【読書メモ】キュレーションの時代(佐々木俊尚著 ちくま新書刊)

右肩上がりの経済状況下、見栄で消費をしていた「記号消費」の時代は終わり、「共鳴」「共感」が消費のコンテキストになる「応援消費」時代への変化。「所有」「消費」から「行為」「場」への転換。

ムダなお金は使わず、本は主に図書館で借りて読む、でも読み終わった本で素晴らしいと思えば読後でも著者への敬意・応援として本を買う、まさに現在の自分の消費スタイルを時代背景から説明している。

Twitterに代表されるソーシャルネットワーク「つながり」がキーワードとなり、キュレーターの「視座」を借りてその視点で情報を収集し、そして自らも発信していく社会。そう、まさに僕らは「」に生きている
1か月前ならそう禿同していただろう。

しかし、東日本大震災が起こり、よく分からない専門家の一言で右往左往し、センセーショナルに煽るだけのワイドショー化した番組を見て自分の判断など全くなく(買い占めなどの)行動に走る人たちの多さを肌で感じ、テレビをはじめとするマスコミの影響はまだまだ大きいものだと再認識することになった。

時代は著者の言う方向に進んでいくのだろうが、そこには大きな世代間のデジタルデバイドがあり、本当にキュレーターが消費の舵を握るようになるには意外と時間がかかるのかもしれない。

本日の1曲 Sheryl Crow featuring STING「Always On Your Side」

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