奈良・京都秘仏めぐり(その5 海住山寺)

京都・奈良の仏像めぐり2日目、今日はまず加茂にある海住山寺からスタート。解脱上人貞慶が開山された由緒あるお寺だが、なかなかアクセスが不便なところにある。

JR加茂駅から奈良交通バスが拝観時間内で8本、しかも最寄りのバス停である「岡崎」は駅から3つ目で、ここから目指す海住山寺まではまだ2km近くあり、ほとんど登り坂だ。奈良交通以外にも木津川市のコミュニティバスがあるようで、こちらはもう少しお寺まで近いところまで行ってくれる模様。

僕はそのコミュニティバスの存在を知らなかったので8:39の奈良交通で岡崎まで乗車、そこから海住山寺まで歩いて行った。田んぼの中の道を山に向かって歩き、途中で左折、しばらく集落の中を歩き、その端から参道の急登に入る。このあたり、お茶がとれるようで、田んぼの他に茶畑も目立つ。バス停から歩くこと約20分でお寺に到着。




チェックしていったとおり11月14日までは五重塔内陣などの特別公開が行われていた。拝観料を払って早速、国宝の五重塔を拝観。裳階(もこし)がある五重塔はここと法隆寺だけしかない貴重なものだ。建造は鎌倉時代だが、その後、裳階は取り除かれ、昭和36~38年にかけて行われた解体修理でその存在が確認されて現在はオリジナルの形に復元されている。内部には東西南北に四天王が祀られているがここにあるのはレプリカで、オリジナルは本堂内のガラスケースに納められている。中心のミニ塔には東寺、唐招提寺から譲られた仏舎利が納められているとう。


本堂では、ご本尊の十一面観音菩薩立像の他、奥の院所蔵の一回り小さめの十一面観音菩薩立像、曼荼羅、解脱上人像などを拝観できる。続く本坊からは美しい庭園を臨むことができる。ここもちょうど紅葉が見頃で素晴らしい景色を楽しむことができた。






特筆すべきが裏山で、かつてはここから恭仁宮を遥拝していたようだが、現在では

サル山

となっている!ざっと数えただけでも20頭はいて、人間の気配を察すると木から降りて山へと走り去っていった。目を合わせないほうがよいでしょう。


後は、文殊堂をお参りして終了。帰りはバスがなかったので駅まで歩く。下りは楽チンで岡崎バス停まで10分くらいで下ってきた。そのあたりで雨に降られ、雨宿りをしながら加茂駅へ走って帰った。ちょっと頑張りすぎたおかげで翌日は筋肉痛に…

[help]海住山寺: 最寄り駅 加茂、 拝観料 300円(特別拝観時は700円)[/help]

本日の1曲 宇多田ヒカル「Hymne a l’amour ~愛のアンセム~」

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