このところ大統領選挙などでフランスのニュースを見ることが多かったが、先進国でありながら日本とは違う部分が多い国だなぁ、と印象を持つことが何度かあった。そして、違うところからは学ぶべきことも多いのではないかと思う[:ニコニコ:]
で、気づいた違うコト。
1.サルコジさん、大統領に決まった途端に家族とバケーションへ出発…日本じゃありえないバケーション大国[:グッド:]
旅先で会ったフランス人から「俺達5週間は休まなきゃいけないんだよね。法律で決まってんの。」と聞いていたが、(次期)大統領まで公然と休めるというのは、「勤勉が美徳であり、休み=怠惰→悪」的な感覚を持つ日本人とは全く休暇を捉える概念が違うのだろう。もっとも、休んでいる間に競争力が相対的に下がっていくという現実的な問題もあったわけだが[:たらーっ:]
2.若年層の失業率が高い…新卒採用が過熱気味の日本から見ると不思議だが、25歳以下の4人に一人(約78万人)の若者が失業中で、大学を卒業後1〜5年以内で求職中という25歳以下の割合も男性 11.9%、女性7.1%となっている(2004年のフランス統計局の調査結果)。もともとフランスでは新卒を採用することがないらしいし、企業が即戦力となる人材を求める傾向の強いことが理由の一つと書いてあったが、IT系の産業が多ければ自ずと若年層の雇用が好まれるように思う。IT化もヨーロッパ諸国の中では遅れているのだろうか。
3.出産率が高い…合計特殊出生率が1.90とEU内で最高レベル(だが、アメリカは2.05とさらに高い)で、しかも低下基調にある日本とは違い近年上昇している。そこで日本もフランスを見習えという論調になりがちなのだが、ココでフランス在住の方が書いていることを読むとそう単純な話ではないようだ。
個人的には、少子高齢化は日本の問題であって、世界の人口が増える方が地球規模で見た場合よほど大きな問題だと思うのだが、中国だってそのうち食糧輸入国になるというし、間違いなく途上国では飢饉という惨事も起こってくるだろう。
と、話が脱線してしまったが、フランスという国が独自のカラーを持っていることは間違いないだろう。労働時間が短いのに失業率が高いというのも不思議な気がするし、機会があったらもうちょっと数字の背景にあるものを調べてみようと思う。
本日の1曲 Stan Getz「Bim Bom」
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