2011イタリア旅行(Day9)

今日でシチリアともお別れ。居心地の良かったB&Bで最後の朝食をしっかりいただいて、チェックアウト。荷物を預けて今日は郊外にあるモンレアーレ大聖堂まで行く。ここは日本語ガイドブックには紹介されていないのだが、パレルモ3大モザイクスポットの1つ。宿で念のため日曜は開いているか確認したが、「Si」と言われてもこの土地柄だけにちょっと不安だったりする(笑)。

駅前に出て宿で教えてもらったAST社の白バスを探すが、さっぱり見当たらない。何人かに聞くと、市バスで途中まで行って乗り換えるというルートを教えられる。そのバス(109番)がちょうど来たので、半信半疑ながら乗ることに。運転手さんにもモンレアーレに行くか聞くと、乗り換えるみたいだけど乗れというので乗る。ノルマン宮のあたりで降りるよう教えてくれたので降りたものの、さてここからは?バスのチケットスタンドで聞いてみると、11時25分予定の389番に乗れと言われたので、しばらく待つことに。モンレアーレはパレルモに来て見ないのは愚か者と言われるような見所らしいが、外国人にはちょっとアクセスが難しい。

予定の時間まで少し間があるので、またカテドラーレまでいってみることに。教会は座って一休みできるしありがたい。お寺だとそうはいかない(笑)
。今日はエピファニー後の最初の日曜で何か特別なミサがあるらしく、地元の人たちが揃いの制服と自分たちの旗を持って続々集まっている。多分行進もあるんだろうな。制服はゼッケン風に頭を通して背中とお腹側を腰の紐で結ぶようになっていて、日本でいえば町内会や消防団がそろいの法被をきているような感じか(笑)。ミサが始まるかなと少し待ってみたけれど、残念ながらバスの時間が迫ってきたので、カテドラーレを後にしてバス停に戻り、無事に389番に乗りこむ。わりと人が多い印象で、そのままほとんど降りる人もなく、バスは郊外にぬけて、急な坂を登っていく。

マンションがなくなり一戸建てが並ぶようになると緑も増えて、坂を登るにつれオレンジの瓦屋根が続く綺麗な町並みを見下ろすことができる。モンレアーレは山肌に張り付いた町で、ここに大聖堂があるのが不思議な気もするが、もともとがティレニア海を望む教会を中心に発展したのだろうか。

終点が大聖堂の前で、小さいながら噴水のある広場は結構賑わっている。聖堂の前からさらに上の山肌を見上げると、まだ家が点在していてなかなか登るのは大変そう。大聖堂の門が開いているのを見てとりあえず安心する(笑)。

中へ入ると、昨日のパラティーナ礼拝堂よりずっと広い空間がモザイクで埋め尽くされていて、またまたひっくり返る気分。図柄もパラティーナと同じく旧約聖書の各場面が描かれているほか、正面は巨大な輝くキリストのモザイク。そして勿論、床や柱も無数の幾何学模様で埋め尽くされている。初日に訪れたラ・マルトラーナ、昨日のパラティーナ礼拝堂、そしてこのモンレアーレ大聖堂と制覇してきたけれど、段々スケールが大きくなってきた。


しばらくすると、どうやら洗礼式を受ける赤ちゃんがいるらしく、日曜日のミサもあってか聖堂はかなりの人が集まってきた。祭壇の両側にある立派なパイプオルガンから音楽が奏でられ、シスターの合図でミサが始まる。せっかくなのでちゃっかり席について出席。シチリアで洗礼式に出るなんて、気分はマイケル・コルレオーネ。


入口付近でシスターズがなにかペーパーを配っていてみんな受け取っていたが、どうやら今日のミサで読み上げる聖書の一節なんかが印刷されている模様。もらっておけばよかった。
粛々とミサ進み、司祭のお話がイタリア語で意味が分からない身にはかなり長く、だんだん寒くなってくる。たとえお説教であっても、派手な身振り手振りがイタリアらしく、話しているうちに司祭自身がテンション上がってきてたみたい(笑)。






寄付が回ってきたのでコイン(1ユーロ)を入れたが、他の信者さんたちは皆、配られていた紙に包んで入れていた。ちょっとカッコ悪い。1時間あまりのミサが終了して皆晴れやかな雰囲気で帰っていく。もう13時をまわっていたが、ミサが終わるとやっぱり大聖堂は閉まってしまった。良い時間に来られてよかった。


聖堂の向こう側はちょっとした公園のようになっていて、谷間から海まで町並みを見渡せて素晴らしい眺望が楽しめる。ここは、昔は修道院の庭だったのかもしれない。山と海の間に広がるパレルモの町がすっかり気に入ってしまう。


モンレアーレでご飯を食べようかどうしようか悩んだが、周りのモザイク屋なんかを少し覗いたりしているうちにちょうど2時のバスが来る時間になったのでそれに乗ることに。確かにパレルモでは”MUST VISIT”の場所だった。




さて、またノルマン宮前のバス停で下車。ちなみにここでは年金暮らしといった雰囲気のおじいさん達が集まり賭けカードに熱中している。ギャラリーがぐるりと囲んで時にやいやい言い合いながらゲームしている人々を見守っている。どこにでもあるんだな、こういうたまり場って(笑)。

お昼がまだだったので、マッシモ方面に向かう通りにあったお総菜のあるリストランテでご飯。久々に米を食べたくなったので、シーフードリゾットと丸いリング状のパスタをミートソースと合わせて焼いたのを注文。一度も同じ種類のパスタに出会わない(笑)。こんな感じの食堂の相場として、パスタは3ユーロくらいでおしなべて安いが、リゾットは10ユーロとちょっと高くてショック。

お総菜だけ買っていく近所の人は容器持ちこみでおかずだけ量り売りで買っていく。食堂やカフェは、マンマが取り仕切っているところもあるけれど、渋いシニョーレがカウンターにいるところも多くて、常連さんたちと日がな話している。それがなんだかいい感じだ。

マッシモ劇場前の歩行者天国になっているメインストリートへ出ると、けっこうな人出。とはいえ、まだ多くの店はシエスタで閉まっている。この通り沿いに、ガイドブックに載っている人気のジェラテリア「」があるというので、連れがシチリアで食べ残しのないようにと立ち寄る。
たしかに冬だというのに次から次へとお客がやってくる。ここではアイスをコーンではなくブリオッシュにはさむのが人気だそうなので、連れは食べきれないのは分かっているのに頼んでいる。しかも、フレーバーは毎日食べているカンノーロ味だし…

のんびりしているうちに通りのお店も開きはじめたのでぶらぶらすることに。新年のセールス時期なので、おなじみUnited Colors of BenettonやZARA、H&Mなどのぞく。この3店だとH&Mは1ランク劣るように思えるが…日本価格が高いんじゃない?

本屋さんも開いたので覗いてみる。美術本やハードカバーの小説コーナーにはアラーキーや村上春樹の本がやはりずらっと並んでいる。ハルキ・ムラカミは6冊くらい平積みされていた。スゴイなぁ。Alberto Angelaという人の「IMPERO」という本があちこちで平積みになっていて、売れているらしい。帰ってから調べると、ジャーナリストだそうで、古代ローマの生活についての著書が日本でも訳されているみたい。電車やバスで見る限り、結構こっちの人たちは分厚くて大判の重そうな本でも持ち歩いて読んでいる。ペーパーバックよりもハードカバーのほうが多くみえる。意外と本が売れる国なのか?


すっかり日も暮れたので駅まで海沿いを走るバスで帰って、宿に預けていた荷物を取りに行く。今日は、21:20の飛行機でローマに変えるので、7時半前の空港バスに乗らなくては。乗れなくても文句言えなそうなeasyjetだし(笑)

夜食にアランチーナを買っていく。バスは市内を抜けるまでに時間がかかり、焦ってマンマに電話してる兄ちゃんもいたが(笑)、高速にのれば早く、20:10に空港着。シチリアに別れを告げるのは寂しい。

クリスマス休暇の明ける日曜夜のローマ便は満席。行きと同じeasyjetなので、油断なく早めに並んでおいて、適当な席に座る。キャビンクルーのお兄さんは行きでも一緒だった人(笑)。たしか空港バスで市内まで一緒に行ったのだ。

お客さんがほぼ乗ったかな?というあたりで、何やら騒ぎが。どういうふうに発券しているのかは分からないが、何やら乗れていない人達が何人かいて、パーサーや地上係員の人達とぎゃんぎゃんやりあっている。あとから来ても通されている人もいるのでチケットの種類が微妙にちがうのか?

イタリア語でまくしたてるお姉さんの甲高い声がオペラ座の怪人のカルロッタを想像させる。ほかの乗務員が「バンビーニ」と言って座席をみて、幼児はできる限り親の膝にと依頼して回る。この子、幼児じゃないんじゃない?ってサイズまで膝の上に。
終わりそうにない言い合いに他のクルーもうんざり顔。あげくのはてに、操縦席のほうからネクタイをしめたがっちりしたお兄さんが出てきて一生懸命説明していたけれど、それでも静まらない。でも行きの便でも一緒だったお兄さんは、「It’s always」、なんて言っていて明るい(笑)。こんな職場にはラテンのノリが必要だ。

出発予定時間になってもまだまだぎゃあぎゃあ。さすがのお兄さんもパーサーに向かって「Andiamo」とか言っているので、もう行こうよ~、みたいな感じなのかな。とどめで、「Quest e Italia」(つづりはよくわからないけど)、「これがイタリアさ」みたいなことを言って肩をすくめているので、周りから分からないように2人で爆笑。

結局、どういう訳かわめいていた客も無事に乗れて出発。でも今度はパーサーのお姉さんがすっかり機嫌をそこねて、フライト中もずっと涙目で明るいお兄さんにぶちぶち愚痴って、お兄さんが何か明るく軽く言うと、また「もうやってられないわ」なんて言い返すとう感じ。

ローマに着いて、すぐ空港バスが来たのでそのままテルミニ駅へ。ホテルは前と同じにしてたので勝手もわかっていて気が楽。部屋についたのは12時5分前。いつもの24時閉店のスーパーCONADへ走ったものの、残念ながらタッチの差で「Close」と言われブラザー警備員に追い払われる。しかたないのでパレルモで買っておいた夜食と残っていたワインをいただいて本日は終了。Buona notte.

本日の1曲 Madonna「Eva’s Final Broadcast」

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