Day337 ポロンナルワ

5時に嫌な夢で目が覚めてしまったのでそのまま起きた[:冷や汗:]
パッキングをして6時過ぎにチェックアウトし、バスターミナルへ。今日はスリランカの仏教遺跡ゾーン、いわゆる“Cultural Triangle”の第2弾「ポロンナルワ」に移動する。昨日の情報通りバスは30分おきに発車で、7時にキャンディを出る。マタレの辺りまでは相変わらずのジャングルだったがそこから北は植生が変わり、熱帯雨林から普通の(?)広葉樹林になった。道路の周辺についていえば、ほぼフラットな平地が続き、バスも快適に飛ばして行く。昨日「スリランカはジャングルしかない」と書きましたがウソでした(笑)。
ハバラナで大きく右折し、そこから約40kmでポロンナルワに到着。この道路沿いは軍の基地が多いので緊張状態にあってはちょっと嫌な感じだ。バスを降りるとさっそく客引きが来たが断って近くに見える宿から値段チェック。ここは安い!スリランカに来て初めて安宿らしいところを見つけられた。数軒あたって350Rsでバス・トイレ付のツイン部屋を一人利用できることになった。昨日までのリゾート系とは清潔さが違うが値段は約半分。これで食事や飲み物にお金を回すことができる(笑)。
シャワーを浴びて昼食を取りに出かけると、トゥクトゥクの兄ちゃんが声をかけてきて、

ポロンナルワの遺跡巡りチケット込トゥクトゥク1500Rsでどうだ?

という。チケット代だけで2040Rsのはずなのに…ありえない話だ。「どういうトリックなんだ?言え!コノヤロ〜」と問い詰めると、何のことはない。遺跡のガードに賄賂を払って顔パスで入るだけのことだった。信用できないなら、金は後払いでいいというので、たぶん大丈夫なのだろう。一瞬心が動いたが、経験上トゥクトゥクやバイタクを使うと、結局適当にガイドされてじっくり自分の見たいだけ時間をかけて遺跡を楽しめないんだよなぁ。それに他の遺跡にも行くからトータルではあまり差がなさそうだし、何より悪に乗っかるのが気に入らない。自分が悪になりきって、(例えば)バラ線の隙間をぬって遺跡に入るとかならそれなりの覚悟も決めるが、こんなショボイ商売に乗っかって仮に見つかったときは情けない[:ムニョムニョ:]
と、1分くらい考えた挙句、偉そうに「俺はBribery(賄賂)は嫌いだ!」と言って断った。それでも兄ちゃんは「腐敗した政府に金を払うほうが、俺の家族を養う金のほうがいいのか?あいつらは外国人から巻き上げた金で好き勝手しているんだぞ」と言う。それはそうだろう。しかし、まっとうな商売をせずに悪銭を稼ごうとするお前も腐敗しているし、援助するつもりもない。
結局、宿で自転車を手配してまっとうに周遊チケットを買うことにしたが、いざ4080Rsを支払う段になるとやっぱり惜しい気がしてしまう。インドなら1ヶ月以上暮らせる額だ。ここにアンコールワットと同等の価値があるのか…それが疑問だ。予想通り学割もきかないので4080Rsでチケット購入[:ポロリ:]
博物館をさらっと見てからいざ遺跡へと自転車を漕ぎ出す。自転車の遺跡めぐりはカジュラホー以来か…好きなんだよなぁ、マイペースで景色を楽しみながら遺跡を見るの。
遺跡の詳細については長くなるので割愛して、評価だけ言うと「★★☆」。完全な廃墟ではあるが、これだけ広範囲に渡って王都が広がっていたんだなぁということがよく分かった。ガル・ヴィハーラの巨岩から彫られた4体の仏像などは保存状態もよいものだ。ガイドブックに紹介されている部分を回り終えるのに5時間半かかった。閉館ギリギリのタイミング。隅から隅まで見ようと思ったら丸1日必要だろう。
久々のチャリンコは疲れたのでビールを買おうとワインショップを探すが見当たらず。どうやら新市街にしかないようだ。さらに2〜3kmチャリンコをこいで買いに走ってしまった。そして帰りはぬるくならないように超スピードをだしてトラクターを抜かしながら宿へ。シャワーを浴びてから飲む1杯は最高にうまかった[:ビール:]

本日の1曲 巨人の星より「行け行け飛雄馬」

↓ワタダーゲ

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