はじめての永ちゃん! E.Yazawa 「Rock」

先日、仕事の関係で、東京国際映画祭招待作品『E.Yazawa 「Rock」』のチケットをいただいてワールドプレミアを見に行ってきた。この映画は、誰もが知っているロックスター矢沢永吉のステージ、リハーサル、オフの風景、インタビューなどさまざまな顔を2年間追ったドキュメンタリー映画で、一部20~30年前の映像も使用されている矢沢ファン必見の一本だ。

で、自分はというと、矢沢永吉=永ちゃん=E.Yazawaという存在は、BRAVIAやプレミアムモルツのおじさんというレベルではなくずーっと前から知っているのだが、なぜかちゃんと彼の音楽を聴く機会がなかった。たぶん、”ベストテン世代→中学生以降は洋楽中心”の音楽生活になった僕には、テレビに出ない矢沢永吉という人を見る、聴く場がないまま日本のロックを卒業?してしまったのだと思う。
さて、試写会の話に戻ると、ワールドプレミアということもあり、期待通り映画上映に先立って舞台挨拶があり、増田久雄監督と一緒に永ちゃんが登場。CMで見るのと同じ渋い雰囲気、黒のスリーピースで開襟シャツのいでたち

カッコイイ!

いただいた席が前から4列目の真ん中だったため、正面5m先に生の矢沢永吉が立っている。やっぱりカリスマだなぁ、強烈なオーラを感じる。舞台挨拶という場面に慣れていないせいもあるだろうが、視線が天井に向かい気味で、実はシャイな人なんだなぁと思う(本人も劇中のインタビューでシャイで涙もろいと言っていた)。しかし、話は丁寧で、「こういう場面では、矢沢、手を前で組んじゃったりして、いい人になっちゃうね」と半分本音で笑いをとったりしていた。

挨拶が終了し、フィルムが始まる。サイパンで目覚めてトレーニングに出かけるシーンからリハーサル、コンサート、インタビューなどいろんな顔の永ちゃんが見られるがそのどれもがカッコイイ。彼のバンドには外人のドラマーやベーシストが入っているので、リハーサルの指示なんかはノリのいい英語でやっていた。後で流れるLos Angelsでのレコーディングシーンなどを見ると、アメリカに憧れるすごく純粋なロックンローラーだったんだな、というのがよく分かる。
どこまでもプロフェッショナルでストレートな男、だから多くの人が彼の生きざまに憧れ、熱狂的なファンになっていくのだ。その理由がよく分かる。増田監督が挨拶で、「今まで食わず嫌いで矢沢永吉を知らなかった人もこの映画を見たらきっと彼のことをカッコイイと思う、そうじゃなかったら僕が相手になるよ」と言っていたとおり、食わず嫌いだった僕も(失礼ながら)見直してしまった。

僕なんかこの15年、「ロックンロール」という言葉を口にするのもなんとなく恥ずかしさを感じてしまうのだが、30年変わらない永遠のロック少年が矢沢永吉、その人なのだ

矢沢ファンではない人にもおススメの一本になりました。11月21日一般公開です。ぜひ見にいってください。
ヨロシク

あ、三浦大輔のブログみたいになっちゃった。

本日の1曲 矢沢永吉「トラベリン・バス」

コメント