蔵前にゲストハウス「Nui」が誕生。オープニングパーティーに行ってきました

次の一歩は、すごく大きな一歩になった。

これが僕がNuiを初めて見て思ったことでした。バックパッカー界隈以外の方はあまりご存じないかと思いますので、振り返って説明しますと、20代の若者4人が集まって株式会社バックパッカーズジャパンを設立し、入谷に古民家ゲストハウスtoco.をオープンしたのが2010年10月、toco.は翌年【JAPAN BACKPACKERS LINK AWARD 2011】を受賞するなど、瞬く間に東京で最も人気のあるゲストハウスの１つになりました。　※レポートはコチラ

僕が、ゲストハウス経営を考えてtoco.を訪れたのが昨年5月。女将の宮嶌さんはじめ、創立メンバーのうち3人にいろいろなお話をうかがうことができました。彼らのオープンな姿勢と仲間を巻き込んでいくエネルギーに、これがONE PIECE世代なのか…という思いを抱きました。

そして、当時から会社形態でスタートしたのは、宿一軒で終わるつもりではなく、大きくしていきたいからだ、と語っていた麦わら海賊団ならぬ、バックパッカーズジャパンの面々は２軒目となる宿で、従来路線の延長でなく6階建て100名収容のバー＆巨大ゲストハウスオープンという大きなチャレンジをしたのでした。

toco.の成功は、資金繰りなどいろいろな面でプラスにはなったでしょうが、オープンに際しての借入れに加え、ほぼ4人+ヘルパーで回す経営から、それなりのスタッフを雇用しての経営は大きな転換点だと思います。その感覚は、僕もゲストハウス事業計画を書いたりしたので、経営の視点で大きな決断だったことは推察できました。

さて、その2号店「Nui」ですが、この名前は「縫う」に由来しているのだそうです。toco.と比べるとずっと大きなハコではありますが、ゲストハウスならではの手作り感、暖かさは1Fのバースペースに入ってすぐ感じることができます。

（UPが2週間遅れになってしまいましたが（汗）…）本日は、オープニングパーティということで、toco.常連、旅人、建設関係者、全国のゲストハウス経営者など4人を応援する多くの方で賑わいました。17時開場、17時半スタートということで、幼子連れの僕らは17時過ぎに到着。まずはハコの大きさに驚きました。また、近所の様子を見ても、蔵前と（toco.のある）入谷ではだいぶ雰囲気が違うもんだなと感じました。

１Fはまるまるバーラウンジになっています。巨木でできたカウンターと真ん中の三つ又の木が圧倒的な存在感を放っています。いろんなタイプのイスがあったりするのですが、どれも自然にNuiの空間に馴染んでいます。すぐに宮嶌さん他、以前お目にかかった方々に会うことができたので、お祝いを伝えます。１Fは真ん中に数段段差があって、上フロアには多くのお祝いの生花やお酒が並んでいました。

よちよち歩きの息子が一緒だったのですが、多くの方が楽しく彼の目線で相手をしてくれました。そういえば、自分も宿に小さい子がいたら半日くらい遊んでたなぁ…そんな雰囲気も旅人が集まる場所らしくて、久しぶりにバックパッカー気分を味わいました。

オープニングイベントということで、宿泊者でなくてもゲストルームを案内してもらうことができました。大きなエレベーターで5Fまで上がり、ドミ、カップル部屋などを見せてもらいます。オープン直後なのできれいなのは当然ですが、いい感じにリノベーションしてあります。僕が泊まった中では大阪のてん TEN やHOSTEL64に近い雰囲気でしょうか。ドミトリーのベッドは（たぶん）toco.と同じ重厚な２段ベッド。ロックはナンバー式になっていました。これで、鍵を持ったまま早朝チェックアウトされたりすることもなくなるのでしょう。