Day316 ざまみろ〜

8時からジョカンで行われるティーチングに誘われていたので7時45分頃訪問。ラマたちは昨夜11時頃まで準備をしていたという。どういう形でこういったイベントのアナウンスが行われているのかいつも不思議に思うが、ちゃんと時間になると人が集まってくるものだ[:拍手:]
8時20分頃リンポチェが到着。僕は中座しなければならないのでお堂には入らず外で拝聴することにする。20分ほどしてようやくスピーカーから音が流れてきた。講義かと思っていたが、ほとんどが読経で、聞いている人たちはある種のお経になると指で印を組んでいる。昨夜ラマが今日のイベント内容についてなかなか英語で説明できないようだった(参加者によい転生が訪れるよう通常より大きい勤行を行うような話だった…)が、もしかしたらこれは小規模ながら「灌頂」という儀式なのではないだろうか。仏教用語はなかなか英語で言われてもピンと来ないものが多く難しい。後で調べるとしよう。
9時過ぎ、ILPの延長を確認しにDCオフィスへ行くが、10時にならないと開かないというのでいったん部屋に戻って出直す。インドの役所関係は10時オープンが普通らしい。ツーリストインフォでは延長可能と言われたのだが、DCオフィスではあっさりNG。旅行代理店経由で新しいパーミットを取れの一点張り。やむなくメインバザール周辺で代理店を数軒あたって単独での申請が可能な店を見つけ書類を記入、パスポートを預けて後は任せる。うまくいけば今日の夕方にはパーミットが取れるという話だ。
ジョカンに戻るとまだ儀式は続いていた。ちょうど小僧たちがご飯とお茶を配っているところだったので遠慮なくいただく。いつもジョカンにいるインド人物乞いもさっそくお椀を持って施しに与っていた。しばらくして今度は昨日小僧が数時間かけて作ったツァンパ団子が配られたが、ツァンパはインド人の口に合わないらしく、物乞いはもらいに行かなかった。選り好みをする余裕があるのだからこの物乞いも大してひもじいわけではないのだろう。


絶対こいつらには金はやらん!

見たところ、ラダックにおいてはインド人(軍人を除く)、ネパール人が貧困層のようだ。彼らは仕事目当てに流れてきたのだろう。
12時に儀式は終了。ひいきのKeyshong Restaurantでミックス・トゥクパ(ベジトゥクパにモモがのっている)を食べてから、前に訪問したときラマが不在で何も見られなかったレスタン・ゴンパへ行ってみることにした。バススタンドに行ったついでにスリナガルへの道がオープンしたかどうか確認、どうやらもう開いたらしい。これでいつでもラダックから脱出できる(笑)。
バスはたくさん停まっていてすぐサクティ行が出たのでこれで30分。ゴンパに着いてみると…

また不在

おーい、どうなってんだ〜

仕方なく、窓から覗けるだけ覗いて30分ほどラマの帰りを待つ。が、2時とか3時とかいう中途半端な時間に戻ってくるとも思えなかったのであきらめて、すぐ近くにあるシェイ・ゴンパを再訪することにした。前回来たときから2週間近く経っていると思うのだが、周囲の緑がだいぶ増えたような気がする。レーの町も白人をそこら中で見かけるようになったし、いよいよラダックに夏到来という感じか…ツーリストシーズンになる前に来れてよかった。シェイのラマもいないようで、寺男のじいちゃんが鍵を開けてくれた。前に来たことあるからわざわざ鍵を開けるんだったらいいよ〜と言ったつもりだったが通じなかったようだ。シャキャ・トゥバ像を拝礼して壁画を見ていたらインド人観光客がやって来た。すると、じいちゃんは僕にも「もう出ろ」と言って露骨にお堂の鍵を閉めた。インド人オヤジの2分だけ見せてくれという哀願もまるっきり無視。やはりラダッキもインド人嫌いらしい。僕は心の中でこう叫んだ。

いいぞ、じいちゃん!ざまみろヒンドゥスターニー!

きっとじいちゃん的には、インド人はお布施を置くこともしないし、仏に対する敬意がないと感じているのだろう。僕的には(ブッダがヒンドゥー神の1つにも数えられていることもあり)インド人の仏に対する態度(少なくとも頭を下げて拝んでいる人が多いし…)は(物珍しい写真を撮ることにしか関心がない)白人よりましだと思っていたのだが…そうでもないのか?あるいはこのじいちゃん、仏教徒以外には部屋を開けないというスタンスなのか?
さて、レーに戻って旅行代理店に行くが頼んでいた兄ちゃんがおらず、店番姉ちゃんがまた後で来いというので、運よくパーミットが取れて明日出発となってもいいようにバザールでカタとタルチョを買っておく。それから部屋に戻って1時間ほど昼寝して6時過ぎにまた代理店へ行くが今度は閉まっていた。しかたないので明日出発はあきらめる。

本日の1曲 Duran Duran「Ordinary World」

↓シェイ・ゴンパからの眺め

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