Day92 ラマダン(断食月)スタート 

さて、今日10月5日からイスラム暦1426年のラマダン(断食月)がスタートする。ラマダン時期にイスラム圏を旅するのは初めてなので少し不安でもあり、町が普段とどう変わるのか見るのが楽しみでもある[:イヒヒ:]
ラマダンの期間中、ムスリムは日中食べもの、飲みものを口にすることができない。日の出前に朝食をとった後、日没までは飲まず食わずで過ごさなければならないのだ。もちろんムスリムでない旅行者がこれに従う必要はないのだが、周りの人が皆お腹をすかしている中で飲み食いするのもひんしゅくだし、実際問題としてこの時期は店を閉めてしまう食堂も多いらしい。ま、食べ物を売っている店が全て閉まるわけではないので、パンなり果物なり買って部屋で食べればいいことだ。飢え死にするような心配はないだろう。

今日は午前中いろいろやることがあって忙しい。外で朝食をとれないので、まずは部屋でコーヒーを飲んでザクロを1個食べる。食後、なるべく早い時間に旅行代理店へ行ってパキスタンからシリアへ飛ぶ便の値段をチェックしなければならない。この値段しだいでイラン経由の陸路をとるか空路にするか決めるのだ。9時の開店と同時に調べてもらった結果、パキスタン→シリアの直行便はなく、カタールなどを経由すると2万4千Rsだと。だめだこりゃ[:撃沈:]
というわけでイラン行き決定。そうと決まったらさっそくイラン領事館へ行ってビザを申請。
イラン→トルコ→シリアとなると期せずしてアジア横断の旅になってしまうなぁ。イランのガイドブック持ってきていないのが痛い。一度行ったことがあるとはいえ、英語表記がほとんどない国でノーガイドは厳しい。イランから来た旅行者にでもどこかで会えるといいのだが…。
ギンギラバスに乗ってイラン領事館を目指す。地図に示してある場所がいい加減で探すのに時間がかかってしまった。幸い10時着でも申請を受け付けてくれた。パキスタンビザ、前回入国時のイランビザのコピーが必要だったので申請用紙を記入してからコピーをとりにいかなければならなかったのが誤算。申請後、予想していなかったインタビューがあった。職業:学生と書いていて、学生証はあるかなど突っ込まれたのでかなりあせったが、何とかごまかせた[:たらーっ:]
今日は申請書を提出して近くのクリニックで血液検査をするまでで終了。土曜に検査結果を持ってこいと言われた。明日にはビザを取れると思っていたのでガッカリ。スーパーで買物をしてから宿へ戻る。昨夜の汚い宿をチェックアウトして近くのましな宿へ移り、シャワーを浴びて一休み。
日中は暑いので3時過ぎに再び町へ出る。今日は新市街をぶらぶらしてみる。ブルカ姿の女性はほとんどいない。暑いからかな?ラマダン時期、夕食の前につなぎで食べることが多いというナツメヤシの実がそこら中で売られている。他にはパコラなどのスナック屋台も目立つ。両替をしておこうと思ったがこの町ではT/Cの両替は銀行でしかできないらしく、その銀行も両替業務は既に終了していた。
夕暮れが近づいた5時頃から町の雰囲気があわただしくなり、店を閉め始める人も出てきた。ネット屋に行ったらあと30分で店じまいだと言われビックリ。ラマダン時期はネット屋すら夕方には閉店してしまうのだ。5時40分頃にはかなりの店が閉店、チャパティ屋やスナック屋台には夕食を買う人の列ができている。ラマダン時期は食事の夕食の時間が重なってしまうからこんな混雑になってしまうのだろう。5時58分、ようやく日没を告げるアザーンが町中に鳴り響く。昼食を控えていた僕もこれで食事にありつける。空腹も限界に近かったのでさっそく夕食。隣の店では誰かがケンカをしていた。やはり腹が減っていると怒りっぽくなってしまうのだろうか。
食後もなんとなく腹がふくれなかったので、ついペットボトル入りのペプシを買ってしまった。ラマダン時期に太ってしまうパキスタン人もいると聞いたがそれもそうだろうと実感。

本日の1曲 Duran Duran「Hungry like the Wolf」

↓ペシャワールのギンギラバス

↓車内も派手

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