Day340 頑張った

7時過ぎに目覚めると熱は下がっていた。腹の調子がよくなく食欲ゼロ、体調70%という状態だがさらに1日寝ている時間的余裕もないので、シャワーを浴びて寝汗を流し、薬を飲んで1時間ほど様子を見てから昨日停電で見られなかった博物館へ行ってみる。
ここは壁画に関する専門館(?)になっていて予想外に見応えがあった[:グッド:]
このまま観光に出かけても大丈夫そうなのでシーギリヤへ向かう。たまたま乗ったバスがシーギリヤ行だったので10時半頃に到着。堀を回って入場口へ。ローカルの小学生遠足集団みたいなのが大勢、それに家族連れ、白人グループなどが来ていてさすがスリランカ随一の観光地だと実感。他の集団とくっついて回りたくないので少し間隔をあけて入る。さっそく目の前には巨大なシーギリヤロックが現れる。ここは5世紀にカーシャパという王が父王を殺して王位を奪い巨大な岩の上に王宮を建てたところで、その特異なロケーションと「シーギリヤレディ」と呼ばれる壁画で有名なところだ。なお、カーシャパは弟に攻められこの王宮は一代限りで放棄されることとなった。
水の庭園などを過ぎていよいよ巨岩への登りに入る。まず螺旋階段を登ってシーギリヤレディと顔合わせ。1500年以上昔に描かれたものとは思えない美しさだ。もともとは500人以上の美女が描かれていたというが現在は18人が残るのみ。階段を下りるとミラーウォール。岩の真中あたりに線のように見えていた部分だ。卵白などをつかって鏡のようにテカテカに仕上げられているという。岩を巻くように上がっていくとライオンの足に出る。かつてはライオンの頭もあってその喉元に飲み込まれるように階段がついていたらしい。カーシャパという王は(ガイドブックには)キチガイのように書かれているが素晴らしいセンスの持ち主だったのだろう。たいてい変わり者が歴史を、そして芸術を創りだすものだ。タイムマシンがあったら当時の様子を見てみたい。
絶壁につけられた階段を登りきると岩の上に造られた王宮跡に出る。自分がここに立ってしまうと普通の遺跡に見えてしまうが航空写真で岩も含めて見ると信じ難い光景だ。規模は違うがマチュピチュよりすごいロケーションといえる。この遺跡、風がものすごく強く岩に登り始めたころからずっと吹き続いている。こんな強風の中よくこれだけのレンガを運び上げたものだとつくづく感心。
シーギリヤロックを下りてもとのバス通りまで戻ってくる。もう1時過ぎだ。どうしようかな〜と考え、(体は大丈夫そうなので)周遊チケットに入っている「リティガラ」という遺跡に行ってみることにした。ここについてはまるっきり情報ナシ。唯一、大雑把な場所だけがスリランカ全土地図に載っているだけ。バスで行けるのか、何があるのかも分からないが行ってみよう。意外と掘り出しモノに出会えるかもしれない[:ラッキー:]
まずはハバラナのジャンクションへ。そこで停車しているバスのオヤジにリティガラへ行きたい旨告げて12〜13km先のジャンクションで下ろしてもらう。そこには1本の「RITIGALA 8km→」という標識が立っているだけだった。おいおいまだ8kmあるのかよ。もう3時過ぎだが大丈夫だろうか…この道は舗装もされておらずバスもなさそうなので気合を入れて早足で歩く。8kmなら1時間半で着けるだろう。1kmほど歩いたところで後ろからバスが来たので即乗車。ラッキー[:イヒヒ:]
リティガラへ行く旨告げ、ぼけーっと景色を眺めていたら10分後「ここだ」と言われ下ろされる。そこはさらに細い道へと分かれる分岐で、また「RITIGALA 3km→」という標識が立っていた。おぉ、まだかよ〜。どうやらリティガラというのは集落ではなく、その遺跡自体(あるいはそれを含む山)の名前らしい。
再び気合を入れ歩き始めると、道沿いの小屋からオヤジが出てきてチケットという。ということは一応ここで合っているらしい。オヤジはチケットをもぎって、「ジャングルは非常に危険だ」という。え、ここはゲリラゾーンなのか…こりゃヤバイ。と思ったら危険なのは「Elephant」なんだと。で、地元の兄ちゃんを連れて行くように言うが、これまた観光客相手の金稼ぎに違いない。だいたい武器も持ってない兄ちゃん連れていったって象が出たら先に逃げられるのがオチだ。要らん要らんと断って残り3kmのジャングルゾーンへと足を踏み入れる。ちゃんとジープが通れるような道はついているし問題はなさそうだ。たまにヒヒが威嚇の遠吠えをしているのが聞こえてくる。30分ほどで遺跡の入口に到着。オフィスがあるが人はいないので勝手に入っていく[:ジョギング:]
ここからは山道になる。途中から日本の山寺にあるような石段になり、薄暗い中早足で登っていく。3箇所ほど開けた場所があってそこには廃墟となった寺院(?)があった。仏像は一つもなく、修復もほとんど行われていない。ポロンナルワやシーギリヤがレンガ造りであるのに対してここは切り出した大きな岩で造られているのが特色といえるだろう。評価「★☆」という程度か。なんとなくケニアのゲディ遺跡(だったかな…)を思い出した。
もう5時半なのでじっくり見物もせず帰路につく。再び3km歩き、バス道路に戻るがこの時間にバスを待つのは無謀なのでさらに歩く。歩いているとなかなかいい感じの道で、周囲の緑と青空、そして赤い道がいいコントラストになっている。自分の前にも後ろにもこの赤い道がずっと延びていて路上には何もいない。今、この道を通り過ぎるのは僕と鳥と風だけ…
そんな思いで歩いていたら3kmほど進んだところでトゥクトゥクが停まってくれ、米を運んでいたじいちゃん3人が「Come」と言って荷台へ乗せてくれた。これで幹線道路まで送ってもらい後はバスを乗り継いでダンブッラまで戻ってきた。着いたのは7時半になっていたが、No Informationで来たわりには、幸運が重なり意外と順調に辿りつくことができた。朝から何も食べていなかったのでとりあえず食事。さすがに食欲のないときにカレーは喉を通らず、チャーハンを作ってもらった。
体調不十分なのにけっこう頑張ってしまった1日。やはり病は気からなのか…

本日の1曲 Tears For Fears「HEAD OVER HEELS – BROKEN (LIVE)」

↓シーギリヤレディ

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