モンゴル旅行Day3 草原を疾走

ウランバートル(UB)で2泊したので、今日から西へ370kmほど行ったところにあるチンギス・ハーン時代の古都ハラホリンへ行くことにする。

このGHもあっと言う間にツアーに出たり、チェックアウトしたりで滞在者が驚くほど減っていった。モンゴルという国は、よほど時間に余裕がなければあまり遠くの町や湖に行くのではなく、UB近くの草原で馬に乗って過ごすといった滞在方法がいいのではないかと思う。複数人行先を同じくする人がいて、団体行動に抵抗がなければローカルツアー参加というのはこの国の観光パターンとしたら一般的かつ効率なものだろう。
だが、そういう自分はあまり集団行動が好きではないので、自力でカラコルムまで行くことにする。9時前にチェックアウトして平和通りのバス停でドラゴンセンター近くの長距離BT行きのバスを待つ。「地球の歩き方」によると22番のバスか2番のトロリーと書いてあったが、目の前で2番のトロリーのパンタグラフが外れてドライバーらしきおっちゃんが一生懸命直しているので、トロリーはパス。
だが、22番のバスも全然来ない。UBの市バスはバス車体の横にちゃんと路線図が書いてあるのにバス停自体に肝心の停留所名が書いてない。
ふと、やってきた4番バスの側面にDRAGON TOB(実際にはキリル文字で)と書いてあるので、速攻、車掌おばさんにドラゴン トゥフに行くか?と聞いて乗り込む。どうやら22番を待たなくてもバスターミナルには4番バスで行けるらしい。市バスはめちゃめちゃ混むのでスリの巣窟だ、という話も聞いていたが、この時間帯の下り線はさほど混んでもおらず楽勝だった。バスはドラゴンセンターの先で90度右へ曲がるので見過ごした人も大丈夫[:グッド:]

バスターミナルは大型バスと韓国製ハイエース(?)が並んでいる。ハイエースのほうが速そうだが寿司詰めにされそうだな、などとイメージしながら行き先の看板を眺めつつ歩いているといきなり、後ろからオヤジに腕をつかまれ、「ハラホリン?」と聞かれたので、つい反射的にうなずいたら、その瞬間、がばーっとハラホリン行きハイエースに連れて行かれてしまった。ま、確かにフロントガラスにはハラホリンとキリル文字で書いてあるし問題はないだろう。
やたら勢いのいい客引きのおっちゃんは、IDらしきものを見せながら運賃15000Tgを払えという。07年「地球の歩き方」で10000Tgなので、まぁぼったくりでもないか。既に乗り込んでいたモンゴル人も黙認的な反応だったので15000Tgを支払。現役バックパッカー時代はもっと慎重だったが、なんだかその辺りの金銭感覚が緩んでいるのを感じる[:たらーっ:]
しばらくハイエースの出発を待っているが出そうにないので、周りの人が切符らしきものを持って出てくる建物に入る。と、ちゃんと行先別のPCでの発券システムができていて、ハラホリン行は、実は13000Tgだったらしい。やられた[:ぶー:]

さっそく、さっきの客引きのオヤジにジェスチャーで2000Tg返せと訴えるが、相手もさるもので2000Tgは荷物代でほかの客もみんな払っていると開き直る。
こういった状況でねばったところで一度払った金を取り返せる可能性はゼロに近い。話の分かる警察官でもいればいいが、この状況では訴えるだけ無駄だろう[:ポロリ:]
この手のバスはドライバー&運営者の考える規定人数に達しないと出発しない。このミニバスの場合は運転席の後ろにも1列座席が付けられているので4人掛け×3列+助手席2名の14人が定員のはず。徐々に人は増えてようやく11時半頃出発。定員14人に幼児3人に大量の荷物で車内の容積のうち60%くらいはうまっているような気がする。これで8時間のドライブに耐えられるだろうか?
BTを出るとハラホリンのある西ではなく反対方向へ走る[:びっくり:]

なんで?

と思ったら、わずか5分ほどでまたバスのたまり場みたいなところに停車。まさか、これ以上人が乗るのか[:ムニョムニョ:]
ドライバーだけが降りて乗客は20分放置…ようやく戻ってきたドライバーはいくつか部品やオイルが入った段ボールを持っていた。ま、人が増えないだけよかったか。

そして、ようやく本当に出発。UBを出る前にすでにヒザと腰が痛くなってきた。15分後には給油。なんで先に入れとかないかなぁと思うが、少し外に出て足を伸ばせたので少々苦痛が和らぐ[:ニコニコ:]
UB~ホラホリン間は舗装道路と「地球の歩き方」には書いてあったが、給油後すぐに舗装道路が工事中のため通行止めとなり草原の道(轍)を走ることになる。ひたすらステップの茶色い海を進む。草原の道はほぼ平坦だが、やはり所々凸凹があるのでむやみにはスピードを出せない。たまに放牧されている牛、羊、山羊、馬、そして遊牧民とその家(ゲル)があるだけの景色が延々と続く。
約2時間半後、尻が悲鳴を上げる寸前に食堂が並ぶ宿場町に車を停め、遅いお昼休憩。西チベットもこんな雰囲気だったが、さらに乾燥していて風がほこりを巻き上げる景色はさながら西部劇に出てくる町のようだ。さっさと食事を済ませ出発。もうそろそろ4時なんですけど…

しばらく進むと舗装道路に復帰してスピードアップ。草原ペースだと10時間以上かかりそうだったが、よかった。これなら8時間ほどで着けそうだ。
2時間くらいウトウトしていたら、隣の兄ちゃんが何か言って停車。トイレにでも行くのかと思ったら、荷物を持って降りていった。あなたこの大草原のどこへ行くというの…と彼の歩いて行く先を見ると1kmほど先に1軒のゲルが。なるほど、そういうことか。こういう風景、この国では当たり前なのだろう。しかし、よくこんな変わり映えのない景色で自分のゲルの場所を探せるなぁ[:イヒヒ:]

↓自分のゲルへ向かって草原を歩く青年


5時過ぎ、また草原の真っただ中で停車。今度は誰?と思ったら全員車を降りる。何事かと思ったらパンク。過積載でこんなバンピーな道を走っていたら毎週パンクするだろう。当然修理など慣れたもので乗客も手伝い15分ほどで完了。再乗車して出発するが、あれ、半分の人が乗ってない???そして、いきなり

Uターン

え、なんで~???
指さし会話帳を駆使してなんで逆走してるのか聞いてみると、タイヤの絵と「悪い」という単語を指差してくれた。どうやら空気が不十分だったので近くのスタンドで補充するらしい。よかった[:拍手:]
再び先ほどの地点で残りの乗客を拾って一路ハラホリンへ。風景は変わらないがいつの間にか夕暮れの赤色、そして暗くなって満月が顔を出した。ハラホリンの街に入ったのは8時過ぎ。完全に暗くなっていた[:月:]
ここのミニバスは乗客一人一人を家まで送り届けてくれるようになっていて、一人、また一人と乗客が降りていく。僕の今晩の宿はUBのイドレGHで働いているハラホリン出身の兄ちゃんが、自分と奥さんが個人経営しているゲルのGHがあるから、ドライバーに見せれば大丈夫、とメモに住所を書いてくれていたので安心[:ニコニコ:]

のはずだったが、他の乗客が全員降りて一人になるとちょっと不安になる。ドライバーに片言会話で「俺の家、住所」とさっき渡したメモのことを言うと「そんなのはどっかやった。俺の家で寝ろ」みたいなジェスチャー。さすがにキレた。英語は全く通じないので「住所(ハヤズ)」と連呼して、ドライバーの腕をつかむが相変わらずヘラヘラしているので、こうなったら本気ということを見せなければと、(走行中だが)ドアノブに手をかけ、強引に降りようとする。と、ドライバーは「待て待て」と言って、3つのゲルが並ぶ敷地へ入っていって車を停める。

からかわれた

ちくしょう、モンゴル人食えない奴らだ[:モゴモゴ:]
ゲルから若い女性が出てきて英語で主人から今日か明日あたり日本人が来るかもしれない、と電話がありました、というので、やはりここが彼らのGHということらしい。さっそく僕が泊まるゲルに案内してくれ、火を焚いて、しばらくすると夕食を持ってきてくれた。ようやく念願のゲル泊まり。ようやくモンゴルらしい旅になってきた。

本日の1曲
John Lennon「Watching the Wheels」

↓ただいまパンク修理中

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