Day335 一応復活

夜何度か目が覚めたが体を起こせず、次に気がついたら8時になっていた。20時間近くほとんど眠ったおかげでだいぶ楽になった。体温も36.5℃とだいぶ平熱に近づいた。これならば動けないこともないだろう。スリランカ滞在が長期の予定なら無理せず休むところだが、今回は2週間というリミットがあるのであまり休んでもいられない。
だいぶ寝汗をかいたのでシャワーを浴びてサッパリ。それから駅へ行ってキャンディ行の時刻を確認。10時半の列車があったので2等席の切符を購入。それから両替所に行って100US$をチェンジ。スリランカには銀行がたくさんあり、ガイドブックには空港にある銀行の支店で替えてもレートに大差がないと書いてあったが、まるでウソだ。銀行レートだとT/Cのほうが多少いいレートだが、実は300〜500Rsものコミッション(+TAX?)を取る。Cashだと両替所のほうが1US$あたり2Rsくらいレートがよく、100US$替えると200Rs→カレー3食分=ビール3本分くらいの差になる。
両替を終え部屋に戻ってパッキングをし、また薬を飲んでおく。熱は下がったがどうもお腹の具合もよくなさそうなのでMetronidazoleを飲んでおく。出発時刻10分前に駅に行くと、あるオヤジに「キャンディに行くのか」といわれ、ゲストハウスを紹介するといわれた。具合がよくないこともありゲストハウス探しで体力を消耗したくもないので、値段を聞いて部屋を見てから決めるとしたうえでOK。さて、乗車しようとしたら既に超満員。2等でも始発から席の数以上の切符を売るのか〜2等席を買った意味がないじゃんか。これならバスにするんだった、と後悔[:ポロリ:]
長距離列車に2回乗った経験からいうと、スリランカの列車は検札に来ない(インターシティを除く)ので2等でも3等でも、あるいは途中駅からのタダ乗りでも関係なく好きなところに乗れてしまう。一応、3等車両のほうが混雑具合がひどいのである程度のモラルは保たれているらしい(笑)。幸い、2時間ほど乗ったところで席が空いて座ることができた。が、2人掛けの席に乳児を連れたおばさんが来たので間に入れてあげたら、徐々に自分の座るスペースがなくなって、最後のほうはかなり辛かった。
手すりのない座席に隣りあわせで座る場合「デブ:ヤセ→7:3の法則」というものがあって、席の幅を10として体の幅が6のデブと4のヤセが一緒に座ると時間が経つにつれ必ずその占有幅は6:4→7:3へと変化していくものだ。そして、肩幅のない僕は常に負け組。窮屈な思いをし、なんで手すりをつけてくれないんだと心の中で嘆く。
列車は停車時間がやたらと長く4時間半もかかってキャンディ着。ちょっときつかったが体調は昨日に比べればはるかにマシだ。標高800m弱、思ったほど高くないがやはりコロンボよりは涼しい。客引きオヤジに連れられバスに乗ってGH着。ちょっと市街地から遠かったが部屋はGoodだったのでここに決めてしまった。
一休みしてお茶を飲み、街へ出る。バス通りは湖を大回りするが歩きなら街まで近いというので歩いて行ってみる。20分弱で仏歯寺まで行くことができた。相変わらず具合がよくなく、腹が減っているのかいないのかよく分からないような状態だったが、昨日からほとんど何も口にしていないののでいつもの魚カレーを食べておく。街を少しぶらぶらしてから仏歯寺へ。コロンボと比べると白人旅行者が目立つ。バックパッカー風の若者よりも年配者が多いようだ。基本的に旧植民地国は旧宗主国からの旅行者が多いので、イギリス人が多数派なのではないか。
仏歯寺の周りではお寺に捧げる蓮などの花を売っている屋台が並んでいる。上座仏教国ではお賽銭よりも献花のほうがポピュラーなのかもしれない。かなり多くの人が花を買ってお寺へ入っていくので、僕もそれにならって小さ目のものを買っていく。このお寺はスリランカにとってはまさに国宝そのものなのでセキュリティも厳しい。外国人用チケット売場があったが自分はお参りに来ているので無視して入る。お寺は二重になっており、古くからある仏歯を納めた建物を囲むように新しい建物が造られている。新しい建物もさほど違和感なくしっくりしている。順路通りに回って仏歯を納めてあるお堂の前で花を捧げ拝礼する。スリランカ人ではチベット人のように地に頭をつけて拝礼する人はほとんどおらず、手をあわせて拝むだけだ。お経を唱える人もほとんどおらず、お賽銭も入れない人が多いように見えた[:ノーノー:]
6時半からプージャがあるというのでしばらく庭で休んでいると太鼓を打ち鳴らす音が聞こえ出したのでまた中へ入って様子を見る。と、いつのまにか2階の仏歯を納めたお堂から列ができており、どうやらこの時間帯には中に入れてもらえるらしい。列に加わってしばらく待つと6時40分頃から列が動き出し、(僧に急かされるので一瞬ではあるが)本尊を拝むことができた。このあたりラサのジョカンと同じような風景だ。夜には他にもさっきまで閉まっていた部屋が2つほど開放されていて、お参りすることができた。実際、仏歯を見ることができる機会は滅多にないらしいが、それに近づけ、お参りできただけでもスリランカまで来た意味があったというものだ。

本日の1曲 Alanis Morisette「Eight easy steps」

↓仏歯寺

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