カップヌードルミュージアムへ行ってきた

みなとみらいにオープンしたカップヌードルミュージアムのリベンジ見学に行ってきた。数週間前、月曜に振替休日を取って14時頃来てみたのだが、目玉のマイカップヌードルファクトリー整理券が完売だったので、中に入らずに帰ってきていた。

その時に受付で聞いたところ、水曜日と木曜日は比較的訪問客が少ないのでオススメと言われていたので、水曜にトライ。しかし、午前中はいろいろやることがあってどうやっても午後2時過ぎの到着となってしまうので、電話して状況を聞いてみた。ラッキーなことに、「今のところの話ですが、今日は普段よりだいぶお客様が少ないので保証はできませんが2時頃なら大丈夫だと思います」との回答。これは行くしかない。

なお、ミュージアムのウェブサイトでも整理券の状況は確認できる。もう一つの目玉アトラクション「チキンラーメンファクトリー」は、予約可能な3か月分がほぼ満席という状況で、かなり計画的に訪問しないとムリ。

カップヌードルミュージアムはみなとみらいの汽車道を越えてワールドポーターズの裏にある。予定通り、14時ちょっと過ぎに到着した。幸い、マイカップヌードルファクトリーの整理券は直近の14:30の回から全て残っていた。(平日でも14時過ぎには整理券終了することが多いとのこと)
入場料500円を支払い、14:30の整理券を入手。高校生以下は無料というのは子供連れにはうれしい。なお、ベビーカーでも観覧可能。

ロッカーに荷物を置いたりしていると14:15になったので、早めにファクトリーのある3Fへ行く。このフロアはマイカップヌードルファクトリーとチキンラーメンファクトリーのいわゆる体験フロアだ。

今回は参加できないチキンラーメンファクトリーをガラス越しに見ることができるのだが、麺を伸ばしたりという行程が見えたりしてなかなか面白そう。真剣に次回の参加を考えてみようかな…


さて、マイカップヌードルファクトリーもかなりの混雑。これでも通常よりだいぶ少ないというのだから人気のほどが知れる。子供連れやカップルに混じっていかにも視察といった感じのスーツおじさんグループも何組かいる。面白くなさそうにしている50代のおじさんじゃなくて、若い人が視察にこないとダメなんじゃね…と妻とヒソヒソ話。


さて、14:30の回の受付がスタート。まずは、1個300円の空カップを自販機で購入。よっぽど空いてない限りは一人1個限定のようだ。


続いて手を洗い、カップに絵や文字を描くための席が空くのを待つ。席には6色くらいのマジックが用意されていて、さっき買ったカップヌードルの側面に好きなことを書き込んでまいカップを作る。絵心ゼロの僕の作品はとてもお見せできないので妻の描いたかわいい長男”太陽”カップを披露。よく似てるでしょ。





カップのデザインが終わったら、いよいよ中身を詰めてオリジナルカップヌードルを作る。手順は

  1. 麺を詰める
  2. スープとトッピングを決めていれる
  3. ふたを圧着する
  4. ビニールのカバー?をかける
  5. 持ち帰り用のビニール袋に封入

となっている。
それぞれのプロセスで、スタッフの方がマイクで説明しながら手際よく進めていく。スープ4通り、具材12通りの組み合わせで何と5460通りにもなるのが売り。ほぼ自分だけのオリジナルカップヌードルができるというわけ。


ちなみにスープは、カップヌードル、シーフードヌードル、カップヌードルカレー、チリトマトヌードル。
具材は、エビ、コロ・チャー、タマゴ、ネギ、ひよこちゃんナルト、ガーリックチップ、インゲン、チェダーチーズ、カニ風味カマボコ、コーン、キムチの中から選択する。


うまいものを作ろうと思うと、かなりの人が全く市販と同じカップヌードルを作ってしまうと思われる(笑)ので、ここは、あえて個性を出して好き嫌い関係なくユニークなものに挑戦してほしい。
ちなみに僕のマイカップヌードルのコンセプトは「世界一辛いカップヌードル」ということで、スープはチリトマト、トッピングにキムチ、ガーリックチップ、コロチャー、エビという辛くて濃そうな一品。たぶん、辛いけどマズいと思う。

4工程の流れ作業でマイカップヌードルができあがるわけだが、ユニークなのがポンプで空気を入れて作る持ち帰り用ビニール袋。今、みなとみらい界隈では子供を中心にかなりの人がこのパツンパツンに膨らんだカップヌードル入りビニールを持っている。

さて、食後は他のフロアへ移動。4Fはカップヌードルパークとワールド麺ロードというフードコート。このフードコートは、その名の通り、世界の麺類を味わえるのだが、ハーフサイズ300円というリーズナブルな価格設定と本格的な現地テイスト、そしてテーマパーク的に演出された各露店、さすが日清というクオリティ。ここに来た人は絶対足を運んで何か食べていくべし。ここにある全ての麺を現地で食べている僕が言うので間違いなし!特にオススメはラグマンと蘭州牛肉麺


お腹もいっぱいになったところで2Fの展示フロアへ移動。エレベーターの中は赤一色というシャア専用なイメージ。

ここはカップヌードルをはじめとする日清食品の製品の歴史と創業者安藤百福の資料がメイン。よくできてるな、と思うのは日本の企業ミュージアムにありがちな製品の羅列ではなく、自然と日清という企業とその製品、そして安藤百福という人に関心を持たせるようなストーリー性があること。デザイナー佐藤可士和の力が大きく感じられる。



このミュージアムの特筆すべき点が余裕を持ったスペースだろう。マイカップヌードルファクトリーの整理券制が自動的に1日の入場者数をだいたい決定してしまうのだろうが、かなりの人数が入っても、どこかの美術館の企画展のようなうんざりする混雑感はない。1Fには全く展示をおかず広大な吹き抜けを作るなど、効率という視点を排して訪れた人の快適さを最優先してくれている。こういうところに、(気づく人は)企業ミュージアムのセンスを感じ、その会社のファンになっていくのだろう。行列ができるのが目に見えているCMギャラリーを置いてないあたりも気に入った。

実際、安藤百福がカップ麺の特許を開放しつつ、クオリティの維持に腐心したというストーリーとこの素敵なミュージアムのおかげで僕自身、すっかり日清シンパになってしまった。

平日にみなとみらいに来られる方はぜひ午前中にこのミュージアムに来てマイカップヌードルを作ってみてください。

本日の1曲 Coldplay「Charlie Brown」

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