最近読んだ本2冊、宮部みゆき「火車」と「武富士の闇を暴く」。一方は小説でもう一方は暴露本みたいなものだがいずれも消費者金融(サラ金)を題材に扱ったものだ。
宮部みゆきの小説は(今のところ)例外なく楽しめる。弁護士をはじめとする登場人物が消費者金融の罠についていろんな言葉で語るあたりは多重債務者の偽らざる心情であると思うし、社会に対するメッセージでもあるだろう。が、物語としては謎解きが終わり、ラストで他人の身分を乗っ取った女性が現れたところで終わってしまいちょっとガッカリ。本人の口から謎解きの検証をしてほしかったなぁと思う[:ふぅ〜ん:]
もう1冊は「武富士」商法について被害者の立場から書かれたもので、元社員が明かす武富士の尋常でない手法についてかなりのページが割かれている。社員に債務保証をさせるというのは恐ろしい会社だなぁと思うし、会長(とその息子)の言葉は絶対のワンマン経営も相当なものだが、(けっこう激しい)サラリーマン生活を数年経験した身からすると「驚き」というレベルのものはなかった。この本を読む限り、回収率はかなり高く、ヤミ金じゃないから回収にマル暴が絡むこともなさそうだ。サラ金とはそんなもんかなぁという程度[:ノーノー:]
もともと金貸しなんて法律スレスレのところでやる商売だろうし、出資法と利息制限法の矛盾を放置しているのは業者の問題というよりはそこから多額の献金を受けているであろう立法、行政の問題といえるだろう。そして、大手マスコミも貸金業者はスポンサーだから叩くこともできない。
そもそもなんでこの本を読んだかというと、自分が商売をやると仮定した場合、金貸しはいい商売になるのか?どうやれば効率よく儲けられるのか?を知りたかったのだがその答えはこの本の中にはなかった。
利ザヤが20%と仮定すると1億を貸付けたとして1年の利益は2000万円。その中から人件費や事務所経費等を捻出しなければならない。そう考えると1億使って(もっとも回収不能にならない限りこの1億がなくなるわけではないが)、事務所は1個所、雇える従業員は2人くらいという零細企業にしかならないだろう。少なくとも10億以上は貸付けなければ自身の収入が1000万レベルにはならないのではないか。金貸しは確かにボロい商売ではあるが投資効率が悪すぎるし、初めから銀行が10億貸してくれるとも思えない。もっと小資本で大きく儲かるものを考えなければ…[:困惑:]
本日の1曲 Nirvana「I Hate Myself And Want To Die」
↓セクシーショット(まだ4歳だけど…)
コメント
お元気そうで。
小生も転職が決まりました。
(株)西遊旅行です。
お知らせまで。。
お体には気をつけて。
追伸:日記を読んで政府の国際協力は表面だけだって改めて認識しました。哀しいかな。。。
>まさイチ君
おめでとうございますO(≧∇≦)O
西遊旅行かぁ…楽しそう。異業種でよく決まったね。
添乗もするの?バックオフィスONLY?
いずれにしても頑張ってください。
パキスタンには来ないかな?