JAL「どこかにマイル」を使う前に知っておきたいこと

昨年からスタートしたJALの「どこかにマイル」。「どこかに参る」のシャレだったんですね。通常、マイルを特典航空券(往復)に換えるためは、最低12,000マイルが必要ですが、「どこかにマイル」では、半分の6,000マイルから往復航空券への交換が可能です。 その代わり、行き先は4つの候補地のうちどこになるかは分からないわけですが、ミステリーツアー的な楽しみもあって、個人的には非常に嬉しいプログラムです。4月からは、伊丹発着便でも利用できるようになりました。

昨年からいつ使おうかとずっとタイミングを探していたのですが、ようやく妻と休みを合わせることができ、3月末に利用することができました。 実際に利用してみての注意点や攻略法?を書いてみます。

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photo from Flickr saku_y

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2017年国際線航空券を予約する前に

僕は、19歳以来息子が0歳だった年以外は毎年欠かさず海外に行ってます。家族ができるとその負担は独り者の時と比較にならないのですが、やっぱりそこでしか見られないものを見る経験は何事にも代えられないと思っています。
さて、今年は、燃油サーチャージの復活という悩ましい問題があり、例年より早めに予約、発券しなければ余分なコストが発生します。
具体的には、JAL、ANAとも2月以降の発券分には、ヨーロッパ便で片道3,500円のサーチャージがかかるようになります。わが家の場合3人分なので、往復21,000円のコスト増。数年前のサーチャージ額と比べればまだましですが、できれば回避したい金額です。

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photo credit: ken1_japan UP3A9935 via photopin (license)
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JAL見学会レポート(その3)コクピット体験!

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今回の見学会の目玉の1つが「JAL SKY SUITE767」の機体見学だったのですが、用意されていたB767-300ER機が当日朝になって代替機として使用されてしまうという事態が発生しました。

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イベント開始時点では機体見学はできないかもしれない、と言われていましたが、Web販売部の方々がギリギリまで見学できる機体の調整をしてくださった結果、整備中の(Sky Suite仕様でない)B767-300の見学ができることになりました。さらに、「旧機体になってしまったので普段の見学では見られないところを見せましょう」といつものJALサービス精神を発揮してくださり、なんとコクピットに入ることが許されました!

羽田国際線ターミナルからJALメンテナンスセンター2(M2)にバスで移動し、B767 SKY SUITEの客室改修について、商品サービス部、技術部の方よりパワーポイントで説明していただきました。このレクチャーは、本来の機体見学ができれば予定されていなかったもので、当日の午前中、見学予定だった機体が用意できないことが分かってから急遽このイベント参加者のために作ってくださったものだそうです。

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スライドの内容は社外秘も含まれているのでお見せできませんが、ビジネスクラスシート「SKY SUITE II」を中心とした構成でした。B767にフルフラットのシートを入れることができる会社は世界に数社しかなく、今回はイギリスのゾディアック社(旧Contour社)のシートを採用しています。ANAでビジネスクラスのシート配置を2-2-2としていることを念頭にさらに快適な空間を提供するために、数を削って1-2-1としたそうです。モニター画面のサイズも9→15インチと大幅にアップしています。

シートの開発には通常1~2年かかるそうで、今回の客室改修も例外ではなく最初のデザイン提案から取付まで1年半を要しています。流れとしては、デザイン提案→決定→モックアップ製作→試作品→修正→完成品納品となります。取付作業は中国で行われています。その後アメリカ連邦航空局の検査、承認を経て2013年11月30日にソウル線、バンクーバー線で就航しました。

プレゼンが終了し、ハンガー(格納庫)へ移動します。ハンガーへ入ってビックリ。なんと、政府専用機のB747が整備されていました。マニアの方々の視線はそちらへ釘付け。やっぱりジャンボはいいなぁといった声が聞こえてきます。残念ながら政府専用機の撮影は一切不可。政府専用機は東京オリンピック前の2019年には新たにB777が導入され、管理もANAに移ることが決定していますので、このジャンボを見ることができるのもあと4年です。機体は特別な整備チームの手によってピカピカにメンテされていました。

さて、僕たち参加者は、コクピット&カーゴルーム見学のため、隣で整備中のB767-300に入ります。エコノミークラスは大がかりな整備中のため、クラスJシートに入ります。コクピットへ案内されるまで、SKY WI-FIや日本のエアラインと外国エアラインの客室設計の違いなどのお話を伺いました。余談として、SKY SUITEで採用している革張りシートは動物愛護の観点から問題ではないかといった意見があったことについて、”全て食用牛の皮革を使用しており、エコノミークラスのシートは面積の少ない革をつぎ合せることでコストも減らしている”といった説明もありました。

なお、3月1日までJALマイレージバンク会員限定で国内線WI=FI無料お試しプレゼントキャンペーンが行われています。抽選で50,000名とかなりの太っ腹キャンペーンなので9月までに国内線を利用しそうな方はぜひ応募してSKY WI-FIを体験してみてはいかがでしょうか。

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さて、いよいよコクピットに案内される順番が回ってきました。2名1組で入り、キャプテン、コーパイ席に座ります。僕は先に入ったので右側のコーパイ席になりました。計器類が並ぶコクピット。写真やシミュレーターでは馴染みのある絵なのですが、本物の座席に着くとやはり圧倒されます。

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シートは、最初、座りやすいように外側に開いているのですが、座ってからボタンを押すと電動で操縦桿の前に来るよう内側へ動きます。

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整備士さんの説明によると、最新鋭機はデジタル化が進みボタンが減ってモニタが大型化しているそうです。B787では、目線上に情報を映し出すHead-Up Displayも採用されていますね。

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つかの間の操縦士気分を堪能し、いったん機体から降りて整備士さんのお話を伺いました。驚いたのは、整備士とコクピットの通信やマニュアルなどがほとんど英語であるということ。管制官とコクピットが英語でコミュニケーションしているのはよく聞く話ですが、日本のエアラインで、整備士にそれだけの英語力が求められるとは知りませんでした。

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整備に使う道具を見せていただきました。でっかいスパナもあります。

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777ほどではありませんが、間近でみるエンジンはやっぱり大きいです。

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これも通常の機体見学では見られないカーゴルームにも入れていただきました。

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床面にはボールベアリングやローラーがたくさんあって、油断するとコケます。

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カーゴルームは客室とは完全に分かれており、万が一カーゴルームで火災が発生した際のためにスプリンクラーがあるのはもちろん、完全密閉にすることで酸素がなくなったら自然と火が消えるように設計されています。

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マットのような仕切りの向こう側はペットが入るスペース。もちろん暖房が入るのでそれほど寒くはならないそうです。

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整備場の風景です。

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以上で整備場での機体見学も終了し、M2ビルに戻って閉会となりました。そして、恒例の豪華お土産のご紹介です。

  • 航路図で作られたブックカバー2つ
  • TUMIとのコラボの赤いアメニティバッグ
  • ファーストクラスで使用されるロックグラスペア(底にJAPAN AIRLINESの刻印つき)
  • SKY WI-FI 無料クーポンコード
  • ボタンを押すと飛行機の映像が投影されるボールペン
  • JALストラップ

いつもありがとうございます。

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空港までのバスではJALスタッフ全員が並んでお見送りをしてくださいました。今回も最高の空港&機体体験をさせていただきました。ありがとうございます。

このブログに掲載されている写真は、日本航空株式会社の許可を得ています。



JALサクララウンジ スカイビュー見学&試食をしてきました(2015)

JAL 日本航空

2月7日のJAL見学会レポート、ファーストクラスラウンジに続いてはサクララウンジ スカイビューです。

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ファーストクラスラウンジからサクララウンジへは、普通にターミナル内の免税店エリアを通って移動しました。羽田国際線サクララウンジは国際線ターミナル本館4F、5Fにありますが、2014年に拡張された新設エリアの5Fに加わったのがスカイビューラウンジです。

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エントランス右側の壁には早速サクラの絵が。

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滑走路に面した作りを活かして、飛行機を眺めるという空港ならではの景色が楽しめることと、広々としたスペースにファーストクラスラウンジと同様「モダンジャパニーズ」と「room to room」というコンセプトで作られていることがポイントでしょう。空間デザインは小坂竜氏の手によるものです。

グループでの利用と個人での利用という観点でスペースを大雑把に分けていて、左奥の明るいグリーンでまとめられたスペースは、プライバシーを重視する個人向けのイメージです。ここが飛行機を眺めてくつろぐには最高でしょう。

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オットマンに足を置いて眺める風景はこんな感じです。

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その手前のスペースにはバーカウンターがあり、よく見ると「J」の字になっています。壁にはファーストクラスラウンジにあった武田双雲氏の世界地図が拡大され、地図が1つのシンボルとなっています。

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ゆったり感はファーストクラスラウンジにもひけをとりません。

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ここも仕切りは壁ではなく、組み木で向こう側が見えるようになっています。

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オブジェなども「和」が感じられるもので統一されています。

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ダイニングエリアは、温かみのある木を活かした作りで、高級感と家庭的な雰囲気がうまくミックスされています。

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小物類の配置もよく考えられていて、ホント、絵になります。P2070760

ビュッフェスタイルで食事が提供されます。

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ここも時間がなくなってしまい、食事は味わっていただく余裕がなかったのですが、JALスタッフの方や同行していたマニア(?)オススメのメゾンカイザーの焼きたてパン、JALオリジナルビーフカレー&牛丼ミックスはしっかり味わってきました。美味しい~

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お酒類も種類豊富。

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壁には、陶器で作られた桜の花びら、桜色のソフトドリンクマシンもよく見ると「Sakura Lounge」と書いてあったり、細部まで凝っています。

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このダイニングエリアでも、目の前に飛行機を眺めながら食事をとることができます。食事をいただく空間としてはファーストクラスラウンジよりもこちらの方が向いているように思います。

ここに来れば、空港にいくら早く着いても退屈することはないでしょう。JAL国際線を利用する際は、ぜひ搭乗前にラウンジに寄って美味しいお食事とお酒を楽しんでみてください。利用要件はJALウェブサイトにて。

このブログに掲載されている写真は、日本航空株式会社の許可を得ています。



JALファーストクラスラウンジ体験(2015)

JAL 日本航空

2015年2月7日 JALアフィリエイトプログラム7周年記念キャンペーンに当選し、数度目のJAL見学会に参加してきました。

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今回のプログラムは、羽田空港国際線ファーストクラスラウンジ見学、サクララウンジ スカイビュー見学・試食会、そして整備場での機内見学というものです。毎回、参加するたびにJALスタッフの皆さまが参加者に楽しんでもらおうと、最大限の努力をしてくださるのがじんじん伝わるイベントなのですが、今回も期待を上回る感動体験ができました。ありがとうございます。

さて、今回の記事は写真も多いので3つに分けて上げていきます。回った順番通りに、まずはファーストクラスラウンジです。

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この見学会では、羽田空港国際線ターミナルの制限エリアに入るため、カメラなど持ち込み品についての事前申請があり、当日は空港内の従業員ゾーンで、一般旅客の出国時と同じようなセキュリティチェック(X線・金属探知機による検査)を通って制限エリアに入ります。その際には、自分の氏名が入った特別なパスを身につけました。このあたりは当然撮影禁止なので写真はありません。

エレベーターで4Fに上がったところで、ラウンジのご案内をしてくださる商品サービス企画部の相原様、岩崎様のご挨拶・ご説明があり、「では…」とドアを開けると、そこがファーストクラスラウンジすぐ脇のSTAFF ONLYの出入口でした。このラウンジは昨年8月に「モダンジャパニーズ」と「room to room」というコンセプトの下、リニューアルオープンされた本当に限られた人しか利用することのない贅沢な空間です。

エントランスの自動ドアが開くと、いい香りが広がってきます。JALオリジナルのアロマで朝夕で香りをチェンジしているそうです。

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ラウンジに至るまでの通路では、屏風をイメージした壁の先にラピスラズリのブルーが象徴的な「ひこうき雲」という名の日本を代表する左官技能士である挟土秀平氏の作品が見えています。サクララウンジもそうですが、ラウンジ自体が「アート」として緻密に設計された空間であることを実感するでしょう。
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この作品、左官なので、完成したものを運んでくるのではなく、その場で塗られたものだそうです。

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いよいよラウンジに入ります。

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さて、ファーストクラスラウンジの構成は、中央のダイニングを挟んで2つのラウンジ、さらに右側ラウンジの奥には「RED Suite」というスペースに分かれています。実際に歩いてみると各スペースごとにテイストの違いがはっきりしていて「room to room」というコンセプトがよく表現されていることが分かります。

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全体的には落ち着いた空間になっていてエグゼクティブ感がタップリです。ダイニングルームでは、対面式の鉄板焼きサービスがあり、シェフが朝はパンケーキ、夜はハンバーグを焼いてくれます。普段はお昼すぎの時間帯はサービスがないのですが、特別にハンバーグを焼いていただきました。

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ハンバーグは、黒毛和牛と黒豚の黒×黒の合い挽き。参加者全員一口ずついただきました。焼きたてジューシーで美味しかったです。

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その他にもたくさんの食べ物や飲み物が用意されています。メニューはコチラでご覧いただけます。ちなみに、ドリンク類は機内で提供されるものとはまた違ったラインナップだそう。

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ダイニングルームはタイルのフロアで、それを挟む2つのラウンジはカーペットになっていて、空間の違いを感じさせます。部屋を区切るのが壁ではなく、透かしになっているのがモダンジャパニーズ。

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入って左側のラウンジ奥には、武田双雲氏による世界地図をモチーフにした墨絵があります。「さくら色」と言うオリジナルの墨で書かれた作品です。こちらのラウンジはイス、テーブルがベージュで明るい雰囲気の作りになっています。

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右側のラウンジは、イスが黒系で落ち着いた雰囲気で、井川健氏による翼をイメージした流線型のオブジェが存在感を示しています。

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その奥にあるのが、イギリスの紳士クラブのイメージで作られた大人の空間「RED Suite」です。本やカバンなど旅にまつわるグッズが集められていて、ワクワクしてきます。ライブラリルーム、ギャラリールーム、シャンパンルーム、プレイルームの4つに分かれていて、ここにも「room to room」のコンセプトが見えます。フロアには、コンパスが…

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まずは、ライブラリルームから。その名の通り、旅にまつわる本が置いてある他、ガラスケースには、JALのアーカイブスが展示されています。これは、幻の超音速旅客機ボーイング2707の1/100模型。

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入ってすぐ目をひくのが、シューポリッシュ(靴磨き)のサービスです。イギリスの高級靴メーカー「John Lobb」とのコラボで、John Lobbのライセンスを持った職人が靴を磨いてくれます。このコラボの裏には、実は、JALとJohn Lobbが略称「JL」という隠れたつながりがありました。

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左のギャラリールームは、アンティークのバッグや計器類などが展示されています。バッグは、ご担当の岩崎さんが自らアメリカのアンティーク市に出かけて買い付けてきたそうです。

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右のシャンパンルームは、その名の通りローラン・ペリエのシャンパンをリーデルのグラスで楽しめる他、はせがわ酒店がセレクトした日本酒類もいただくことができます。見学の時間がなくて、シャンパンをほぼ一気飲みしなければならなかったのが心残り…

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上質のシャンパンとグラスだと泡も美しい。

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奥になるのがプレイルーム。チェス盤になったテーブルに、サッカーゲーム。壁紙は世界各国の航路図をフレームに入れて飾ってあります。

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ランプは帽子を模したもの。細部まで凝っています。

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ラウンジというと「くつろぐための空間」というイメージでしたが、この「RED Suite」は、「楽しむための空間」を提供する、今までにないテイストのスペースと言えるでしょう。

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ファーストクラスラウンジは、さすがに利用要件が厳しいので一般人は利用する機会はまずないでしょうが、空港の中にこういうスペースがあることを知ることができて、またこうしてお伝えすることができてよかったです。時間がもう少しあればなぁ…。

※このブログに掲載されている写真は、日本航空株式会社の許可を得ています。



JAL羽田空港見学会に参加しました(その2 ラウンジ編)

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さて、オペレーションセンターの見学後は、羽田空港内のJALダイヤモンド・プレミア ラウンジ、サクララウンジの見学と国内線ファーストクラスのお食事です。空港ラウンジは当然ながら保安検査場から先のエリアになるため、搭乗券を持ってないと入れないのですが、このイベント用に税関から特別なパスを発行していただきました。「このパスを紛失した際には、説明できないくらい大変なことになるので、とにかく気をつけてください」と改めて注意を受けます。

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JALで感じた”本気”のサービス

雪もちらつく寒さの中、最近バースデー割引も復活したJAL 日本航空主催の機体整備工場見学会に参加してきた。実は、仕事でJALさんには(ANAさんもだが)お世話になっており羽田や成田の社内にはお邪魔したことがあったのだが、元々飛行機&空港好きということもあり、メルマガでお知らせを見て飛びつくように参加申込をしたわけだ。今日伺った話では、相当の競争率の中からコメントなどを読んで選ばれたようなので、更新頻度も読者もまったくショボイこのブログ(熱いコメントを書いた記憶もない…)が当選したのか全く謎だ(笑)。

さて、内容紹介より先に満足度を言ってしまうと

120%以上の満足!!

(今年になってまだ40日だが)間違いなく今年に入って一番ワクワクした1日だった。
では、さっそく流れに沿って内容を書いていこう。

会場は新整備場駅近くのJAL M1ビル。まずは、この6Fの一室で整備を中心とした安全面のお話を伺う。
展示されていた松井選手のサインボール<展示されていた松井選手のサインボール>


整備の段階には、毎フライト前に行う整備、600飛行時間で実施する整備、6000飛行時間で実施する整備、そして16000飛行回数で実施する整備の4段階があり、こういった基準は機体メーカーのリクエストをベースに各社が自主基準を設定し、それを航空局が認可しているそうだ。(数字はBoeing777の場合)
続いて、具体的なT整備工程の流れをスライドを見ながら説明していただいた。自分が担当するシップが到着する前に、出発地での整備状況や過去の整備ログをPCでチェック、ヒューマンエラー対策として、前に人が触った箇所は入念にチェックするというのはMake Sense!自分の仕事を振り返ってみても、99%のミスは手入力部分で、計算式が弾き出した結果はあまり疑う必要はない。それからもLandingの様子を見て各パーツが正常に機能しているかをチェックするなど、シップがスポットに入る前から仕事は始まっているのだ。T整備にあたるのは3名くらい、その人数で20~30分の間に数多くのチェックをするのはすごく大変だと思う。そして、一連の作業は一級航空整備士によるサインで終わり、ようやく離陸OKとなるのだ。ランウェイへ向かうシップを見送って手を振る瞬間が整備士として一番達成感を感じる瞬間だという説明を伺っていて、その気持が分かる気がした。
本日アテンドして下さった整備士、パイロット、CAの皆様<本日アテンドして下さった整備士、パイロット、CAの皆様>


続いて、ハンガーへ移動し、ヘルメットを着用して実際の整備状況を見学。2つのハンガーでエアバスA300-600Rなど4機の整備を見ることができた。ここでもいろいろ説明いただいたのだが、飛行機を目の前にして興味は「見る」方へ自然と向かってしまう。





















ハンガーの開いている扉からはちょうど着陸する飛行機を見ることができた。地上の目線で着陸シーンを見ることができるのも滅多にない機会だ。



スペアのタイヤがたくさん置いてあったが、着陸時のプレッシャーが自動車の比ではない航空機のタイヤは5~6回ラバー部分を貼り替えて使用しているのだそうだ。ちゃんとタイヤには”R-○”という形式で何度目の貼替えか分かるようになっていた。



整備場見学を終了し、バスで客室乗務員訓練センターへ移動。ここで再びスライドによる「客室乗務員ができるまで」を説明していただく。JAL本体で約8000人の客室乗務員が勤務していて、うち約1000人は外国人乗務員ということだ。10%超とは意外に多い。

現在は、入社から3年は1年更新の契約社員、4年目から正社員となる雇用形態で、保安要員という安全面と乗客に快適なフライトを提供するサービスの両面で非常に厳しい訓練を受け、まず国内線、そして国際線というプロセスを経て一人前の客室乗務員へと巣立っていくのだそうだ。なお、安全の確保の観点から、一人のCAが乗務する機種は3~4機種に限定されている。現在、JAL客室乗務員の目標キーワードは「きさくで美人」、Human Elements、Technical Elementsの両面で計15項目の評価基準からサービスのクオリティを向上させる努力をしているとのこと。説明では、各CAによるサービスのバラツキを是正することに注力しているとのことだったが、個人的な印象としては各CAの個性を強く感じるのはANAさんでJALさんは比較的同じような雰囲気の方が多いように感じる。

説明を伺って、ちょっと一般ユーザー視点で違和感を感じるのが「客室乗務員ができるまで」というタイトルだったり、「品質管理」という言葉を使うところ。(ANAさんにも品質管理部というセクションがあったので航空業界の特質かもしれないが…)ユーザーにとってはサービスの要であり、会社の評価に大きくつながる客室乗務員を「モノ」のように会社が見ているのかな?と感じるところがあった。会社=経営サイドに顧客目線が欠けているのか…


スライドを見終わって、訓練センターの見学。学校のような教室があるのは当たり前として、エアラインらしいのがメイクアップルーム。ここでは夜間のキャビンの明るさを再現してその光量に相応しいメイクを学んだりもする。また、立ち姿、座っている姿勢も確認できるようにミラーの位置も工夫されていた。
なお、研修中は45分の授業が1~8限までびっしり詰まっていて、テストも頻繁にあって本当に大変な2カ月らしい。7・8限には、お酒の作り方の授業があって、そこでは作ったカクテルなどをお互いに飲んでみたりすることもあり、普段気を張り続けている研修中にお酒を飲んで、皆さん予想以上に酔いが回ってしまうなんて裏話も教えてもらった。
脱線だが…ボクは、このお酒の置いてある教室でなかなか手に入らない会津の銘酒「飛露喜」があることを見逃さなかった(笑)。


さて、お酒といえば、気圧の低い機内では平地の3倍くらい酔いやすいらしい。3倍早くつぶれる「赤い酔生」にならないよう要注意!
(私も経験アリですが…)国際線で、眠りやすいようにとお酒を飲んで貧血で倒れる人も多いそうで、CA同士であの人はだいぶ飲んでいるので、これ以上は勧めないようにといった情報共有もしているんだそうだ。

その後、ひとつ上のフロアに移って、モックアップ(機材のレプリカ)がある訓練施設を見学、ファースト、ビジネス、エコノミーそれぞれのクラス、さらにギャレーのモックアップがある。その向いには歴代CAのユニフォームコレクションが展示されている。



ファーストクラスの座り心地を体験してからギャレーに移って最新のスチームレンジを使用した温め方法の説明を聞いたり、ジャンプシート体験を楽しむ。



それから、ビジネスクラスモックアップに移って、実際のNRTーJFK線を模したフライトシミュレーション。ビジネスクラスで行われているパーソナルサービスの片鱗を見せていただき大満足。かつて何度かビジネスクラスに(偶発的な無銭搭乗を含み)乗ったが、いずれも外国エアラインだったので、シートの広さと食器が金属という点以外はあまり感激はしなかった。やはり奮発してビジネスに乗るならJALにしようと心に決めた。



ここでは、なんと実際にビジネスクラスでこの春から提供する「〈ジョセフ・ペリエ〉キュヴェ・ジョセフィーヌ」をいただいた。美味しいシャンパーニュを美しいCAさんに注いでいただくだけで、平地の気圧でも3倍早く酔いそうになる(笑)。



最後が、エコノミークラスのモックアップに移っての緊急着水シミュレーション。このパートは今までの笑顔あふれる雰囲気とは一転しての真剣勝負。CAさんが声を張り上げて真剣に指示を出すので、見学気分だった我々も本番モードになっていく。救命胴衣も実際着けたことがなかったので、意外とあたふたしてしまう。実際、エンジンが止まったので7分後に着水しますなんて言われた日にはこの程度のパニックじゃすまないんだろうなぁ。今までで一番真面目に取り組んだ緊急訓練かもしれない(反省)。保安要員としてのCAさんの意識の高さに改めて感服。また、同時にコクピットでは着水のタイミングなどギリギリの時間管理をしているという話を聞いて、昨年の「ハドソン川の奇跡」を思い出した。






プログラムはこれで終了。出口ではアメニティと(バレンタインの)チョコレートのおみやげをいただいた。そして、バスに乗って第一ターミナルで解散…なのだが、バスの外では寒空の中、今日対応して下さったJALスタッフの皆様が一列に並んで手を振ってのお見送り。一番初めのセクションで聞いた「シップを見送って手を振る瞬間が整備士として一番達成感を感じる瞬間」という言葉を思い出した。(たまたまバスが信号待ちか何かのせいで、すぐ出なかったのだが)バスが見えなくなるまでずーっと感謝の思いを込めて手を振ってくれる姿を見て、ちょっと熱いものがこみ上げてきそうになった。「熱」が伝わるっていう感覚を久々に覚えた瞬間だった。



JALの再生にかける思いは本物だ。少なくとも、今日(わずか30人を対象とした無料のイベントにも関わらず10名以上で対応して下さった)現場の方々の「目の前の顧客に満足してもらえるために全力でサービスする」”本気”は参加者全員に伝わったはずだ。

帰宅して…いただいたチョコレートの包みには手書きの感謝のメッセージが同封されていた。会社の体質云々についてはいろいろ意見もあるだろうが、今の現場には「顧客の安全と快適なフライト」を提供するために一生懸命頑張っている方々がいることを忘れずに、微力ながらJALの再生を応援していきたい。Fly high again with passion!

というわけで、早速、5月の連休の予定を勝手に決めて、4/29発5/6帰りのJALのバンコク往復フライトを予約しました(笑)。

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