Day283 ショッピングに一苦労

昨日、Save Pakistan BankのKさんから紹介されたナビードという男に電話をして、製材カッターを購入し一緒に彼の村へ持っていくよう話をしたので今日はその連絡待ちだ。昨日の話では「インシャアラー、明日の昼頃ピンディに着くようにする」と言っていたので、念のため10時頃電話すると、今こちらへ向かっているという返事だった。とりあえずいつ連絡が来てもいいように支度をしておく[:ラッキー:]
昼過ぎにピールワダイに着いたという連絡を受けピンディへ向かう。モバイルで連絡を取りあいながらモティバザール近くで待ち合わせ、2時前にナビードと会うことができた[:グッド:]
彼はバラコット近くのアルバン村の出身で、今回の地震で父親と妹を亡くしている。初めて会ったが、パキスタン人にしては控えめな印象だ。しばらく一緒に行動することでSave Pakistan Bankが現地での仕事を託すことができる男かどうかを評価するのもミッションの1つ。途上国での支援活動において、信頼できるローカルのパートナーを探すことはなかなか困難だ。逆に言えばそれができればかなり楽になる。
さて、早速ナビードを連れてカッターの店へ行く。途中で電気の供給が不安定なので発電機もあわせて購入したいとの申出を受ける。村には他に発電機がなく、1台5,000Rs程度のものだというのでOKする。店に着いて件のカッターを見るが、あまりいい顔ではない。「この機械で大丈夫か?もっと大きな機械をイメージしていたんじゃないか?」と聞くと、「そうだ。製材所にあるようなものを考えていた。」と言うので、「こないだ来たとき、この近辺ではこれしか見つけられなかったんだ。もっと大きな機械が必要ならそれを見に行ってもいいよ。」と提案する。
が、それを聞いていた店のオヤジが40kgもある機械をどうやって山の上まで運ぶんだ?大きな機械は消費電力も大きいから普通の発電機じゃ動かないなどと口を挟んでくる。ナビード自身はこういった機械に関する知識がないようで迷っていたが、僕は「This is NOT my shopping。僕は村の状況を知らないし、どのくらいの木材をどうカットするのかも分からないんだから、あなたがこれでいいかどうかを決めなさい。予算内ならOKだし、オーバーなら今回は購入見送りということだ。」とピシャリと言った。これで腹を決めたようで、彼はとりあえずこのカッターと替刃を数枚買って試してみると言った。正直なところ、この機械で自分たちのニーズを満たせるかどうかなぜ判断できないんだろう?と思ったが、ここまで来て手ぶらで帰るよりはニーズを100%は満たせなくても何か持って帰るほうがいいだろうと考えたんだろうと察した。
だいぶ長い間、話を聞いたりしていたので金を払ったときにはもう3時を回っていた。ナビードがこれからバラコットへ向かっても村へ行くジープを探せない、明朝出ることにしようと言うので同意。I-8にある彼のおじさんの家に一泊することになった。そのおじさんはCDAの役人で、彼の家が入っているマンション(?)は官舎だというが、部屋を見た感じ中流以上だろう。部屋には震災被災者支援の感謝状がいくつか飾られていた。
ナビードは僕が昼食を食べてなかったことを知って、食事を用意してくれた。食後、彼とそのいとこと一緒に近所を散策。この辺りは全く同じ造りの団地や家が建ち並んでいる。当然のことながら今さらイスラマの町を歩いていてもあまり面白くもない。これが山の村だったら好き勝手に歩き回って楽しめるのだが…

本日の1曲 スピッツ「ロビンソン」

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