【読書メモ】媚びない人生

慶應義塾大学のキムゼミの最後にジョン・キム先生からゼミ生への「贈る言葉」をまとめた一冊。自分が大学生のときに出会っていたら、その後の生き方が変わっていたかもしれないと思います。もっとも、僕が学生の頃には、(まだガチガチの大企業至上主義で、飲みニケーションも普通でしたので)こういった内容の本は出版されていなかったかもしれませんが…
これから社会へ出る方はぜひ読んでおくとよいでしょう。



photo credit: Thibault Roland via photo pin cc

本書には、師から弟子へ贈られる珠玉の言葉が並んでいます。その中で、自分がこれから大学を卒業して社会へ羽ばたこうとしている学生に伝えたい言葉として特に共感したのは、以下の10個です。

  1. 未熟から成熟へと向かうプロセスそのものが生きる意味である
  2. 根拠のない自信を持つ
  3. 従順な羊ではなく、自由な野良猫になれ
  4. 普遍的な真実はない。社会的な真実があるだけ。
  5. 事前許可なしで動ける人間であれ
  6. 群れから離れる
  7. 代替不可能な自分を創り上げる
  8. 20代はやるべきことを徹底的にこなす
  9. 自分と向き合う時間を意識的に作る
  10. 人生の成功・失敗を決めるのは自分。成功や失敗は結果にあるのではなく常にこの瞬間、この瞬間にある

自分が社会に出た約20年前と今で大きく違うのは、3,5,6でしょうか。当時はまさに媚びて出世する(ある友人は自社を評して「出る杭は抜かれる」と言ってました)のが成功という風潮でしたが、今は「個」の力がなければ求められる人材となりえない時代になっています。

自分を振り返ってみると、後悔が大きいの6と9です。大学~社会人3年目くらいまでは、完全に周りに流され、自分と向き合うことをしていませんでした。この意識が違っていたら留学の成果も違っていたでしょう。

一方で、社会人5年目くらいからは上司・先輩に恵まれたこともあって2,7,8あたりはいいレベルになったと思います。20代の頃は、近道や効率を考えず、毎日少しでも成果を出そうとがむしゃらに頑張ることで自信をつけることが必要でしょう。そして、自信を与えてくれたのは、周囲の客観的な評価や感謝でした。職場に20代がいない現状ですが、若い人が上げた成果は、常に注意を払い、大きなものでなくても評価や感謝を伝えていきたいと改めて感じました。

 目的がない船には、どんな風も順風になることはない

なるほど、と唸った一言でした。これは若者だけに当てはまるものではありません。行先が決まっていなければ、大洋の中で迷ってしまい、準備もできず波に翻弄されてしまう。まず、目的地をはっきりさせてから帆をはって海に乗り出そう。媚びる人生にならないために。

本日の1曲 The Smashing Pumpkins「Try Try Try

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