カナディアンロッキー家族旅行(Day3)

「ザ・」で迎えた朝。時差ボケのため、朝4時過ぎに目覚めてしまいました。まだ月がはっきり見えるくらいの薄暗さでしたが、洗顔して展望車に行ってみたら、まだ誰もおらず夜明け前の薄ら白い景色を独りで楽しむことができました。昼から夜へ、そして夜から朝へと空が色を変えていく中でしばらく見えるペールパープルが大好きな僕にとっては、最高に贅沢なひとときでした。コーヒーがぬるかったのだけが残念ですが…アテンダントもお休み中なのでしかたないですね。

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バンクーバーを出て最初の停車駅カムループス近くで目覚めたのですが、この辺り、トンプソン川沿いを東へずっとんでいきます。車窓には殺伐とした荒野が広がっています。とても雨が降るようには見えない景色なのですが、川は水量が多く流れも速い。上流はカナディアンロッキーの氷河を源としているのかもしれません。線路が川から数メートルのところを走っているのに特に護岸整備されているわけでもないのが不思議です。日本だったら、雨で砂がどんどん削られて線路が川に落ちているんじゃないかと思いました。
たまにすれ違う貨物列車はメチャメチャ長く、一度数えてみたら113両もありました。鉄道は大部分が単線なので、列車は対向車が来ると複線ゾーンで停車します。すっかり明るくなった6時前には1時間以上止まったままで、対向列車を数台やり過ごしていました。そのおかげでカムループス到着は2時間遅れの朝8時。ここでは30分ほど停車するので下車して写真を撮りに行きました。タンクローリーがディーゼル車の給油をしている風景は初めて見ました。息子は起きたばかりで不機嫌。

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そのまま朝食をとりに食堂車へ行くと、アクティビティの予定が書き込まれていました。食事に呼ばれるまで少し待たされたましたが、その間に息子はKids Packという列車のペーパークラフト、塗り絵、クレヨン、折り紙などの入ったセットをもらってすっかりご機嫌が戻っていました。

車内での朝食は、コンチネンタルやオムレツなど4種類から選択できます。子供用にキッズメニューもありましたが、ボリュームは大人とさほど変わりません(笑)。僕は、オムレツを選んだのですが、これは大正解。ふわふわで中には長ネギやベーコンが炒めてあって日本人好みの美味しさです。

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食後は展望車に上がって景色を楽しみながら息子の塗り絵にお付き合い。カムループスからはほぼ90度進路を変えてノーストンプソン川沿いに北上するのですが、景色もだいぶ変わってきて緑が多くなってきます。アテンダントのKarinaが展望車に説明に来て、このあたりは農業が盛んなエリアだと言ってました。馬を飼っている家も目立ちます。畑は巨大なスプリンクラーが自動的に水をあげているという北米的な風景な広がります。
時差ボケのためか3人とも眠くなってきたので部屋に戻ります。食事中、ジェイ・アールが僕らを見つけてベッド直しておこうかと声をかけてくれたのですが、そのままにしてもらっていたので少し横になりました。眠っていたので昼食のCallに気づかず、13時近くになって2nd Callという声を聞いて、再び食堂車へ向かいます。前述のとおり、ちゃんと食事をいただくことができました。お昼はシュリンプを選択。甘いソースがよく合います。付け合せのスイカも美味しくいただきました。妻は朝からベジメニューを選択してましたが、珍しく大皿に盛られたサラダを完食していました。確かに葉っぱ類も新鮮で美味しそうでした。デザートはアイスクリームを選択。

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食事中、アナウンスがあってピラミッド滝の前を通り過ぎ、車内から感嘆の声があがります。こうした見どころでは、列車がスピードを落としてくれるんですね。いつの間にか景色が山岳地帯のそれになっていて、カナディアンロッキーに入ってきたことを感じます。

食後、一人で最後尾に連結されているPark Carに行ってみました。後ろ2両は1等車のようで、部屋にはカードキーがついていました。Park Carは主にこの1等車のゲストをメインターゲットに作られているようで、シートは革張り、バーも併設されています。とはいえ、チケットチェックをされることはなかったので、誰でも入ってよいのだと思われます。幸い、僕が着いたときはまだ他に人がおらず、展望車の最前列でぐねぐねと曲がりながら進む列車の背中を眺めながらこのエリアの最高峰であるMount Robsonなどを楽しむことができました。

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車窓を楽しんでいたその時、悲劇が起こります。持参していたミラーレス一眼PL-5でビデオ撮影していたら、突如画面が真っ暗になり、「このSDカードは使用できません」というメッセージが表示されました。電源を切ったり、カードを抜き差ししてみてもダメ。まさかのSDカード突然死。しかも予備は持ってきていません。まだこのカメラではさほど写真を撮っていないのが不幸中の幸い…旅行後もいろいろソフトを使って再生を試みたもののダメでした。そのため、今回は写真少なめです…

この時、アナウンスが入って、アルバータ州に入ったので時計の針を1時間進めるように言われました。3時がいきなり4時になり、本来ならばジャスパーに到着しているべき時刻になります。カムループスで2時間遅れだった僕らのカナディアン号もそれから頑張ったようで遅れは1時間15分に縮まっていました。
自室に戻ってこれからiPhoneのカメラしか使えなくなる状況を想定して今入っている写真をMacへ全移動しておきます。下車に備え、荷物を整理したりしているとジェイ・アールが部屋をノックして、ジャスパーまであと15分だけど、何か手伝うことある?と声をかけてくれました。いいおじさんです。

しばらくして、アナウンスもなくひっそり列車が止まると、人が降りていく気配がします。そこがジャスパーの駅でした。降りて荷物車に預けていたトランク類を待っているうちに雨がぱらついてきましたがなんとか本降りにならず持ちこたえます。

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ジャスパーは人口4,000人の小さな町で、日本で言えば軽井沢のような雰囲気でしょうか。駅を中心として観光客向けの商店が並び、そのエリアを囲むように小奇麗な住宅が並んでいます。この辺りの家は民泊をしているところも多いようで、そうした家はに空室あり/なし(Vacancy)の札がかかっています。駅前には、カナダ太平洋鉄道で活躍していた蒸気機関車がありました。

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スーパーRobson’sの前にはムースが…

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町の中央にある公園にはジャスパーベアーがいます。

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消防署がミュージアムになっているようですがもう閉まっていました。

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目抜き通りはこんな雰囲気です。

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今夜の宿マーモットロッジは、ジャスパーの町外れとも言っていいロケーションで、駅から1.5km弱あります。いつも歩いている距離なので息子が歩いてくれればどうということはないのですが、ちょっと荷物が大変でした。しかし、着いてみるとロッジは思いのほか大きく、なんとプール付きでした。チェックインの際、禁煙だと念を押されます。入ってみると、キッチン付きのすごく大きな部屋で50平方mはあるでしょう。以前住んでいた家より大きいねと妻と苦笑。今回の旅で宿泊した3ホテルの中でも最高だと思います。

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荷物をほどいてから、壊れたSDカードの代替品など買物のために再び駅方面へ出かけます。せっかくキッチン付きの部屋だったので、夕食はスーパーでラビオリやトルティーヤなどを買って簡単な料理をすることにしました。幸いSDカードはドラッグストアに売っていて、16GBで20ドルちょっととさほど高くもなかったので購入。ひと通りジャスパーの町を回って、帰りにリカーショップでワインとビールを買って帰ります。カナダワインは、南米などの輸入モノより高めで、この店で10ドル以下で買えるワインはありませんでした。息子を途中で少し抱っこしたら、そのまま眠ってしまったのでかなり大変でしたが、なんとか抱いたまま宿に戻りました。

眠った息子ををお風呂に入れてから食事です。昨日の残りとさっき買った食材を使って妻が夕食を作ります。ダイニングテーブルがあるのが嬉しいですね。ビールやワインも開けて、楽しい夕食になりました。陽が長いので、どうしても夕食は遅くなります。明日の予定など話していて気がつくと11時過ぎになっていました。

ジャスパーは星空がきれいに見えるよう夜間の照明が規制されていると聞いていたのでスターウォッチングを楽しみに外が真っ暗になる12時過ぎまで起きていたのですが、その夜は薄曇りだったのか、自宅のある横浜と大して変わらない夜空でちょっと残念でした。明日はいよいよ、ロッキーパノラマ街道のドライブです。

かしこい旅、エクスペディア

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