【読書メモ】小宮式知的アウトプット術(小宮一慶著 すばる舎刊)

以前から愛読している小宮一慶さんが「書く」ことにフォーカスして書いた1冊。もっとも、中盤は以前どこかで読んだなぁという部分も多い…
「小宮式」というほどのオリジナルメソッドが紹介されているわけではなく、ビジネスマンとしては極めて当たり前のことが書かれているのだが、これだけの仕事量をこなしている人が語ると説得力がある。著者が「はじめに」で書いているとおり、書くことに時間がかかっていてはこれだけの仕事量をこなすことはできない、というのが事実なのだろう。スピードと質を両立させることが、ビジネスマン、特にアウトプットが求められる人には非常に重要になっている。

以下、記憶しておきたいポイントの抜き書き。

相手を意識した文章を書く 「バリュー」と「インパクト
・読んでもらう対象は誰か
・彼らは何を求めているのか

「仮説」と「関心」を持つトレーニング
まず、自分の仕事に関心を持って自分なりの仮説を立てる。そのためには良書を読んで本質を知ることが必要。
常にアウトプットを意識して観察する…アンテナを張って物事を見てこそ材料が入るようになる。
「感度」を上げるために…「なぜ?」をいつも考えることで一歩奥に踏み込める。

論理的思考力を鍛える→論理的思考力の高い良書を読む。web上の情報を調べ直しもせず自分の知識として蓄積していくことは危険

設定された期日に間に合わせるのが大前提→綿密なスケジューリング
自分が思うベストのものを出す→「これくらいでいいだろう」というレベルの仕事では評価されないのは当たり前→批判されずに繰り返して自分は仕事ができると思い込んでいる人は不幸
100%以上の仕事をするクセをつけるためには、初めは時間を気にしないことも大切
GoodはGreatの敵 「一人前」と「一流」は大違い
「いい加減なものなら出さないほうがいい」→自分は仕事ができませんと公言している

紹介されているテクニック
・文を短く…1つの文が3行を超えないように。
・変換ミスリストを作る…これを書いていても「仮説」「仮設」のミスがあった。さっそく1つ。
・声に出して読み返す…息苦しかったら文章の区切りが悪く、センテンスが長すぎる。

来年は、アウトプットをさらに意識して、質とスピードを上げるよう訓練しよう。

本日の1曲 Anggun「Snow on the sahara」

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