Day193 またも雨

この半年間は酔っ払うことのない生活だったためか、昨夜はワイン1本を空けるにも至らず寝てしまった。気持ちのいい状態で宮部みゆきの「レベル7」を読み始める。1/5くらい読んだところで電気を消して就寝[:zzz:]
今朝目覚めるとまた[:雨:]の気配。テヘランからずっと雨または曇り時々雨という天気が続いている。晴男の僕としてはとても珍しいことだ。布団の中でうだうだして9時過ぎに起床、近くにあるちょっときれいなラタキア・ホテルに移る。50SPの違いだが部屋はだいぶ明るく広いし、(ガイドブックすらない僕にとっては)レセプションの人が英語を話すというのは50SPではお釣りがくるほどありがたい[:イヒヒ:]
ここでお茶をいただきながら、フロントの兄ちゃんと四方山話。テレビの流れるテロップで日本の上越地方で大雪のため家が何軒かつぶれたと言ってるぞ、などと言われ上越がどこか説明したり、去年フランスで宗教的服装(ムスリム女性がスカーフをかぶる、ユダヤ人がユダヤ帽子をかぶるなど)を禁じる法律ができたが、それはムスリムを国内から追い出すための措置なのだといった話をして過ごす。どうせ今日は雨なのだからこういった話をして過ごすのも悪くない、やや偏ってはいるかもしれないが、シリア人の考える国際情勢や世界観を聞くのも興味深いものだ。
兄ちゃんにお客が来たので、町へ出る。幸い雨は小雨になっていて歩いていてもさほど気にならない。同じような天気の状態で比べるとラタキアはやはりダマスカスやハマよりは少し暖かいようだ。フロントにあった地図を大雑把に写し、ツーリストインフォと駅を探しつつ早足で町を歩く。ラタキアの町は再開発が進んでいるのか古いマンションを壊して新しいこじゃれたマンションに建替える動きが盛んなようだ。途中でいつものファラフェルを食べるがここでは1本10SPと安い。ツーリストインフォは見つけられなかったが、すごく大回りをした末、鉄道駅にはなんとか辿り着く。アレッポ行の列車スケジュールを確認し、宿の方面へ戻ろうと警官に道を尋ねると、セルビスに乗せられた。これで目的地まで行くかと思いきや、3分ほどで全員下車。金は払わなくていいから降りろと言われ、パレスチナ人という乗客の1人に道案内してもらい宿のある広場まで戻ってくる。途中、パンケーキ屋があったので3枚くれと言ったら無料でくれた。しかし、パンケーキには全く味がないのでハチミツかバターが必要だ。
雨が強くなってきたので遠出はあきらめ、宿の近くで散髪屋をあたっていたら50SPで散髪&髭剃りまでやってくれる店があった。100円ちょっとでブローまでしてくれるとは思ってなかったので満足[:グッド:]
しかし、最後にデップをつけられおぼっちゃまくんみたいなオールバック頭になってしまったのはご愛嬌。

宿に戻ってからは布団にくるまってひたすら「レベル7」を読み続ける。宮部みゆき作品は3、4冊目だが途中からテンポが早くなってやめられなくなってくるのはこの作品も同様。最後にきて2つのストーリーの絡み合いにあまり必然性を感じなかったりもするが十分楽しめる作品だった。8時頃ようやく読み終わり、ホットシャワーを浴びてまたファラフェルの夕食。今日になってようやくファラフェルというのがサンドウィッチのことではなく、具の空豆のことであることが分かった。間抜けな話だ。

本日の1曲 PRINCESS PRINCESS「STAY THERE」

↓ラタキアの市場(カツオや鯖もあるのだ)

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