りモードで写真も歓迎というノリだったのでかなり撮影することができた。もっとも、夜間で被写体も動いていたのであまりいい写真にはならなかったが…
宿兼食堂に戻って砂鍋とビールの夜食。チベタンの若者が隣の席にいたので少し話をする。一人の兄ちゃんからビールをもらったので、お返しに(見つからないよう気をつけるように言いながら)ダライ・ラマ14世の写真をあげたらすごく喜んで、さらに2本ビールをくれた(笑)。帰り際にも握手して礼を言われ、改めてダライ・ラマ信仰の強さを感じた[:拍手:]

ギブアップして正解だったかも…

今日の待ち時間…9時間
今日の移動距離…120km

本日の1曲 SPEED「Long Way Home」

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