出産ドキュメント(その5)

5月3日13時18分
陣痛開始から57時間、ようやく赤ちゃんが出てきた。
かなり大物(笑)というのは見た感じで分かる。さっそく、大声で泣きはじめ、温めてあった台の上に置かれる。生まれたばかりの赤ちゃんを母親が素肌で抱くのを「カンガルーケア」といって親子の絆形成に良い影響を与えると言われるが、この子は羊水混濁で生まれたため

 

全身ウンコまみれ(笑)

 

抱っこする前にまず身体をきれいにしましょうね、と助産師さんに全身をバスタオルで拭かれる。もっとも、ウンコといってもへその緒から吸収した母体で加工済の栄養しかとっていないので大人のと違って匂いもないし、(我が子だからか)汚いという感じは全くないのだが…

そして、台の上で身体を拭かれている間にさっそく生まれて始めての放尿(笑)。お腹の中でガマンしてたんだろうか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから僕がへその緒を切る。思いのほか太く、一発でバッサリ切れるものではない。その間、妻は胎盤摘出、先生が切開部を縫合している。かなり出血もあった。この出血や胎盤を見て気分を悪くするダンナも多いと言われたが、僕は痛々しいシーンに慣れているのか全く平気であった。ちなみに、後で胎盤を触らせてもらったが、不思議な感触だった。重さは約600g。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きれいになった赤ちゃんはさっそく身体測定。体重なんと3590g、推定体重より300g以上重く、頭囲36.5cmというのも相当大きな頭らしい。後日、僕自身の母子手帳を見たら、体重3520g、頭囲36.5cmで陣痛促進剤+吸引とあまりにもそっくりで驚いた。遺伝なのか分からないがけっこう親子で出産のパターンは似るものらしい。助産院で先生からご両親は安産でしたか?と聞かれたのも納得。

きれいに拭かれて、いよいよ母の胸に抱かれる我が子。不思議なことにちゃんと泣き止んでなんとも穏やかな表情になる。母子の本能的な絆を感じずにはいられない。父はちょっとジェラシー(笑)。しかし、声をかけると、大きな黒目が反応してくれる。助産師さんによると、父親もお腹の中で赤ちゃんに声をかけていればちゃんと赤ちゃんはその声を覚えているのだそう。賢いぞ!

カンガルーケアをしている間、引き続き先生が切開した部分を縫合してくれている。糸は自然に溶けるものなので抜糸に来る必要はないとのこと。出血がかなりあったのでちゃんと立てるのか心配だ。続いて、赤ちゃんの血液をとって低血糖の検査を実施、大きく生まれた子は低血糖になることが多いという。案の定、血糖値が低かったため、スプーンから砂糖水を飲まされる。生まれてすぐでもスプーンから液体を飲めることを初めて知った。ここまででいったん落ち着いたので、外に出て無事出産の連絡を入れ、僕は遅いお昼を食べに外出。その間に妻は病室に移動していた。

振り返ると、陣痛開始から出産まで57時間というすごい難産だったが、この苦しみを乗り越えて生まれてきた生命は本当に愛おしいし、二人でこの大変な時間を乗り越えたことで夫婦の絆も一層深まった。
これから出産を迎えるご主人には、可能なかぎり出産に立ち会って、どんな形であれ妻の力になってあげることをお勧めします。
(終わり)

本日の1曲 Great White「On Your Knees」

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