丹沢表尾根リハビリ山行

今年に入って初めての登山。去年は高尾山から陣馬山縦走を予定しつつ、雨になったので途中で下りたり、一昨年も丹沢に1回行ったくらい。2002年キリマンジャロ、ケニア山、2003年アコンカグア山、2004年エベレストBC、アンナプルナサーキットをしたのに、日本に帰って普通の勤め人生活に戻るとすっかり山から遠ざかっている。
しかし、最近の栗城史多さんの活躍などを目にして、やっぱり自分は山に惹付けられているとなんとなく感じていた。そして、偶然なのか数年ぶりに高校のワンダーフォーゲル部のOB会がこの夏に行われ、久しぶりに「山に行こう」という雰囲気が芽生えてきた。その流れでの久々のハイキング。

コースは丹沢で最もポピュラーなヤビツ峠から表尾根を通って塔ノ岳へ、そして大倉尾根を下るというルート。8時過ぎのヤビツ峠行バスに間に合うよう秦野駅集合。メンバーは高校の後輩とその職場の同僚の3人。

出発

9時ちょっと前にヤビツ峠に着いて、準備を済ませ9:15出発。最初の1.5kmは林道を下り気味に歩く。9:35に登山道に入る。歩いて数分したところで地表に出ているモグラに遭遇!捕獲して写真に収めようとするが穴を掘って逃げられた。冷静に考えると自分が通れるサイズの穴をあっという間に掘れるモグラはスゴい。俺が自分が通れるサイズのトンネルを10m掘ろうとしたらたぶん1日がかりだ。あっという間に巨人に捕まっているだろう。
樹林帯のジグザグ道を50分ほど歩くと二の塔に到着。少し水分を補給してすぐ目の前に見える三の塔へ向かう。丹沢は尾根歩きが楽しい。高尾山やすぐ隣の大山もいいのだが、丹沢は2000m未満なりにいくつものピークが連なる山脈で、ピークとピークの間を尾根歩きするという意味では日本アルプスと変わらない。三の塔までは20分。ピーク手前のがれ場も懐かしい。



三の塔まで上がると目指す塔ノ岳までの稜線がはっきりと見え、山に登ったという気分になる。新宿から伊豆半島までよく見える。心配していた天気もバッチリ。おそらく初めてここにきた人は、一度ずどーんと下りて烏尾山までまた登るルートを見て「もったいない」と思うだろう。自分が十数年前にそう感じたのを何となく思い出す。
11時前に三の塔を出てしばらく下り、再び登って11:25に烏尾山頂到着。

ここで少し水分補給をして頂上を目指す。20分ほどで行者岳着。この少し先に鎖場がある。ヤビツ峠までのバスには山ガールらしき女子は3人くらいしかいなかったのだが、このあたりで遭遇。しかし、登山の基本ルールなどは習ったことがないのか、鎖場でも間隔をあけずにすぐ下りてくるのにちょっと驚く。上り優先とか、橋は一人ずつ渡るとかそういった登山のベーシックなルールを全く知らずに山に入ってくる人が増えるのはちょっと怖いな。しばらく行くと新大日に出て後は頂上直下の上りを残すのみ。12:55に塔ノ岳頂上に到着。





登頂~下山

ざっと50人くらいはいるだろうか。うち3〜4組くらい山ガール。ジーパンも数名という感じ。頂上直下から黒雲が出てきて頂上はかなり気温が低い。さっそく持参した担々麺を食べて1時間後に出発。このコース、上りは大したことはないのだが、大倉尾根=通称バカ尾根の長い下りが嫌らしい。本格的に下りへ入る手前で草を食むシカに遭遇。この3年くらいではシカ遭遇率が100%だ。生態系的にいいことなのか、よくないのかよく知らない。


なぜか、山ガールは表尾根を上がってくる人が少ないようだ。どっかの雑誌に大倉尾根から上がってヤビツ峠へ抜ける逆コースでも紹介されているのだろうか?でもなければ、バカ尾根を上がろうという女子が多い理由が説明できない。


さて、少し曇った天気の下、バカ尾根下りに入る。2〜3時間ひたすら下るだけ。1時間弱で堀山の家に到着。SBはここで初めて3Gがつながった。ヤビツ峠の手前から「圏外」になり、頂上でも全くつながらなかったiPhoneだが、ここで数時間ぶりに接続。少し休憩してさらに下る。ヤビツ峠の標高は790mだが大倉のバス停は350m。かなりの差があり、それだけ今回のコースでは逆コースがきついということだ。15:30に見晴茶屋で少し休み、16:15に大倉のバス停に到着。下りは2:20かかったので、やや遅いペースだったが、かつての長くてつらいバカ尾根の記憶からすると楽だった。
ほぼ1年ぶりのリハビリ登山としてはちょうどよい内容。年に5回くらいはしっかり山に登ろうと気を新たにした。

本日の1曲 R.E.M「Accelerate」

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