アメリカうんざり…

イスラエルがレバノンへの爆撃を開始してもう3週間になる。当初はすぐ停戦になるのかと思っていたが、攻撃、(ヒズボラの)反撃ともエスカレートし民間人にも多数の死傷者が出ているのは報道のとおりだ[:困惑:]
国際社会も停戦に向け動いてはいるが全く足並みがそろわず事態を好転させるだけの行動ができずにいる。最近、北朝鮮、イスラエル、イランと相次いで国連安保理決議が出されたが、どれも協調性のない「妥協の産物」で国連の限界を強く感じさせる内容だった。

それはさておき、これだけの軍事行動が行われているにも関わらず、あまり「戦争」というイメージで伝えられていないように感じるのは僕だけだろうか?イスラエルの相手はヒズボラという組織であってレバノンという国ではないから国対国の「戦争」ではないと捉えられているのが理由なんだろうか???
しかし、ヒズボラを支えているシリアまでが攻撃の対象となったりすれば、この軍事行動は第5次中東戦争として報道、記録されることになるだろう。今のところシリアの動向はあまり伝えられていない。おそらくシリアVSイスラエルの戦争だったらシリアは負けてしまう。イスラエル軍は相当強いんだよなぁ。戦争経験豊富なうえ、男女とも兵役2年あるし、軍備はアメリカ製だろうし、金もある。いざとなったらアメリカの介入を要請するという切り札も持っている。もっとも、そうなったらシリアはイランの介入を要請するかもしれないが…そうなるともう大戦争だ。何とかそんな事態は避けてほしい。

3週間に渡ってこのニュースを見ていると、結局、停戦させられるかどうかはアメリカ次第なのだという思いがだんだん強くなってくるし、アメリカ社会におけるユダヤ系の影響力の大きさを改めて知ることにもなる。イスラエルがこれだけ国際社会から非難を受け、それをかばうことで自らも非難の的となるのを承知していながらイスラエルを支持し続けるアメリカ。要は政治の世界の話で、ここでイスラエルを見捨てたら次の選挙で勝てないということなのだろう。
この数年のアメリカの帝国主義には本当にウンザリする。アフガン、イラクを一方的に攻撃し、自分に都合のいい政権を作る。他のイスラム諸国にも協力しなければ次はお前だという恫喝外交。そして、そんなブッシュを再選させてしまう国民…もはやアメリカに正義はない。ただひたすら自国の利益だけを追求する帝国。

世界が安定するためにはアメリカにまともな指導者が出るのを待つしかないのだろうか。

本日の1曲 Manic Street Preachers「From Despair To Where」

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