今朝もゆっくり起きて、一昨夜訪れた曹渓寺を再訪。こちらでは旧暦で灌仏会が行われるらしく寺院の前の通りは歩行者天国になって仏教団体のテントが立ち並んでいた。中にはネパールから来たというチベット僧やスリランカ僧侶の団体も混じっていたが、なぜか日本の団体は見当たらず。
まだ時間早かったのでほとんどの団体は準備中、一通り回ってからお寺に入る。今朝も本殿では多くの人が熱心に拝んでいる。韓国では礼だけでなく、五体投地をする習慣があるようだが、チベットで行われているそれとは少し違い、体を伸ばすプロセスがない。
宿をチェックアウトしてから、宗廟で行われる宗廟大祭を見に出かける。昨日の安食堂街で昼食を食べていこうと思ったが日曜日はどこも閉店だった。やむなく宗廟近くの食堂でうどんを食べていく。大祭の日は入場無料、もっとも普段も1000ウォンと安いのだが…
韓国の物価は、食事(焼肉や韓定食など)と宿代、交通費、入場料以外は日本より若干安い程度で荷物になることを考えるとあまり買物をする気にならない。宿代と交通費が安いのは旅行者にはとてもありがたい。ガソリンが1700ウォン台の状況でよくバスや電車が初乗り1000ウォンでやっていけるものだ。
さて、宗廟に入るとすごい人、大祭の会場にはスタンド席と簡易カーペットをしいた桟敷席ができていて既に7割方埋まっているようだ。空いているスタンド席一番下の列に席を確保して1時間ほど開会を待つ。その間、次から次へと人が入ってきて密度が増していく。13時にセレモニーが始まるが、入場制限はなく、どんどん人が入ってくる。スタンド席最前列にいる僕にしてみれば前を人が横切ると視界が遮られてセレモニーが見えなくなったしまうのだ。しかも桟敷席であふれた人が立ち見を始め出した。すると、僕の周りの席のおばちゃんやおっちゃんが
アンジョヨー(座れ〜)
と騒ぎ出す。遅れて入ってきた(いかにも田舎から出てきた農協ツアーの)おっちゃんグループとスタンド席のサンバイザーおばちゃんの戦いが続き、全く落ち着かない。まぁ、そのバトル自体はなかなか面白いものだったが…
30分もすると、戦況は続々入ってくる立ち見軍団がエリアを広げ優勢になり、スタンド席組は諦めて帰る人も多くなってきた。僕も1時間ほどで席を立つ。これは整理券を出して入場制限をする等しないとだめでしょう。運営の問題。日本のツアーグループは指定席を持っているらしく時間ぎりぎりに来ながらもちゃんとスタンド席で見ていた。
今日は、ソウルから大田(デジュン)へ移動、近郊にあるユソン温泉で宿をとる予定。ソウル駅まで移動し、韓国版新幹線(というかフランスのTGVだが)KTXのチケットを購入。デジュンまで1時間の乗車、新幹線で東京から浜松あたりまで行く感覚だろうか。でチケットは2500円くらい。半額程度?
騒々しいおばちゃんが乗っていないからかKTXの車内は異様なほど静か。揺れもほとんどなく、さほどスピードを感じないが車内にあるモニター左上に表示される速度は300km/hを示している。
1時間ちょっとで大田駅に到着。ここの観光案内所で情報を聞いたあと、地下鉄でユソンへ移動。この地下鉄にはガルマ駅やグアム駅など面白いものがあった。
ユソン温泉駅から地上に上がるとイメージしていた日本の温泉街とは全く違い、♨マークのモーテルだらけ、しかし人通りは少なくややさびれた雰囲気。韓国でも3連休のはずだがあまり人は来ないのだろうか?目立つのは日式(日本食)という漢字と怪しげなVIPという文字[:たらーっ:]
ここでは宿を決めていなかったので、適当なところをあたってみる。ユジンホテルという結構大きなホテルで週末ツイン48,000Wと出ていたので聞いてみるとこの値段でOKだったのでチェックイン。部屋はとても広くまあまあきれいでコストパフォーマンス高い。
特筆すべきは韓国のウォシュレット。
お尻シャワーに加えて、お尻ストレートボタンがついていて、これをターゲットに合わせ発射すると大腸へ水が入っていき、簡易腸内洗浄ができるのだ。慣れてくると水が溜まってくる感覚が分かるようになり、ちょっと快感。ただし、これが一般的なのか、このホテルについていたものが特別なのか、あるいは用途が違うのかは定かではない。
一休みしてホテルの大浴場で温泉につかる。ここは無色無臭であまり温泉っぽくない泉質。浴場の雰囲気はちょっと古めの温泉ホテルという感じ。温泉を楽しんだ後、食事に出かける。ユソンは日式レストランが目立ち、安食堂が少ない。繁華街はユジンホテルから駅を挟んだ反対側にあったのでかなり歩くことになった。店が少ない上に閉店が早いのは誤算。9時には店仕舞している食堂が多い。そんな中でたまたま入った店で、(日本語メニューがなかったため)おばちゃんのお勧めに従いイカモヤシ炒めを頼む。で、これが辛いが超ウマイ!今回の旅でもNo1の美味しさ。汗だくになりながら食べきった。
うちでも作れそうなんだけど、果たしてこの味が再現できるか…
本日の1曲 柴咲コウ「かたちあるもの」
コメント