Day87 妖精の谷

昨夜はかなり遅くまでたまっていた日記を入力していたので久々に朝起きるのがつらかった。が、早くカラッシュバレーに行きたかったので7時前に起きて7時半頃にはジープスタンドに着いていた。しかし、行こうと思っていたビリール谷へのジープはなく、来るのは10時頃と言われた。早起きした意味が全くない[:ぶー:]
とりあえず途中にある町アユールまで行ってそこで車を待つことにした。アユールまでは舗装道路で約40分。ノーザンエリアだと車待ちなどしているとしょっちゅう話しかけられるのにここではほとんどなかった。英語を話す人も少ないし、思っていたほど外国人は訪れないようだ。本を読みながら車を待つが2時間近く待っても来ない[:ムニョムニョ:]
様子を見にぶらぶらしていると兄ちゃんに英語で呼び止められる。行先を行かれたのでビリールへ行くというと、「ビリールへの車はあるかどうか分からないよ。歩けば2〜3時間だけど」と言われた。さらに「ビリールはあまりきれいなところじゃないよ、ブンブレットの方がきれいだし、宿も多い」というので、「ブンブレットはツーリストが多いらしいので人の少ない静かなところがいいんだ」と答える。兄ちゃんは「この時期はほとんどツーリストいないし、ブンブレットの上流の方にある村は静かだ。そこで友人が宿をやっているから手紙を書いてあげよう」といって1軒の宿を紹介してもらった。
ふ〜ん、この時期は観光客いないのか、だったらとりあえずブンブレットに行ってみるか、ビリールへはその後でもいいし…と方針転換。改めてブンブレット行の車を待つ。40分ほどしてジープ到着。さっそくカラッシュバレーへ向かう。いきなり急なジグザグを登ってあっという間にアユーンの町の上に出た。その先もさすがにジープじゃないときついかなという悪路を進んで行く。橋を渡ったところにチェックポストがあって100Rs払うとガイドブックに書いてあったが、それらしきものもなく通過。ラッキーだ[:イヒヒ:]
10分くらい進んだところでムスリムのお祈り休憩。再出発後しばらく進むとカラッシュ族の村に入った。独特の黒いドレスに美しい髪飾り(帽子?)をつけたカラッシュ族の少女が見える。色んな少数民族や民族衣装を見てきたが美しさではここが一番ではないだろうか。妖精(フェアリー)を見ているような感覚だ[:ラッキー:]
宿がたくさんあるブルーン村を抜けてさらに上にあるクラカール村の手前でジープは終点。そこから目指す宿は5分くらいというので歩いていく。途中ですれ違ったカラッシュ少女が手を出してきた。何だろうと思ったら

「パイサ(お金)」

…かなり幻滅[:しょんぼり:]

おとぎ話(フェアリーテイル)の世界から現実に引き戻された。ここも年々観光依存が進んでいるのだろう。そのうち観光用に民族衣装を着るようになってしまうのだろうか。
紹介された宿に到着。正直イマイチな感じだったが、安い(ダブル50Rs)のでとりあえず今日はここに泊まることにする。荷物を置いて村の近辺をぶらぶら歩く。小川のせせらぎが聞こえ、緑があふれている。そして、美しいドレスを着た女性。ここでも畑仕事は女性が中心になってやるらしく、働いているのは男性より女性が目立つ。
ムスリムと違いカラッシュ女性は外国人を避ける様子もなくハローと話しかけてきたりするのがうれしい。そして、衣装だけでなく顔立ちも美しい人が多い。フンザと比べると子供たちはあまり積極的ではないようで(男の子からも)写真をせがまれるようなことはなかった
ブンブレット谷にはクルミの大木がたくさんあり、今はちょうど実が大きくなった時期にあたる。そこら中で木に登り棒でクルミを落としていて、下では老若男女みんな実を拾い集めている。僕もいろんなところでおすそ分けにあずかった。石で叩き割って薄皮をむいて食べる。少しドライにしたほうが苦味が少なくて美味しいようだ。
2時間ほど歩いて宿に帰る途中、集落があったので中を覗いてみる。カラッシュ族の民家は普通2階建で人は2階に住むようだ。家は石と木で造られている。黒く塗られた装飾のある柱が特徴的だ。集落では家々の間隔が狭く、かなり密集している。歩いているとよく子供をかかえた女性の姿に出くわす。ここの女性も多産なのだろう。女性の髪は三つ編で、房の一つは前にたらして耳にかけている。女の子は髪の後ろ側を短く刈っている場合もある。この民族以外では見たことがない髪形だ。どういう経緯でこの地方の女性だけがこういった独自の髪型、服装になったのだろう。不思議なものだ。
寒くなってきたので宿に戻る。窓が小さくただでさえ暗いのに電気が辛うじてきている程度で非常に弱い。設備は値段相応か…明日は別の村で泊まってみることにしよう。

本日の1曲 倉木麻衣「Stay by my side」

↓カラッシュ少女とその弟

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