【読書メモ】残念な人の仕事の習慣(山崎将志著 アスコム)

2010年9月に出版された本ですが、「」と、著者をはじめとする「できる人」の仕事に対する姿勢や着眼点の違いが分かりやすく書かれていて大きな刺激を受けました。当時は前著「残念な人の思考法」と並んでかなり話題になっていたと思いますが、そのころは読む機会がなく、最近どなたかのブログかメルマガで見かけて改めて手にとったものです。

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photo credit: midwestnerd via photopin cc

あとがきに、著者の仕事に対するモチベーションの源泉が説明されているのですが、それがほとんど自分の考えと一致しているから、本書で語られる著者の主張の多くに頷いてしまうのでしょう。その一節を紹介します。

出発点は「遊び」: 楽しいことがしたい。楽しいこと=遊びをするためにはお金がいる。だから働かなければならない。でも、夜や土日に遊びたいから、仕事は早く切り上げたい。ミスがあると遊びの時間が邪魔されるから、完璧をめざす。両方やるには健康でエネルギーに満ちた状態であることが必要だ。遊ぶうちにどんどんのめりこんでいく。すると、もっとお金が必要になる。だから短い時間で稼がなければならない。それには、収益性の高いビジネスをやらなければならないし、個人としても勉強して人ができないことをできるようにならなければならない…(後略)

以下、章ごとに記憶しておきたいポイントをメモ書きします。

1章 ビジネス編

  • 経営者に求められるのは、「損してトク取れ」の全体最適の視点であり、普通以上のアイデアを出すために必要。(例) 朝食無料のゴルフ場、大浴場を持つアパホテル、アルツ磐梯のカレーライスなど
  • できる人は効率的かつスピーディに仕事を進めるだけでなく、相手と自分両方にメリットを考えている

2章 コミュニケーション編

  • できる人は質問の前提条件を察知して回答する。「どう思う?」という質問は避け、何を聞きたいか具体的に言う。
  • 相手の役職によってプレゼンの内容は変わる。役員が知りたいのは「メリット(デメリット)=WHAT」、担当者が知りたいのは「どうやってやるのか=HOW」。
  • マネジメントと雑談をするのは商談の前提条件。雑談ができないのであれば、自分にマネジメントと付き合う力量がないと思え。マネジメントは雑談を通して人として付き合えるかを見ている。
  • 残念な人には「たとえば」がない。主観を排除し、具体的に伝えなければ理解されない。

3章 時間の使い方編

  • 道を知らない残念なタクシーに乗らないために、タクシーを選ぶ。個人タクシー、MKタクシーのサービスから学ぶべきものは多い。
  • 仕事を早く終えるには「早く終える」と決めるところから。人間の能力は自分で思う以上に高い。追い込むことによってブレイクスルーが起こる。

4章 働き方編

  • 面白い仕事はつまらない仕事の積み重ねでなりたっている。常に観察し、新しい発見を追い、スキルアップを続ければどんな仕事も面白くなってくるもの。
  • 今の仕事をこれまで以上に真剣に取り組み、かつ勉強量を増やすのが王道。顧客の方を向いて仕事をする。目の前の顧客一人ひとりが何を求めているか、対話の時間を増やしつつ真剣に考える。それが分かったらソリューションを真剣に探す
  • 勉強も、直接仕事につながる勉強をする。自社・取引先の歴史、状況、商品や社内規定、社内書類のフォーマットがどういう目的で作られているか、PCやソフトウェアの、スペック、仕組み、機能など、仕事につながる勉強はいくらでもあり、それを他人に説明できるほど十分に理解できるようにすべき。会社が嫌で転職するならこれくらいは勉強してから「つまらない」と言ってほしい。
  • 単純労働を長期間にわたって安い時給でさせるような仕事(低付加価値労働)であってはいけない。

5章 イノベーション編

  • コストの削減は3%より30%のほうが簡単 大きな問題を抜本的に見直す。

4章がこの本でいちばんインパクトのある部分でしょう。以下の2つ問いを忘れずに仕事をしていきたいです。

1年前と違う仕事をしていますか?
10年後この仕事をしていて何か変わりますか?


本日の1曲 Soundgarden「Been Away Too Long」

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