丹沢日帰り登山(寄〜鍋割山〜塔ノ岳〜丹沢山〜大倉)

5月21日(土)、妻子と別行動になったので久しぶりに単独で丹沢に行ってみることにしました。この数年の登山はは、誘われてコースも決めてもらってついていくような山行が多かったので、自分で地図を見て行程を考えるのは久しぶりです。久しぶりにやってみると、この「計画」という行為はとても楽しいものです。コースタイムを見る、地形を読む、過去の記憶を呼び起こす、自分ならどれくらいで歩けるか、など様々な要素を頭に入れながら、どこを歩こうかと考えているとワクワクしてきます。
いろいろ考えて、寄(やどろぎ)から入って鍋割山に登り、塔ノ岳を経て時間があれば丹沢山を往復して大倉尾根を下るコースにしてみました。
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寄から鍋割山

寄行のバスは、新松田駅から出ます。自宅を6時前に出て新松田到着は7:49。7:55発のバスに乗ります。土日は新松田から西丹沢行の臨時バスもほぼ同じ時刻に出ているようでしたので、今度は西丹沢〜檜洞丸〜蛭ヶ岳というコースに挑戦してみようかな、と早くも次の山への期待がふくらみます。
バスは20分ほどで終点の寄に到着。20人くらいの登山客がいました。
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鍋割山への登山口は30mほど引き返したところで、集落の入口から入って、しばらくは曲がるべきコーナー毎にかかっている「鍋割山登山口」を見失わないように歩きます。
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畑沿いの道を10分ほど上がると舗装道がなくなり、茶畑の右脇少し上がったところから登山道がスタートします。

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鹿の防護柵を抜けて柵沿いにしばらく歩きますが、この辺りは標識がかなり近い間隔で立っているので、迷うことはないでしょう。

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茶畑と分かれたあたりから上りになります。

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この日は晴天で新緑が美しく、とても気持ちよく歩けました。このルートは楓の木が多いので紅葉の季節もきっと美しいでしょう。20分ほど登山道を進むと林道にぶつかりますが、道路を渡ったところから再び登山道になります。

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ここからしばらくはあまり標識がありませんが、ルートを示すピンクのテープが巻いてあるので、これを目印に進んでいきます。単独行だったので、トレーニングのつもりでペースは早く、休みは短くという気持ちで歩いていたら、1時間ほどで櫟山(くぬぎやま)に着いてしまいました。

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ここまでは、バス停を出てから2パーティー抜かしただけで、ほとんど人のいない静かな山歩きができました。
ここから15分ほどで栗ノ木洞、さらに15分ほど歩くと後沢乗越に出て、大倉からの登山道と合流します。

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この道は鍋割山へのメインルートと言え、登山客も大勢見かけるようになりました。

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ここからはかなりキツい登りになって今までの歩きがウォーミングアップだったように思えます。踏ん張って30分ほど歩くと尾根線に出て、さらにしばらく歩くと階段の先に鍋割山荘の銀色のソーラーパネルが見え、鍋割山の山頂に到着しました。予想以上に早く、コースタイム3時間40分のところ、約6割の2時間10分で着くことができました。

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山頂にいる登山客の半分以上は名物の「鍋焼きうどん」を食べていましたが、まだ10:30なので、この時点で丹沢山往復をすることに決め、昼食は後にして15分ほど休んで出発しました。

鍋割山から塔ノ岳を経て丹沢山

ここからは人気ルートなので、週末なら人も多く、迷う心配はないでしょう。小さなアップダウンこそありますが、概ねフラットな尾根歩きです。赤いゴヨウツツジが新緑に映えます。

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30分ほど歩くと金冷しに着きます。ここで大倉尾根から塔ノ岳への道に合流し、さらに登山客が増えます。

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ここから塔ノ岳への最後の上りが20分弱続きますが、この階段登りが今回の行程でいちばんキツかったと思います。ちょっと、腿が攣りそうな気配を感じ、スローダウンしつつも何とか塔ノ岳に着きました。

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塔ノ岳はいつもながら多くの人で賑わっていて、外国人ハイカーも3組ほど見かけました。15分ちょっと休んで丹沢山へ出発します。
丹沢山の方が80mほど標高が高いので行きの方がちょっと大変ですが、大したアップダウンはありません。塔ノ岳から下りていく斜面沿いで白のゴヨウツツジが満開になっていて、美しさの面ではこのあたりがクライマックスだったように思います。不思議と鍋割山~塔ノ岳の間では、赤いツツジしか見られなかったので、丹沢山往復の余裕がなくても、ちょっと白いツツジを見に足を伸ばしてほしいところです。

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日高~竜ヶ馬場と清々しい尾根歩きの後、最後の急登を登り終えるとそこが丹沢山です。丹沢山系唯一の日本100名山であることは有名ですが、眺望はゼロです。

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山頂で、お湯を沸かし、期間限定「赤いきつね 焼きうどん」をいただきます。普通に「赤いきつね」にしとけばよかったかも(笑)。新緑に囲まれ、爽快な空気の中でちょっと瞑想をしてみようと足を組んでみたらビンビンに足が攣りそうな気配がして断念。ハイペースで歩いてきたので、かなり足に負担をかけているようです。

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丹沢山から塔ノ岳を経て大倉へ

本日の最高地点に到達したので、下山します。塔ノ岳、金冷しまでは先ほど来た道を戻るだけです。足が攣らないように少し抑え気味に歩くことにしました。

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塔ノ岳山頂では、神奈川県警のヘリコプターがわざわざ山頂に接近してパイロットたちが手を振ってくれました。10分ほど休んで下り始めます。

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金冷しをスルーし、花立山荘で一休み。靴ひもをしっかり締め直してバカ尾根下りに備えます。

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大倉尾根は過去何度となく下っているので、かなり飛ばし50~100人くらい抜かしつつ花立山荘から一気にバス停まで1時間20分ほどで下りてしまいました。あ、そういえば大倉山の家でお土産用に水を2リットル汲んだので、ここで5分ほど休んでますね。

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丹沢の守り神「丹沢クリステル」

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大倉バス停には16時前に到着。歩行開始から約7時間半、距離は20kmを超えました。一人なので、ちょっと自分に厳しく歩くつもりでスタートしましたが、当初のイメージ以上に早く、長い距離を歩いてしまいました。まだ結構歩けるな、という自信を持てた有意義な一人山行でしたが、翌日から筋肉痛に悩まされたのは言うまでもありません。

歩行記録

  • 8:22 寄出発
  • 9:25 櫟山 32分発
  • 10:37 鍋割山 53分発
  • 11:43 塔ノ岳 12:00発
  • 12:45 丹沢山 13:25発(昼食)
  • 14:05 塔ノ岳 15分発
  • 14:32 花立 35分発
  • 15:55 大倉バス停着

今回、初めてYAMAPを使ってログをとってみました。ログはこちらでご覧いただけます。

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