バングラのサイクロン

先日バングラデシュ南部を襲ったサイクロンによる死者が当初報道の2000人から大幅に増え、1万人を超えるのではないかという記事が見られるようになった。バングラ第二の都市チッタゴンには友人もいるので心配だ(現在のところ連絡なし…)

世界最高の人口密度(日本の4割の国土に日本以上の人口がいる!)、有数の最貧国といわれ、多くの人は普段から生きていくだけで精一杯というこの国で大規模自然災害が起これば、それは即、死者の数に直結してしまう。
私も一昨年の1月、今回の被災エリアであるバングラデシュ南部の町クルナを訪れたことがあるが、今、どんな様子になっているのか、想像ができない。秒速60m超というすさまじい風が吹いたにしても、日本だったらそう多くの建物が倒壊することはないだろうに…「三匹のこぶた」の家ではないが、木や草で建てられた家だから倒壊して、多くの人がその下敷きになってしまうのか、それとも海抜0m地帯で高波が襲い溺死するケースが多いのだろうか[:ポロリ:]

しかし、この国では、15年前にサイクロンでなんと約14万人の死者を出しているという。歴史が繰り返してしまうのが国力に余裕のない国の悲しさか。国際社会も被災者に対して一時的な支援はできても、木と草の家をコンクリート製の家に建て替えてやることはできない。そして、同じ災害が起きると同じような被害が発生してしまう…[:ムニョムニョ:]
まずは1人でも多くの人命が救われることを祈るしかない。

本日の1曲 Bon Jovi「Something For The Pain」

コメント

  1. あだち より:

    通りすがりです。
    バングラデシュを襲ったサイクロンですが、
    ご友人が世界遺産のシュンドル・ボン ツアーの最中でなければ大丈夫でしょう。
    チッタゴンは当日強風と雨でしたが、市内には特に被害は出ていません。
    15年前のサイクロンのときと比べれば、サイクロンシェルターが作られ、
    今回助かった人も多いです。

  2. きむかつ より:

    >あだちさん
    お知らせありがとうございました。
    友人から「国土の40%はサイクロンの影響を受けたが、チッタゴンは大丈夫だった」とのメールが来ました。
    なお、死者138,000人を出した1991年のサイクロンはチッタゴン直撃だったようですね。