Day115 テント村視察

昨日までの話で、本格的にテント村を始められるようになるまでにはしばらく時間がかかるため、僕はそれまで先にイラン・シリア旅行を済ませてきたほうがいいということになった。その準備のため朝イチでパスポートオフィスへ行ってリエントリーの手続を済ませておくことにする。ゼロポイントまで乗合ワゴンで行ってそこからG8エリアにあるパスポートオフィスまで歩いていく。
イスラマバードは隅から隅まできれいに区画整理されていると思っていたのだが、G8エリア内はスラムみたいなごちゃごちゃした地域もあって考えていたように直線的に進むことができなかった。1時間ほどかかってオフィスに着いてリエントリーの手続きを申請すると「ここで学校に行ってるのか?」と聞かれたので「NGOで働いているが、一度イランに行ってまた12月に帰ってくるのだ」と答える。すると、IDを見て「ビザの有効期限内に戻ってくればリエントリーの手続きはいらない。テヘランの(パキスタン)大使館でそのIDを見せてスタンプをもらえば国境でも空港でも再入国できる」と言う。普通に考えればそんなことありえないでしょ〜[:!?:]
とても信じられなかったので「このビザはシングルだけど本当に大丈夫か?」と確認するが「大丈夫だ」との回答。さすがに信用できないからリエントリービザを作ってくれとも言えず帰ってくる[:ふぅ〜ん:]
オフィスに戻り、洗濯と日記の入力で午前中は終了。昼食後は昨日の新聞に載っていたH11エリアに作られたという1600世帯収容のテント村を視察に出かける。初めは最近までアフガン難民キャンプがあったI11エリアのカチャバディにそのテント村が作られていると思っていったのだが、実はその向かいH11エリアの広大な敷地に600張程度の整然としたテント村がCDA(首都開発公団)によって作られていたのだった[:拍手:]
テント村は100張程度を1ユニットとして5〜6ユニットで構成されている。各ユニットの出資団体は違っていてトルコの団体だったり、アメリカ・カナダのムスリム団体だったりだ。したがってテントの種類も違い、入居者(?)の人気にも差が出ているようにみえた。まだ、空いているテントも多く、トイレはできていたがチャパティを焼く釜を建設中だったりと完成まではしばらくかかりそうだ。現状では被災者は登録さえすれば入居できるという状態、何家族か聞き取りをしたところではカシミールから来た人たちが多かった。入っている人たちはとりあえず落ち着いて家族で生活できる場所ができたからか、のんびりとした平穏ムードだった[:ラッキー:]
一度オフィスに戻り、もっと小規模(20張程度)で病院から退院した人々を受け入れているテント村を視察。ここはパキスタンで20年以上活動しているというNGOが運営しておりスタッフも充実、食糧の調達システムなどもソフィスティケートされていて非常に参考になった。これくらいの規模なら管理も比較的やりやすそうだが、さすがに100張はかなりスケールがでかい。ただでさえ見分けがつかないパキスタン顔が1000人…全然覚えられないだろうなぁ。1000人といえば1学年5クラスの学校レベルの人数だ。何が起こるかイメージできない[:たらーっ:]
最近の見通しでは11月上旬には山間部で初雪になるだろうということだし、テント村の開設を12月まで待っていてもニーズがないのではないかという話がNWAの中で進んでいる。そうなると旅行にも行ってられないので、出発はしばらく保留となりそうだ。もちろん今は被災者支援がプライオリティ、早く動けるにこしたことはない。

本日の1曲 U2「Angel Of Harlem」

↓イスラマバードH11エリアにできたテント村

コメント

  1. r-bl管理人 より:

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