Day25 闇バス-その1-

スキンヘッドの兄ちゃんが9時に迎えにくるというので、8時に起きて出発の準備をしていたら8時半にやってきた。早くしろというので8:45チェックアウト。アメリカ人がもう1人いて、奴は600元だからお前の値段を言うなと念を押される。その彼はアメリカ人ではなくオランダ人の学生だった。
9時にタクシーに乗せられ、途中で中国人を1人拾い、町外れの自動車工場の敷地に連れて行かれる。そこに緑の(思ったよりまともな)バスがあり、一番後ろの上の寝台をとれというので、指示どおりにそこで横になって出発を待つ。そこで僕らを連れてきた連中はまたタクシーに乗って帰っていった。
この場合、外国人闇バスブローカー(?)はバスを持っていて自身でオペレーションするのではなく、闇バス運行業者(?)に外国人を引き渡し手数料をかせぐだけの仕事らしい。で、闇バス運行業者はちゃんとしたバスターミナルを利用しないかわりに料金を50元くらい割引して中国人客を集め運行することで利益を上げているようだ。おそらく施設利用料みたいなものが不要、かつ数人の外国人が2〜3倍払うことで他の中国人に対してかなり割引を提供できるのだろう[:ふぅ〜ん:]

実は今朝起きたときから胃が痛かった。しかも、普通の下痢とは違ったチクチクと刺すような痛みで、それが右下腹部に断続的に起こっている。いずれおさまるだろうと思ってバスに乗ったが治まる気配はない…先行きが非常に不安だ[:冷や汗:]

バスはこの辺鄙な敷地に隠れたままで、客引きタクシーが1台、また1台とポツリポツリ客を連れてくるが集まりは非常に悪い。胃が痛いのに、結局僕は5時間待たされた挙句、午後2時35分に出発。
出発前には中国人に変装して乗ろうとしていた(多分)韓国人の女の子が中国人でないことがばれて、ドライバー達に大声で叱責されたうえ、バスから引きずり降ろされた。かなりうまく変装していて僕も彼女は中国人だとばかり思っていたが…いやぁ、正直に外国人と名乗って金払っておいてよかった。

バスは出発して30分ほどして停車。僕とオランダ人を含む4人を降ろして、後ろのトランクルームに詰め込み再発車。公安の常設チェックがこの先にあるようだ。幸い、トランクルームまで開けられることはなく、チェックをやり過ごし、ガソリンスタンドで開放された。
が、ほっとしたのは3分。出発前にまた次のチェックをパスするため再びトランクルームに詰め込まれる。今度はそのまま30分以上走行。出たときは汗だくだった。
6時半頃夕食休憩。ここで、タクシーで公安チェックをパスしてきた白人3人が乗り込んで来る。僕は胃の痛みが全然治まらずほとんど口をきく元気もなくずっと横になっていたが、何か腹に入れておいたほうがいいかなと思い、ラーメンを食べるが、ほとんど食べられなかった。僕らの乗ったバスはどういうわけかやたらと遅く、どんどん他の車に抜かされていく。
どうも、今回の旅では長距離移動にツキがない。このスピードだと何時間かかることやら〜胃の痛みに耐えてラサまでたどり着けるか、自信がない[:困惑:]

本日の1曲 The Police「King Of Pain」

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