3週間滞在したラダックを出て「花の民ドクユル」の郷ダー、ハヌーへ行く。8時前にチェックアウト、レー・ジョカンへ寄ってラマにお別れの挨拶。ラマは(以前お願いしていた)ダライ・ラマ法王の写真を持ってくると行ってお堂へ行き、帰ってくると手にはカタがかかったA4サイズのフォトフレームがあり、「For You」と言って僕に差し出した。
いやいや、これは受取れません。
「皆さんのためにお堂に置いてください。もしあれば小さいのをいただければけっこうです。」と言って丁重にお返しする。ラマは部屋に飾ってあったはがきサイズフォトフレームから無造作に写真を抜き出してそれを僕にくれた。だいぶ前の写真だったが、ありがたいものだ[:ラッキー:]
8時45分バススタンド着。ただ1台残っていたバスがダー行だったので、それに乗り込んで出発を待つ。9時過ぎほぼ定刻で出発。レー近辺では人の乗り降りが激しく、長距離バスも近距離マイクロもローカルには同じように使われている。10時半、ニンムーで休憩。9時発のバスでなぜ1時間半後に休憩を取る必要があるのか分からん。サスポルを過ぎたあたりからは下り区間が多くなりスピードアップ、12時半にカルツィ着。カルツィには商店、食堂多数に数軒宿もある。ここで昼食休憩となった。(インド警察に護送されている)手錠をかけられた囚人が買物をしていたのでちょっとびびった[:ムニョムニョ:]
休憩を終えて5分ほど進んだところでカルギル方面とダー方面への分岐となり、ポリスチェックを受ける。ILPを提出するだけで終了。バスには6〜7人のネパーリが乗っていて彼らはIDのチェックを受けていた。ネパーリはILP不要らしい。どうもインドではネパーリは外国人扱いされていないようで観光地入場料でも外国人料金が適用されないし、パーミットの類も不要なようだ。ネパールから来ている労働者も多いし、属国みたいな扱いらしい。
ダー方面への道に入るとインダス川沿いに50km強進むだけ。ギルギット〜スカルドゥルートみたいな雰囲気の道が続く。バスは途中橋を一度も渡ることなくずっと川の右側を走り続けた。この50kmに意外と時間がかかり、ダー到着は4時過ぎ。
村は高台にあり水路沿いに道がついている。レー周辺では見かけない青菜やカブが植えられた畑が続く。登りをしばらく進むと左にゲストハウスが1軒、しかし集落内には他にも3軒GHがあるらしいのでとりあえず先へ進む。村は想像以上小さく、家がたくさん並んでいるエリアに入ったと思ったらすぐ集落の西端にあるゴンパについてしまった。ドクパ(ドクユルの人)のシンボルであるショクロ(ホオズキ)を帽子につけた年寄りを5〜6人見かけるがとりあえず宿探しが先決。しかし、GHの看板は全くなく、村人に聞いてもさっきの1軒しかないと言われる。やむなく来た道を戻り唯一の宿で部屋を見せてもらい値段を聞くが1泊2食で200Rsと高い。他の宿がクローズしているから強気なのか値引き交渉もNGだったのでダー宿泊をあきらめ4km手前のベマまで荷物をかついで戻る。ベマにGHはなかったので商店のオヤジに話をして民泊先を紹介してもらう。郵便局の看板のある家だった。この家はシーズンになるとGHとして営業するらしく宿泊者名簿があった。暗くなるまでにはまだ時間があったのでベマの集落を一回りするがここもまた小さな村だ。年寄りはダーより少ないようだ。子供の相手をしたりして8時過ぎに夕食、食後はお決まりのようにすぐ就寝。標高がだいぶ下がったのでレーより暖かい。
本日の1曲 井上陽水「長い坂の絵のフレーム」
↓ダーの「ババさま」
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