Day113支援って?

今日はイスラマバードのオフィスで日記の更新をしたり、地震緊急募金にご協力いただいた方々のリストを作成する作業をして過ごす。同時に自分でも知人宛に震災支援の協力をメールで依頼する。自分がボランティアに携わっていると当事者意識があるから、反応の薄さを嘆き、どうしてわずかばかりのお金を困っている人たちに与えることができないのだろうと思ってしまうが、自分が日本にいて毎日遅くまで働いてメールのレスも週末にまとめてするような暮らしをしていたらいつの間にかそんなメールのことは忘れてしまうか、金は出してもいいけど振込してる暇なんかないよと思っているかもしれない。

やれる奴がやりゃいいじゃん

それが僕のボランティアに対するスタンスで、それは実際ボランティアに携わっている今でも変わっていない。今回は、自分がその「やれる奴」にあたっただけの話だ。孟子の「性善説」の例えを今でも覚えているが、井戸に落ちそうになっている子供が目に入ったら誰だって考える間もなく駆け寄って助けるだろう。惨事が近くにあって、自分がその力になれると思えば人間は自然と動くものだと僕は思っている。
NWAに参加して、いろいろなNGOの裏事情やしたたかなローカルの話を聞く機会が多く驚くこともしょっちゅうだ[:びっくり:]
NGO=善意の団体というイメージがあるが、実際は詐欺NGOも多く、今回の地震でもモノは受け付けず現金の寄付だけを求めるという胡散臭い街頭募金も多い[:ぶー:]
パキスタンの医師が政府や一部NGOの腐敗を嘆いた記事が新聞に載っていた。それによると病院脇にテントを張ったNGOでは高価な薬が必要だといって寄付を募っておきながら全くその薬は使われていなかったり、他の団体が行っている支援活動を撮影していかにも自分たちがやったように見せかけるNGOを目にしたという。そういえばバラコットでもビデオやカメラを持ち込んで勝手に僕らが治療している様子を撮影していく連中もいた[:バッド:]
スタッフから二次支援としてイスラマバードに100張程度のテント村を作って春まで住居と食事の面倒を見るのがいいのではないかという案が出て、その方向で検討を進める。皆、小規模NGOが行えるモノ配りの問題と限界を感じているのだろう。

本日の1曲 Rainbow「Street Of Dreams」

↓ムザファラバードの軍医療テントにて

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