Day69 中国脱出準備

久々にぐっすり寝たら目覚めたのは9時過ぎだった。しかし、新疆では北京より2時間遅れの「新疆時間」というのが一般的に使われているので結果的にはちょうどいいくらいになった。
さて、カシュガルは2回目なので改めて観光名所を訪ねる気もなく、2ヶ月以上滞在した中国出国に向けいろいろ準備をして過ごすことにする。まずは宿向かいのバスターミナルで明朝のタシュクルガン行チケットを購入。それから宿をチェックアウト。どうやらベッドにダニがいたらしく何箇所か虫刺されの跡があって痒い。中国でダニ宿にあたった記憶がなかったのでよほどひどいベッドにあたってしまったのだろう[:悲しい:]
昨日10元と言われた招待所に移動するが、昨日はいなかった服務員が出てきて部屋はないという。そんなはずはないだろ、昨日来て明朝に来るからと言っておいたんだというが通じず。老板を呼んでもらい隣の宿を紹介してもらう。これで一安心かと思ったら今度は3人間だから30元だと言う。他のベッドに人が入っても構わないというがダメだといってひかない。30元払うんだったら宿を移った意味がないので、ここにも入らず。結局、向かいの建物にある招待所に入った。実はこの宿も後でひどいことになるのだが…

部屋に入って荷物を分ける。この先不要なものを小包で日本へ送るのだ。郵便局まで歩いて5分くらい。ここは英語を話す局員もいて手続きはスムーズ。箱代8元に郵送料(船便)172元で計180元。2500円くらいでこの先5kg軽くなるなら安いものだ[:モグモグ:]
続いてデジカメ画像保存用にCD-Rを探しに出かける。昨日もかなりいろんな店をあたったのだがカメラ屋などでは1枚5元とかやたらと適当な値段を吹っかけてくるのでちゃんとしたPCショップを見つけなければならない。たまたま見つけたショッピングモール内に電脳城があってここで無事1枚1元のディスクを発見。とりあえず10枚購入。あわせてCDコピー用ツールのソフトも買っておく。カシュガルでやっておかなければならないことはこれくらい。もう昼になっていたので少し先のアーケード街にある中華屋台で食事。行ってみたらその光景に以前にも来たことを思い出した。久々に5元の快餐を食べる。ラサの快餐よりずっと質が高く満足&満腹[:グッド:]
宿に戻ってちゃんとCDが焼けるか確認しなければならないのだが、戻ってみるとドアに南京錠がかかっていて誰も出てこない(外から南京錠をかけているのだから出てこないのは当然だが…)。今まで500以上の宿に泊まっているが、宿泊客がいるのに真昼間に鍵がかかっていて入れなかった宿は初めてだ。しばらくドアをガンガン叩いていたが、音を聞きつけて誰かがやってくる様子もなかったのであきらめて再び町へ戻る。
またさっきのショッピングモールに戻り今度はスーパーで買物。パキスタンでは買えない酒とラーメンを購入。スーパーに来て値札を見ると改めて果物の安さに驚いた。スイカやメロンは約12円/kg、梨は約14円/kg、リンゴは40円/kgなどなど。つい安さに誘惑され(重いのに)梨を4個買ってしまった。それから世界の栄養ドリンク「Red Bull」を買ってみる。いろんなところで見かけるのだが1缶5元と食事並みの値段なので今まで飲んだことがなかった。人民元が余ることがはっきりした今、(財布の紐も緩んでいるので)初めて購入。他に浜崎あゆみのアルバムを見つけたのでこれもあわせて買ってしまった。ストーンズのアルバムが出ているようなので昨日からこれを探し続けているが、さすがに中国の西の果てまで届くのにはまだ時間がかかるようだ。
買物を終え近くのネット屋へ行くがなぜかここのPCではwebメールサイトがことごとく開けない。しかたないので、気になっていた選挙の結果をチェック。予想はしていたが自民の大勝利だった。中国的には小泉自民大勝は面白くないニュースだろう。こちらでも「小泉(シャオチュアン)」という名前は知られていて初めは「シャオチュアン」と言われてもなんのことか分からなかったが、一度書いてもらってからはあぁ〜小泉ねと聞き取れるようになった。自民歴史的大勝利は個人的にはうれしくないニュースだが、これだけはっきり差がつくのも小選挙区比例代表制導入のおかげだろう。民主党だって次の機会に大逆転することだって可能なのだ。責任問題で党内足の引っ張り合い→分裂みたいなことにならないよう頑張ってほしい。今回は小泉さんの政治的なセンスが最大限に発揮された選挙だったということだろう[:ポロリ:]

昼に戻ってからもう4時間。さすがにもう開いているだろうと思い宿へ戻るが、まだドアには鍵がかかったままだ。信じられない…。[:怒り:]
さすがに待っていられないので、建物を管理する事務所へ行って警備員を呼ぶが待ってろとしか言わない。続いてたまたま同じ建物に同居していた公安へ行く。ここの巡査は好意的で近くの人に聞いて服務員を探し当ててくれた。これでようやく部屋に入れた。当の服務員は何の責任も感じてないらしく、怒っている僕のことを変な顔をして見ていた。回教徒にはいい印象を持っていたのだがカシュガルの人にはあまり親切な感じがなく、漢族みたいな態度を見せる人が多い。
部屋でCDを2枚焼いてRed Bullを飲んでから夕食へ出かける。Red Bullは炭酸のないオロナミンCみたいな味&色でリゲインやユンケルなどと比べると薄く飲みやすい。外はまだ十分明るかったので再度別のネット屋へ行ってメールチェック。ここでは問題なくgmailを開くことができた。ネット屋を出て夕食。今日は羊の串焼き(1本5元)&ナン。串6本、ナン2枚で十分、これで50円ちょっと。日本の飲み屋だったら1000円はするだろう。グッドバリューだ。
食後、宿に戻ると今まで入っていた3人部屋には人が来るから1人部屋に移ってくれという。それはいいのだが、移された部屋には電気がない。ろうそくをくれと言っても「没有」。ホントむかつく宿だ。人のことを何だと思ってんだろう。この後も深夜になってドアを開け「身分証はあるか?ないと泊められない。」などと言い出したり…。カシュガル自体はいいところなのだが、(5年前に来たときのも含め)ろくな宿がない[:ムニョムニョ:]

本日の1曲 GLAY「BELOVED」

↓カシュガルの町に立てられた抗日戦争勝利60周年の看板(本屋に行けば日本軍の虐行や南京大虐殺に関する本が平積みで置いてあるし…)

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