Day315 ピャン

レー近辺でのゴンパ巡りの最後にピャン・ゴンパへ行く。平日なら8時にピャン行バスがあるのだが日曜のため30分以上遅かった。40分ほどでピャン・ゴンパに到着。岩山要塞型ゴンパではあるが、岩山がさほど高くも急峻でもないのであまり迫力は感じない。ゴンパへの道を上がって行くと、勤行をしている音が聞こえてきたので、まずはこのお堂(ツォカン)を拝礼する。読経しているラマは小僧を含め10人強。このお堂は壁画といい仏像といい予想以上に素晴らしいものだ。入ってすぐ脇の壁画を見たときはちょっと雑だなぁと思ったが、先へ進むにつれ出来のよさを見直した。正面の仏像はガラスケースに入っているが数が多いうえ質も高く非常に見応えがある。読経中だったので、あまり時間をとって仏像を見ることができなかったのが残念。向かって右側の柱には大タンカが架けてある。こそっと入口脇に座って30分ほど勤行の様子を見せていただいてからお堂を出る。
他のお堂に行ってみるが全て施錠してあった。ラマが読経中なので鍵を開けてもらえないかと思っていたが、ツォカン前でしばらく待っていたらたまたま外に出てきたラマが鍵番ラマを連れてきてくれた。このラマが拝観料25Rsをとって、他のお堂を一つずつ開けてくれた。ドゥカン正面に置いてあった仏像はドルジェ・チャン・ラカンに移動されたらしく、こちらにドルジェ・チャン像やチューチグザル像が置いてあった。そのためドゥカンは壁画とチョルテン2つがあるだけのガランとした空間となってしまっている。カンギュール・ラカンを見てからゴンカンへ。ここのゴンカンは天井に明り取りがあるため比較的明るく壁画がよく見えた。数体ある憤怒尊像は全て顔に布がかけてあった。ここの壁画も素晴らしく、色鮮やかにデムチョク、ヤプユム憤怒尊などが描かれていた。これで見学終了。ラダックで多数見たゴンパの中でも最も素晴らしいものの1つだと思う[:ラッキー:]
帰りのバスがあるかなぁなどと思いつつブラブラしていると、寺男がお茶を勧めてくれ、お茶に続いてはツァンパと汁物の食事まで出してくれた。なるほど、ツァンパも団子にして汁に入れて飲めば食べやすいものだ。11時半頃、食事を終えてゴンパを後にする。ゴンパ下にある売店のオヤジによるとバスは2時までないというので、幹線道路まで5kmほど歩くことにする。ゴンパ下にあるマニ壇に沿っていくとだいぶショートカットになり、幹線まで50分ほどで着けるだろう。なんだ5km楽勝じゃん、と思っていたら幹線まであと1km弱のところで後ろからバスがやってきた。結果的に歩く必要はなかったのだが5Rs浮いた(笑)。
12時過ぎにレーに到着。電気が来ていたので部屋でお茶を飲んで一休み。昼寝でもしようかと思ったら下の部屋で工事が始まり、あまりにうるさいのでサンカル、チャンスパ方面へ1時間半ほど散歩に出る。前回この周辺を歩いて見つけられなかったタシゴマン・チョルテンと磨崖仏を発見。それからバザールへ行って前にバス車内で見たヘミス・ゴンパのVCDを探す。どうせコピーで50Rsくらいだろうと思っていたが、オリジナルしかなくDVD380Rs、VCD135Rsというけっこうな値段だった。DVDなら英語吹替え付だがさすがに4泊分もの部屋代に相当する金を出す気になれなかったのでVCDを購入。
夕方、レー・ジョカンを訪ねると、なんとリキル・ゴンパの小僧たち+先生ラマが来ていて1週間ぶりの再会。ここで行われるティーチングのオーガナイザーがリキルのラマで、その都合で小僧も手伝いに動員されたらしい。低学年小僧は先生ラマに連れられて6時頃宿舎へ帰ったが、高学年小僧はツァンパ細工用のツァンパ団子を作る作業を10時過ぎまでやっていた。僕もゴンパの飾りつけなどを手伝い、10時頃(門が閉められてしまうかもしれなかったので)宿に戻った。ラマたちはまだまだ作業があるようだった。イベントの裏方仕事はラマといえども大変なのは一緒なようだ。
夕食はジョカンでラマと一緒にタントゥクをいただいた。1日2食ゴンパでタダ飯をご馳走になってしまった(笑)。明日のティーチングは8時からだからお茶用のカップを持ってくるようにラマたちに言われる。明朝はILPの申請をしなければならないんだけど…迷うなぁ。

本日の1曲 U2「In God’s Country」

↓ツァンパ団子を作るリキル・ゴンパの小僧たち

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